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保坂さんの作品を読むという行為は読書というよりも誰かの思考に染まるというか思考という行為そのものに近づくというか、溺れている、もしくは浸かっている感覚に陥る。その文章に、その思考に、その問いかけに。この作品は小説ではないのだけど、ある意味で圧倒的に小説だと思う。気になった文章がいくつもあって、毒長後のドッグイヤーがすごいです。。いやー、もう、すごくよかったんだもの。。あとがきの中で紹介されていた小島信夫の言葉に深く頷かされる。(06/3/17)
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なんというか、タイトルが表している通りで。保坂さん、ありがとう!って思ってしまいます。小説の自由、そうだよなあ、と。
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2006/10/26読了
具体的な小説を取り上げながらの小説論。これを読んでカフカの城を読むことを決心。
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小説とは、「小説言語」で出来ている。
日常の言語とは逸脱した「小説言語」。
それを得るにはどうすればいいのか。
どうして書くのか。書くことで何が生まれるのか。書くという事は一体どういうことなんだろうか。
ひたすら小説に向き合う本。小説家は大変だなあ。
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まえがき
1.第三の領域
2.私の濃度
3.視線の運動
4.表現、現前するもの
5.私の解体
桜の開花は目前に迫っていた
7.それは何かではあるが、それが何なのかは知りえない
8.私に固有でないものが寄り集まって私になる
9.身体と言語、二つの異なる原理
10.彼が彼として生きる
11.病的な想像力でない小説
12.視覚化されない思考
13.散文性の極致
引用文献リスト
あとがき
著作一覧
(目次より)
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「自分が考えようとしていることが、どういうことなのか自分自身でもよくわかっていない」著者によるテキスト。俯瞰図が提示されないので、ひたすら著者の半歩後ろについていくしかない。後について、右にまがり、坂を上り、途中荒地の草刈りをしたりしながら、決められたページ数がきたら終了。そして、ちょっとだけ自分の足腰もきたえられたかな?と思えるような本でした。
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分からないか、読んでてどきどきしてくるか、うわーって叫びながら何度か声に出して読み直しちゃうか、ニヤニヤしながらこれを誰かに話そうって思うか、読んでいて全ての部分がどれかに当てはまった。
保坂和志の文章はずるい。
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小説をあまり読んだことの無い人のための指南書という感じがしなくも無い。教科書のレベルでしか文学を捉える発想を持たない人が読めば、すこしは読み方も変わってくるとは思う。
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小説論。小説家の思考の流れ、小説を小説たらしめているものなどについて。保坂さんの思考に引っ張られながら読み進めていくことが、すごく楽しい。「小説の誕生」でも感じたが、色んな小説の抜粋を読めるのも魅力。貴重な本だと思う。
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「早く次の長編を書いてくれよ」と思ったが、『未明の闘争』を読んだあとに「そういうことだったのね」と気づいた。