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★★★2020年1月★★★
さすが清張、暗~い感じがよく伝わってくる。
昭和史の闇の部分を鋭くえぐる作品だ。
昭和2年生まれの祖母の事を思いながら読んだ。戦前という時代は僕には想像がつかない時代だ。
・陸軍機密費事件
・石田検事怪死事件
・朴烈大逆事件
・芥川龍之介の死
・北原二等卒直訴事件
これらの事件を追いながら、歴史の流れを知ることができる。特に印象に残ったのは朴烈だろうか?
差別され、しいたげられた人々の姿がよく映し出されている気がする。
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開国後の日本国家の陰湿さが機密費事件、大逆事件、検事の怪死、軍隊内の差別問題を通じて展開。芥川の項が必要なのか不明
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「松本清張」の『昭和史発掘(1)』を読みました。
「松本清張」作品は昨年の12月に読んだ『死の発送』以来ですね。
-----story-------------
厖大な未発表資料と綿密な取材によって、昭和初期の日本現代史の埋もれた事実に光をあてた不朽の労作が新装版で登場。
政界に絡む事件の捜査中に起きた「石田検事の怪死」、部落問題を真正面から取り上げた「北原二等卒の直訴」、他に「陸軍機密費問題」「朴烈大逆事件」「芥川龍之介の死」など五篇を第一巻に収録。
圧倒的な面白さ。
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本編に収録されているのは、以下の5編です。
■陸軍機密費問題
■石田検事の怪死
■朴烈大逆事件
■芥川龍之介の死
■北原二等卒の直訴
本作品は「松本清張」のライフワークだったらしく、、、
厖大な資料と綿密な取材に基づいて書かれたようで、その考証には、説得力が感じられましたね。
でも、当時の歴史的背景や政治家等の相関関係等をキチンと理解してないので、読後も理解不足は否めない感じです。
興味あるテーマなのに、自分の中で上手く消化しきれないのがもどかしかったですね。
やや文章が難解な面もあるので… 全9巻は、到底、読めそうにないですねぇ。
1巻で断念です。
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予想を裏切らない読みごたえがある。今も政治家の問題が取りざたされているが、これを読むとむしろ今のほうがいいんじゃないかという気さえする。上に立つ者は「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」の世界観なんだろうな。