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白い服の男は、正義の味方?
次から次へとあばかれる悪とたたかうはずが、とんでもないことに。
過去からよみがえったり、他人の不幸を公共電波で楽しんだり。
ちょっとブラックでふしぎな物語。
社会の悪とはこんなにスパイスのきいたものであったとは。思いもよらない展開にすすむ。
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特に前半は暴力に対する感覚の鈍麻、異常な過敏さを扱った話が多かった。
やはり現代社会批判が前面に押し出されている。
特に「悪への挑戦」はセンセーショナルな報道、それを鵜呑みにする人間、
感受性の乏しさと言った、今でもよく議論される問題を指摘しているのではないだろうか。
ただ、その合間にも「月曜日の異変」のような軽めの話もあるメリハリのきいた1冊だった。
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ショートショート集…というより短編集。
・白い服の男
・月曜日の異変
・悪への挑戦
・老人と孫
・テレビシート加工
・矛盾の凶器
・興信所
・特殊大量殺人機
・ねぼけロボット
・時の渦
全体的に狂気を含んだ感じ。
「白い服の男」の世界観などいい感じ。
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白い服の男という本は短編小説なのだが、最初の小説が白い服の男という話であることからこの題名だ。この白い服の男というのは、星新一の話はだいたい最後まで何が起きるか分からないが、この話はいたって普通な戦争についての話だった。戦争にかかわることを取り締まる特殊警察の署長をしている白い服の男が主人公だが、この白い服の男は些細のことでも取締りそこまでしなくてもと思うのだが、その些細なことから発展してしまうのだから、やっていることはあっているのかもしれない。なぜ白い服なのかというと、平和の象徴のハトだからということを告げて終わった。
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9条に対して宗教のような執着をしている人たちを皮肉ったのではないかと思ってしまう表題作。無防備都市宣言とか、かなり星新一の世界になってきてるんじゃないだろうか。
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星新一の短編はやっぱり好きだなあ。
がーっと読める。
(10.08.01)
近いほうの図書館。
(10.07.24)
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いずれも"過ぎたるは及ばざるがごとし"を地でいく皮肉たっぷりの作品。皮肉めいたストーリーが星新一の文体とあいまって不思議な魅力を携えている。
『白い服の男』
健康の為なら死んでもいいのか
『月曜日の異変』
手術をしてまで無理に得た理想の性格は、果たして夫にとって本当に良いものなのか
『悪への挑戦』
正しいならば何をしても良いといった世界観
『老人と孫』
メディアが客観的で常に正しいものだと信じると恐ろしいという話
『テレビシート加工』
星新一らしい作品だが、技術的には実現化しそうな話。むしろ形は違えども携帯電話などはこのような状態になりつつあるかもしれない。
『矛盾の凶器』
異常者ならば殺してもいいのではと思ったとき、主人公も異常者となったのではないか
『興信所』
死者からすれば霊媒ははた迷惑なものなのかもしれない
『特殊大量殺人機』
均衡を保つために核兵器を持たねばならぬ現状に似ている
『ねぼけロボット』
無駄に精密過ぎる
『時の渦』
奇妙な最後の審判
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星新一、かなりの量読んでるんだけれど、どれがどれだかわからなくなるからちゃんと記録しよう。
政治とか戦争とか社会に関わる内容が多かった気がする短編集。
白い服の男
「戦争」という概念、歴史、事実をもみ消そうとする世界の話。
悪への挑戦
悪人が裁かれるというスリリングなテレビショーの裏側は…
時の渦
死者が少しずつ蘇ってくる。その原因は?
この三作がお気に入り。特に時の渦は、最後の1ページに「ほお!」って言ってしまいました。
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ひさびさの星新一。もう、沢山読みすぎてどれを読んだか忘れてしまったので、読んでなさそうなものを選んで図書館で借りてきた。
結果からいうと、これ読んだことあった(笑)
でもどの話も肝心なラストを忘れてるので楽しめました。
自分の覚書として、またこれから再度星新一作品をめくるひと用に簡単なレビューを。ネタバレ含まずw
「白い服の男」
セの話。セが何を意味するか考えるのが楽しかったけど、話自体は怖い。
「月曜日の異変」
がさつな妻がある日を境に突如おしとやかに。いろいろ雑な話(笑)
「悪への挑戦」
マスメディアの扇動恐るべし。
「老人と孫」
三度の飯よりTVが好きなおじいちゃんと孫娘。たいていのことは「おもしろいわねえ」で済むのが羨ましい。
「テレビシート加工」
もしもテレビ画面がシートになったら。そしてそれをいたるところにはりつけることができたら。
考えただけで悪趣味。
「矛盾の凶器」
これが一番しっくりこなかった。
博士の作った殺人マシーン、標的はだれ?
「興信所」
オチが弱い気がした。星新一作品で時々出くわす流れだからか(笑)
精神科医の元にかかってきた相談の電話。とある興信所の社長の悩みとは?
「特殊大量殺人機」
デスノートwww
因果応報もここまでくると…っていう話。
「ねぼけロボット」
この本で一番短く、一番クスッとなった。タイトルそのまますぎ(笑)
これ好きだなー。
「時の渦」
ゼロ日時を迎えた世界。あくる日もあくる日もゼロ。消費した食べ物やタバコはもとどおり。記憶だけが堆積。
さらに人間だけが遡って生き返ってくる。記憶と議論。
断ち切るのは意外な人物。
そうきたかwwwってなった。
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短めで綺麗にオチが決まる話が多くていいね。
そういや、デスノートが人気あった頃、星新一に似た話があるって聞いたことあったけど…
本書に収録されてる「特殊大量殺人機」がそれだな。
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初期のものになると、オチがえぐい(笑)
白い服の男、なんて。
現実にもいる。どこにでもいる。
笑えない。
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過去の過ちは後世に語り継ぐべきなのか,弾圧して忘れ去らせるべきなのか.ものすごく壮大なテーマをさらっとまとめる星新一はやっぱりすごい.
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皮肉、社会風刺が強めに思います。子供にも読める星新一の掌編はたくさんありますがこれは大人向けでしょう、白い服の男。
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【本の内容】
横領、強盗、殺人…こんなたぐいの犯罪は一般の警察にまかせておけばよい。
わが特殊警察の任務はただひとつ-人間が作り出す平和の虚妄性を痛烈な皮肉をこめて描く表題作。
男っぽく言葉づかいのぞんざいだった妻が一夜あけるとすっかりしとやかな女になっていた-軽妙なタッチで医学の進歩の盲点を衝いた『月曜日の異変』。
ほかに、『老人と孫』『テレビシート加工』など全10編。
[ 目次 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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『特殊大量殺人機』各人が所有しているだけで相手を牽制できる点が面白い。
新潮文庫版『午後の恐竜』と作品名の載せ方のレイアウトや作品の収録数に似通ったところがあるなと気付いたが、早川書房版『午後の恐竜』の後半10編を収録したから、新潮文庫版『午後の恐竜』と同じレイアウトにしたのかなと思案。