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紙の本

多分、第3話が成り立たない地域って、日本に多いと思う。少なくとも、わたしの住む習志野では、この話は絵空事です

2005/04/27 21:10

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

さてさて、この本の広告というかキャッチ「本好き、図書館好きに捧げる」は、結構インパクトがありました。実は同時期に出た加藤実秋『インディゴの夜』と、どっちにしようかな、と迷った時、決め手となったのが「図書館好き」の一言。これだけで『インディゴ』くんは落選。うーむ、現実はきびしいです。
で、この作品、読みながらある人のことを思ってしまうんです。だれを、って神保町の怪人・紀田順一郎ではありません。勿論、背取り男爵の梶山季之でもない。ましてや本棚探偵の喜国雅彦でもありません。そう、北村薫先生なのです。あるいは宮部みゆき、加納朋子、彼らならどう書くか? そんなことを思いました。
「秋庭市のはずれもはずれ、ススキばかりがおいしげる斜面のど真ん中に立つ秋庭市立秋葉図書館、そこが文子の仕事場だ。無類の本好きである先輩司書の能勢や日野らと、日がな一日あくびをしながらお客さんの少ない図書館で働いている。ところがある日を境に、職員の目を盗んで閉館後の図書館に居残ろうとする少年たちが次々に現れた。いったい何を狙っているのか?(第一話 霜降 花薄、光る。)
のどかな図書館を優しく彩る、季節の変わりとささやかな謎。『千年の黙 異本源氏物語』で第十三回鮎川哲也賞を受賞した期待の新鋭が放つ、本好き、図書館好きに捧げる受賞第一作。」
いかにも著者である森谷が目を通さなかった気配濃厚の案内ではあります。たとえば、「秋庭市立秋葉図書館」は「市立図書館」で十分でしょうし、図書館員が時間を持て余すのはわかりますが「日がな一日あくび」とはあからさまに書きたくはない。それに「お客さん」は「利用者」でしょう。「少年たち」ではなく「子供たち」のほうが優しいし。
主人公は、今居文子。年齢不詳なのは館員全員にいえます。探偵役の能勢逸郎にしても夫人にしても。先輩の日野だってそうです。例外は、能勢の娘のあずさちゃん6歳と、1936年当時7歳だったという秋葉氏くらいなもの。で、その彼女、勤務態度が悪いです。謎が気にかかる、これはいいです。でも、仕事を放り出しても先輩に謎の解明を迫る? 図書館でそれをやる? やはり、時間外にのんびり飲み屋かなにかでやってほしところ。
それに、一番気になるのは図書館の敷地の元の持ち主が施設で我が物顔に振舞うこと。どうも私自身が潔癖なせいか、公務員のだらだらした勤務振りと、いわゆる旧権力者に迎合する役所の公私混同、それに乗ずる地主という構図が、ダメなんですねえ。
あ、それから、文子の心理。これが、人によっては自然だと思うんでしょうが、私には唐突としか思えません。伏線もなしに、突然に明かされたという感じで、なんじゃい、と思うんですね。繰り返し書きますけど、北村たちだったら絶対にこういう書き方はしないな、と思います。無論、それが悪いかといえば、そうではないのでしょうが不自然です。
それから、困ったのが第三話「春 雛支度」。まず、120頁、ここで被害総額が出てきます。思わず読み返しました。本の値段て出てたっけ? 高価な本とは書いてありましたけど。で、この金額は、実質的に話の展開に意味を持ちません。もっと大きいのが、図書館の利用。私がお世話になる習志野市立図書館の例を書きます。まず登録。市外の人でも、その市で働いていれば登録できます。それから、市内にない本でも県内であれば取り寄せてくれます。
ときどき、驚くんですね。県立図書館の本とか、遠く市原や木更津のほうのシールが張られた本が届く。でも、そういう仕組みは実際にある。以上の二つが可能な習志野市民は、多分、この話が理解できないんですね。無論、行政というのは地方ごとに特色があるのは分かります。でも、これはまずいです。いいところがあるだけに気になります。

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紙の本

「七姫幻想」とのギャップ。でもこれはこれで楽しめる。

2006/04/28 14:49

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る

さらーっと読める日常系ミステリ。図書館が舞台なのに、いまひとつ図書館の魅力が伝わってこないのと、ミステリの謎として物足りないのがやや欠陥。登場人物には魅力がある。特に、視点人物の司書・文子が何となく気にし始める能勢の家族や秋葉という大地主は生き生きとしていてよい。
作者森谷明子の明るさが出た作品だとは言えると思う。個人的にはやや難解でも中古時代に想を取った最近の「七姫幻想」の方が、凝りに凝ったという感じがして好きではあるが。

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紙の本

図書館のなぞとき

2005/10/23 23:15

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:森とく子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

図書館でおこるちょっとした謎解きということで、殺人事件のない話が好きな方が安心して読めるミステリー。図書館を舞台にしているところが果敢で、こういう本はいかにも図書館に詳しい読者が手にしそうなのに、図書館の描写がスキだらけなところが惜しい。が、語り手が新米職員の文子なのですから、それもアリかもしれません。それに、最新設備で注目の図書館もあれば、小さくても賑わっている図書館もあるし、時間が数十年止まったような図書館もあるのもまた現実です(たぶん)。
館内でかくれんぼをする少年たちとか、本のラベルを並べて暗号を作るなどのアイデアは面白いし、先輩職員の能勢(ひそかに司書プライド高い)や、地主の秋葉おじさん(確かにこういうオジさんはいる)、老教授(情けないけど憎めない)などなど個々のキャラクターは魅力的。このあと成長した文子を主人公にした続編があってもいいかな、と思わせるものがありました。その時には、もう少し図書館の描きかたにリアリティが加わっていると期待します。
(ちなみにラベルの文字には「ぬ」も「ん」も存在します。bk1トップページの「著者インデックス」を見てみてください)

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2005/04/10 22:27

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