投稿元:
レビューを見る
「何ごともつつみかくさず」という京橋家のモットーがこの物語の一番中心に存在し続けている。それがとても恐ろしい・・・。一見幸せそうな家族の裏に横たわる恐るべき真実。その真実を知った時、わたしは思わずぞくっとした。この物語は、ミステリー小説に近い。わたしもどんどんこの物語の独特な世界に引き込まれていいった。/映画化。父・貴史役の板尾創路はハマリ役。
投稿元:
レビューを見る
見かけには幸せそうな家族にも、それぞれに言えないような秘密がある。どんな家族だってそうだと思う。僕はこれを家庭崩壊の物語とは感じなかった。秘密を抱えつつも、全員が集まると、そこには幸せな家族の空間がある。すごく現実的な家族の姿を感じることができた。京橋家の温かみを感じた、「ラブリー・ホーム」と「鍵つきドア」が良かった。
投稿元:
レビューを見る
一話一話が繋がっていて、家族それぞれの視点から物語が展開していく。読み終わったあとに少しせつない気持ちになった。
投稿元:
レビューを見る
映画になったので、読んでみました。家族という役割の元、それぞれが表面的な役割をする。家庭崩壊というのではなく、今の家庭のありかたなんだろうな・・・・
投稿元:
レビューを見る
母親のような子育ては絶対にしないとヒステリックに理想の家庭を作り上げようとしている表題作の主人公が痛かった。 ひとつひとつの話がどろどろ絡み合ってはいるんだけど、最後の話の結末に救いが感じられる。
投稿元:
レビューを見る
オープンにしてるようでみんなオートロックのドアを持った家族。それぞれが抱え込んだモノを見せないようで少しずつ見えていく様も面白かった。
投稿元:
レビューを見る
『対岸の彼女』に続く2冊目の読了。軽く読める文体やイメージしやすい描写が心地よくて一気に読破。章ごとに各登場人物の心情を描き分けている構成が面白く、気付けばそれぞれの人物に感情移入している自分がいる。一見、さりげなく感じられる文体だけれど、そこから読み取れる人物の心情にはとても奥深いものがあり、人間が持つ表と裏の部分に改めて気付かされる。
投稿元:
レビューを見る
可も無く不可も無く通りすぎた作品
2003年、婦人公論文芸賞受賞作品。
直木賞候補にもあがった作品。
著者は私と同じ年齢。
そして、この作品の主人公(?)も私と同じ37歳。
「何ごともつつみかくさず」がモットーの家族には
本当は秘密だらけだったという話。
このお話は、章ごとに家族それぞれが語っているので、私なりに彼らごとに感想を…
(だから、途中で読み、閉じ、また後で…と読めた)
投稿元:
レビューを見る
何が一番いいたいのか、分からなかった。
順調にみえる家族が実は裏では。。みたいな話。
でもみんな偏っている。って思った。家族だってこんなにもろいんだよ。ってことが言いたかったのかな。
人に対する信頼、感謝を忘れてはいけない。やっぱり幸せの形を無理に造ってもうまくはいかない。
変なミエよりどう素直に誠実に人に接するかが大切なんだろうと思う
投稿元:
レビューを見る
角田光代ってこういう文章を書く人だったんですね。普通に喋ってる、その言葉をそのまま文章にした感じ。登場人物の描き方にリアリティがあって、そこが良いと思います。ただ、絵里子が母親に対して抱いている、あの深い誤解のキッカケをもっと掘り下げてほしかった。
投稿元:
レビューを見る
秘密を持った6人の視点から見た、家族ということ。どこにでもありそうな郊外のダンチの一角、周囲の環境、そしてそれぞれの過去。それは今に繋がっている。後書きの石田衣良さんいわく「角田さんの到達点のひとつ」っていうのがわかった。
投稿元:
レビューを見る
貸してもらった本。角田本は初めて。映画化しているし面白いのだろうと期待して読んだ。主人公が章ごとに変わるのだが、やはり男性より女性主人公の方が面白く感じた。いい終わり方だったと思う。
投稿元:
レビューを見る
“何も隠し事をしない”家族の物語。オムニバス形式で、隠し事だらけなのは当たり前なんだけど、心の裏側がそれぞれ分かっておもしろい。
投稿元:
レビューを見る
イメージとは違い、良い意味でまっすぐではない小説。多くのことを考えさせられる小説は好きだ。著者の他の本も読んでみよう。
投稿元:
レビューを見る
郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは
『何ごともつつみかくさず』
タブーをつくらず
できるだけすべてのことをわかちあい
聞かれたことには何でも答える
まさに理想の仲良し家族。
けれど本当はみんなが秘密をもっていて
あけはなたれているように見えたドアの奥には
もうひとつ、頑丈な鍵がかかったドアがあった。話は6話で構成されていて
おのおの語り手が違う。
何でもつつみかくさず話すはずの家族に
隠している秘密を本人が語るという作り。
男女問わず、年齢も中学生から70近い老人までいる
さまざまな6人の視点での語りを、
もちろんひとりの作者が書いているんだけど
全然違和感がないのです。
あぁこれはすごい!