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吉田修一作品が結構好きで、よく読みます。設定が面白くて、主人公は昔、男性と同棲してたことがあり、今は、こぶつき女と結婚してるの。こぶつき女って、あんまりな言い方やけど、なんていうんだっけ・・?まあそういう話。
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【私たち、狼少年ごっこをしてみない? お互いに一つずつ嘘をつくのよ…。理想的なカップルが、不思議な緊張感に陥ってしまうとき。リアルすぎて切ない、男と女の距離感を描く短篇集。】
ちょっとオシャレっぽい軽めの作品も書く人なんですよね、吉田さん。「最後の息子」の続編にあたるらしいんですが、私はそれは未読ですが、分かりづらい点もなくさらっと読めてしまいました。
狼少年ごっこのくだり、嘘の付けない正直なふたり・・・という意味深さ、嫌いじゃないです。
どこか不器用で、どこかしゃれっ気があって、どこかにいそうなふたりの日常を見せてもらった感じ。
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「『最後の息子』の続きだよ」と言って、
こないだつねが貸してくれた。
私はまず、装丁が好きじゃないなぁと思った。
なんだか大層なものですよって感じで。
『バーニーズ』だし「本を贈る」というのが
コンセプトだったのかな?
紙が分厚くて読みづらかった。
と借りたくせに文句タラタラ。
お話は装丁と違ってもっとライトだ。
(その差を表現したかったのかな?)
男目線から見た日常風景や心理の丁寧な描写は、
彼の得意とするところだな…と思わされた。
でも、ちょっと退屈。
そういった描写に飽きてきたのかもしれない。
それかそういう小説が増えてるのかもしれない。
同じ主人公による4つの短編集プラス1なんだけど、
最後の『楽園』だけ「????」と思った。
決して意味が分からないというんじゃなく、
この最後の話がこの小説にどういう意味をなしているのかが
まだ分からない。
というわけで自分のせいなのに☆2つ。
もう1回読んで、謎が解明したら
「そうだったのか~!!」と☆が増えるのかも。
「あなたのそんなところがすき」という彼女に
『俺は自分のそんなところが嫌い』という
主人公の心の呟きがいい。
恋愛ってそうことな気がする。
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タイトルと、表紙のシンプルさに引かれて取った本。
いまいち世界に入り込めなかった。
「最後の息子」の続編だそうなので、そっち先をに読んでからまた読んでみようか。
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『最後の息子』の続編にあたる短編集。ゲイバーのママのヒモをやっていた主人公は、本作ではどこにでもいそうな30代の子持ちのサラリーマンになってます。
劇的な事件が起こるわけでもなく、淡々と物語が進んでいくのは相変わらず。ただ、『パーキングエリア』という章を読んだときには妙に切ない気分になりました。まるでレールの上に乗ってるかのような日常から、ふいに逃げ出したくなる気持ちはよくわかるなあ。
ところで最後の『楽園』は、これまでのお話の延長線上になるものなんだろうか?それだけがよくわからない。
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タイトルと、装丁に惹かれて図書館で借りた。
いまいち入り込めず・・・
と思ったら
「最後の息子」のその後の話らしく・・・
最後の息子を読んでみようかなーどうかなー
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え!?
これ、『最後の息子』の続編なの??
この人の小説には、やけにオカマちゃんがたくさん出てくるなーと思ったら。
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図書館にて。
最近この人の作品を読むようにしているが、難解だった。
連作短編集で、誰もが何かしら持っている闇が垣間見えて怖い、と思っていたら、ラストの「楽園」はなんなんだ??
こういうのが一番怖い。
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横道何とかいう本がなかったので、まずは図書館で彼の本を読破してみようと決意。まずはバーニーズがデニーズではないと気づくところからスタートした小説、テーマは過去を整理して現在に向き合うことなのだが、そんなに簡単に過去を整理できないもの、ましてやオカマと同棲していた過去なんて、というところか。それにしても今読んでいる同作者の本もリッチなオカマさんとのそのヒモ?なのだが、そういうテーマが好きな作者なのかもしれない。
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『最後の息子』の続編ともいえる表題作を含む、連作短篇小説です。
字が大きくて薄い本なのであっという間に読めます。
30代の会社員・筒井。妻と息子と3人暮らしで平凡な日常を送っています。あるとき家族で買い物にきたバーニーズニューヨークで、かつての恋人を見かけ・・・
とにかく装丁がいいし、タイトルがいいし、これでお洒落な作家のイメージは益々上がっていくのでしょうが、そこだけに目がいって欲しくない。
日常のありふれた一こまにハッとさせられる、気付き。それを味わいたくてまた彼の新刊を手にとってしまうのです。本書では最終章の「楽園」にて
度肝を抜かれました。この話を最後に配置したのは絶対に意図的なものだと私は思います。短篇を連ねて全体像を描くというスタイルが"よっしゅう"は一番得意なのかもしれないなと思いました。
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以前、表題作を立ち読みしたことがある。
で、そのとき「しょーもない小説だなあ。パンチに欠けるし」とバッサリ斬った覚えがある。
が、そのあとこの作家さんの「パレード」が面白かったり、JJかなにかで連載していた小説や機内誌で見かけた小説が面白かったので、図書館で見たときにもう一度読みたくなった。
結果。
なーんで、数年前バッサリ斬っちゃったんだろう。
おもしろいじゃーん。
短編集ながら、「あぁこれが小説だよな」としみじみ。
バーニーズで昔の知人を見かける。声をかける。
主人公は結婚している。妻と子供がいて一緒に買い物に来ている。
その全てに背景があって。物語があって。
新宿のバーニーズでなら、こういう物語が展開されそう。
わざとらしくもなく嘘くさくもなく。
特に好きだったのが、「パパが電車をおりるころ」。
電車通勤している人なら誰もが経験したことのある、満員電車に揺られながらのアレコレ考えゴト。
現実には、周囲に生身の人間がいて。その人たちが各駅で乗り降りを繰り返して。
でもそんなこと関係ないかのように自分だけの考えゴトの世界に没頭してしまうこと。
この週末を振り返ってみたり。そこから何年も昔のことを思い出してみたり。
・・・・そういうことがちゃーんと小説になっちゃうんだもんなあ。
小説家ってすごいよなあ。
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『パパが電車をおりるころ』の、ハエの用いられかたが良かった。
『楽園』を、最終篇に持ってきているのが巧いと思った。
作者独特の、さりげなくちょっとした細やかさとせつなさがふんだんで、時おり思い出したい本のひとつ。
人に、おだやかになれる。
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引き出物がバーニーズだったので、再読。
子連れの瞳と結婚し、京王線聖蹟桜ヶ丘に義母と同居する筒井の話の連作。京王線にバーニーズというそれなりの充実を示す現在の環境と過去の思い出の表題作。通勤電車の鬱陶しさ満載のパパが電車をありるころ。夫婦の悪戯の告白合戦。気まぐれ失踪?とそれを上手く受け止める妻のパーキングエリア。小品ながらも充実。最後の楽園が何につながるのかは不明。
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一気に読んだ。
自分の昔をいろいろ思い出したりしながら。
最後の奥さんの行動はすごいと思った。
「最後の息子」の続編らしいが、かなり前に読んだので覚えてない。もう一回続けて読んだら印象変わるかな。
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パーク・ライフもそうだったけれど、現実味のあるファンタジーのような話だと思った。
最後の「楽園」で着地点を見失ってしまったような、心細い感じが残った。