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高い評価の役に立ったレビュー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2010/05/05 17:38
魔術師の犯罪
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
魔術が学問として研究されている世界。日本で唯一、魔学の研究施設がある私立城翠大学に、世界で6人しかいない魔術師の一人、佐杏冴奈が着任する。彼女と偶然出会った天乃原周は、彼女の研究室に属することになる。彼女の着任を待つように、新入生ガイダンスの会場で行われる殺人予告。必然、天乃原周も事件の関係者となることになり…。
魔術と推理小説という、一見すると相反するテーマを融合させ、物語として破たんなく着地させている。
そもそもなぜこれらが相反すると思えるかというと、主要な理由は、読者が魔術体系を常識として備えていないから、犯罪の実行に魔術を使用されてしまうとそれを論理的に導くことが出来ないということだろう。
この作品では、前述の問題点を回避するために、いくつかの策が施されているので、一応フェアと言えると思う。
もう一つ面白いと思ったのは、ライトノベルには必ずあるものにトリックが仕込まれているところだろうか。確かに不思議だな、とは思ったのだけれど、ボクは最後まで気づかなかった。
低い評価の役に立ったレビュー
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/07/01 16:49
推理物と魔術物を混合した意欲作ですが…
投稿者:浅葱 翔 - この投稿者のレビュー一覧を見る
論理的な推理物と超自然的な魔術物、これらを合わせた意欲作だと僕は認識しました。両者を読んだ事がある人ならば、随所に散りばめられた単語に思わずニヤリとしてしまう事でしょう。巧みにMisreadを誘う情報の開示/隠蔽の手技は見事ですし、魔術師の数を少なくする事で現代を舞台に置いた際の違和感を少なくしていると思います。
ただ純粋な推理物・魔術物と比べると見劣りのする箇所はあります。まず推理は可能ですが、魔術という読者側に背景の無い要素が組み込まれている為に、犯人・犯行を絞り込む事は出来ません。これは推理物としては致命的です。また、魔術を使用している際の描写が割とあっさりとしている為、魔術物として見ると物足りないかもしれません。
魔術体系、可能/不可能の境界線…、本文に対して背景部分で不明瞭なところが多いのが問題とはいえますが、次巻以降で明らかになっていくのだろうと考えて今回の評価は保留とします。
紙の本
推理物と魔術物を混合した意欲作ですが…
2005/07/01 16:49
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:浅葱 翔 - この投稿者のレビュー一覧を見る
論理的な推理物と超自然的な魔術物、これらを合わせた意欲作だと僕は認識しました。両者を読んだ事がある人ならば、随所に散りばめられた単語に思わずニヤリとしてしまう事でしょう。巧みにMisreadを誘う情報の開示/隠蔽の手技は見事ですし、魔術師の数を少なくする事で現代を舞台に置いた際の違和感を少なくしていると思います。
ただ純粋な推理物・魔術物と比べると見劣りのする箇所はあります。まず推理は可能ですが、魔術という読者側に背景の無い要素が組み込まれている為に、犯人・犯行を絞り込む事は出来ません。これは推理物としては致命的です。また、魔術を使用している際の描写が割とあっさりとしている為、魔術物として見ると物足りないかもしれません。
魔術体系、可能/不可能の境界線…、本文に対して背景部分で不明瞭なところが多いのが問題とはいえますが、次巻以降で明らかになっていくのだろうと考えて今回の評価は保留とします。
紙の本
ミステリー?魔術小説?
2005/06/22 19:27
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ネタばれ注意」
この作品がミステリーなのか魔術ものなのか分からないが、どちらにしても中途半端
基本的には「ミスリード」を主体としており、親切丁寧な「ミスリード」のおかげで逆に道を間違えることが無い
普通に読み進めれば、主人公の正体も犯人が誰かもすぐ分かるように出来ています
アナグラムは理解する必要すらないですし、屋上密室トリックは魔術によるものなので、魔術でどこまで出来るのか分からない読者が推理することは不可能です
7つあるトリックでこれ以外は普通に分かるでしょう
ミステリー部分は破綻が激しく、ヒロインが魔術によって大怪我したように見せかけられていただけにもかかわらず、その後医師が治療してしまっています
また犯人がたった一人で、時計塔の時計の針にヒロインをロープでくくりつけたりもしています
人ひとりを少なくとも3年以上にわたり監禁して生かし続けたのは魔術によるものなのでしょうか?
病院に人間を運び込み殺害し、またもう一人を運び出して誰にも見つからなかったのも?
魔術の部分も「音楽と共通する」といった表記があるのに音楽的な表現はしていませんし、「不可能命題」という言葉を多様する割りに魔術の定義があいまいだったり、可能不可能以前の問題で練りこみが足りていない気がします
この他にも納得いかない所は多々あるのですが・・・・なぜか案外読めてしまう作品でした
紙の本
魔術師の犯罪
2010/05/05 17:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
魔術が学問として研究されている世界。日本で唯一、魔学の研究施設がある私立城翠大学に、世界で6人しかいない魔術師の一人、佐杏冴奈が着任する。彼女と偶然出会った天乃原周は、彼女の研究室に属することになる。彼女の着任を待つように、新入生ガイダンスの会場で行われる殺人予告。必然、天乃原周も事件の関係者となることになり…。
魔術と推理小説という、一見すると相反するテーマを融合させ、物語として破たんなく着地させている。
そもそもなぜこれらが相反すると思えるかというと、主要な理由は、読者が魔術体系を常識として備えていないから、犯罪の実行に魔術を使用されてしまうとそれを論理的に導くことが出来ないということだろう。
この作品では、前述の問題点を回避するために、いくつかの策が施されているので、一応フェアと言えると思う。
もう一つ面白いと思ったのは、ライトノベルには必ずあるものにトリックが仕込まれているところだろうか。確かに不思議だな、とは思ったのだけれど、ボクは最後まで気づかなかった。