投稿元:
レビューを見る
結果を出したあとの嫉妬や妬み。勢いに乗ってうまくいった後の処理。そこで私は耐えられなくて逃げ出してしまった。死にそうになっても生き延びる強さを見習いたい。
投稿元:
レビューを見る
言わずと知れたネット系ベンチャーの雄、サイバーエージェントの社長、藤田氏の自伝小説的な一冊。
学生時代から就職、起業、上場後の混迷へと、時系列で追う。よく目にする起業立志伝ではあるが、本当に泥臭く、愚直に努力している姿勢が胸を打つ。世間や他者を見下すような、斜に構えたところが見られないのが、この手の起業家らしくなく好感
(まぁあくまでこの本は主観である訳で、実際は当然、色々問題があるとは思うけど…)。
サイバーエージェントの起業までと、企業後の低迷・混迷に至るまでには、短期間で濃密なドラマがある。それを駆け足で追う形だが、なかなかに臨場感がある。起業に至るまでに「裏切った」人について、堀江貴文氏との邂逅、そして後半、世間から叩かれまくった時期の描写は、主観ならではの重みがあって必見。終わってみればごく短い期間だった奥菜恵との結婚も、この本の出版時は「新婚」だったというのも興味深い。
堀江氏を筆頭に、当時名を馳せたベンチャーの雄たちは没落したり、復活したりと様々。藤田氏も例に漏れず艱難辛苦を味わった人だが、結果サイバーエージェントは現在、時勢を読んで躍進を遂げている。純粋に興味深い人、興味深い企業であるが、諸行無常が感じられる14年前の本としてもなかなか面白かった。
投稿元:
レビューを見る
サイバーエージェント社長と言うと、スマートな経営者がインターネットの時代の波に乗ってスムーズに会社を大きくしたイメージだった。本を読んでこんなにも泥臭く働き、時には周りの意見に右往左往し、時には会社経営を諦めることも考え、でも最後は信念と覚悟を持って経営していることに驚いた。
会社の売却を考えて宇野社長と相談した時、弱気になる藤田社長への宇野社長の厳しい口調には優しさが見えて感動した。