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紙の本
フジミシリーズ、10周年企画書き下ろし!
2005/06/25 17:53
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴか - この投稿者のレビュー一覧を見る
メインとなる「天国の門」は、フジミシリーズの初めの一歩である「悠季と圭」の出会いを圭の視点から描いている。フジミファンならあの「タンホイザー事件」はこういうことだったのねと妙に納得がいくことだろう。他にもうれしくなる短編が入っている。秋月氏の物語は読後に心がほっこりとほぐれるようで快い。この書き下ろし本もしっかり暖めてもらえること間違いなし!
フジミシリーズは「オケのコン・マスと指揮者の恋」なので、なるほどBLの使い方の王道だなーと思う。ストーリが面白く脇キャラもしっかり描かれていて、主人公である悠季の成長を見守っていたくなる。10年も続いた理由がわかる。音楽を文章で表現する難しさも、クラシック音楽の中でも比較的馴染み深いものを使うことでクリアしているように思う。本を読みつつ頭の中に自然にBGMが流れる。
実はファン暦は浅くフジミを読み始めて1ヶ月しかたっていない。1冊目を手にしてからどっぷりとはまってしまい一気に読み上げた。何度も読み返した。比較的新刊はbk1で注文したが、初めのほうは届くまでの時間が待てなくて、続きの巻を探すのにあちこちの本屋をイライラしながら廻った。是非「一気読みコーナー」に加えて欲しい。そして沢山の人に読んで欲しい。
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