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紙の本
竹宮恵子が描く平家落人伝説モノ
2005/12/17 21:39
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まさぴゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
文治元年(1185年)頃の阿波国(四国徳島県)祖谷地方の平家落ち落人伝説を題材にした短編。『マンガ日本の歴史』のような系統の作品かなとも思ったが、ちゃんと竹宮さんの作品になっており、「らしい」まとめ方をしていて、嫌いじゃない。壇ノ浦の合戦で亡くなったとされる幼い安徳天皇を奉じて打倒源氏・平家復興を夢見た生き残りの平国盛が、一族の妄執に囚われた思いと、妄執のシンボルとなった幼い天皇への人間としての愛情の、二つの葛藤が読んでいるものに切なさを誘う。面白かったのは、権力の支配が及ばない山間の奥深い村々が、天皇陛下がいる、ということで次々に平家に忠誠を誓っていくところ。その忠誠心は、どこから来るのだろう?。 僕のような、日本に生きる限り、肯定するにせよ否定するにせよ天皇という存在は避けては通れない、と切実に思う人にとっては、こういう小さな伝説でも、さまざまにいろいろ去来するものがある。ちなみに日本史では正統性が源氏にあるためか、どうも平家はあまりかっこよく描かれていない。この作品は、めずらしく平家の視点で描かれています。これを読んで、ぜひ徳島観光に行きたいな、思いました。
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