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陰陽師 瀧夜叉姫・上 みんなのレビュー

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みんなのレビュー31件

みんなの評価4.0

評価内訳

31 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ま、なーんだ、ってとこもあるんですが、個人的にはシリーズ中最高の出来だと思います。とくに歴史的な事柄が頭にスンナリ入るのが嬉しいです

2005/12/22 18:56

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

お馴染みの陰陽師シリーズですが、今回は長篇です。ソフトカバーなので枚数がないように見えますが、実際はあわせて700頁近い大作。しかも今回は、力の入り方が違います。読んでいてパワーを感じますね。同じ長篇でも『生成り姫』とはえらい違いですが、あれは獏が愛着を持っている短編を長篇化したものなので、再読という弱みもありました。その点、今回はオリジナルです。
ま、基本となる登場人物は同じですから、紹介はしません。今回は事件と関連する被害者をあげておきましょう。ただし、最も重要な存在については触れませんから、安心してください。ともかく、700頁とはいえ改行が多くて会話が中心に話が運ばれるので五時間もあれば読み終えるでしょうから、ほんのさわりだけ。
まず藤原治信の腹に何かが入り込みます。恨んだ女の怨念でしょうか。次は小野好古の屋敷に奇妙な賊が入り込みます。雲居寺から預かったものを出せというのです。次が平貞盛の顔に出来た瘡です。昔負うた古い刀傷にできたものですが、誰かが呪っているのかもしれません。そして俵藤太です。ま、この人の場合は黄金丸という太刀を手に入れたときの経緯が明かされます。
これ以上書けないのがもどかしいのですが、実に上手い具合に伏線が張ってあって、それもかなりはっきりとしたものなのに、なーんだ、といった印象を与えないのは獏の力でしょう。今回は、あとがきに例の「この話は面白い!」みたいな文がありませんが、正直、シリーズ中のベストでしょう。
それは私の次にこの本を読んだ次女も感じたらしく「いつも短編だから、なんだか中途半端っていうか、のめりこめないんだけど、今回は違うよね」などと生意気なことを言っています。ただし、「映画用に考えていたアイデアで、実際に映画で使われなかったものも幾つかあり、これをぜひとも活字にしておきたかった」とあるように、あまりに映像的かな、という思いがないわけではありません。
最近の映画はCGの活用や合成の進化、特殊メイク技術の向上などもあって、多分、これなんかもかなりいいものにはなりそうですが、正直、グロになる部分もありそうなので我が家はパスでしょうね。文章程度が一番馴染みやすい。でも、そういう映像のファンは多いですから、そういう人には想像力を逞しくして読んでもらえばいいかな、なんて思います。
それから、この本を読んで納得できるのが歴史ですね。私は年号を覚えるのが苦手で、オマケに乱が幾つも続くと前後関係がわかんなくなっちゃうんですね。第一次大戦と第二次大戦のどっちが後先ならはっきりしていますけれど、日清、日露あたりになるとどっちが先でもいいかな、所詮、それで日本の歯車狂っちゃったんだし、みたいなアバウトさですから。
でも、これ読んで納得しました。ああ、そうなんだって。獏の陰陽師シリーズはあんまり年号を書きません。清明が生きていた時代、その程度で読めばいいのでしょうが、作者の頭にはきっとかなり精密な年表があって、聞けばたちどころに、あの話はこの物語の何年前で、その間にどれそれのエピソードがこういう順番で入る、なんて返ってくると思います。そんなところも想像して読んでください。
装画・装幀は村上豊。お馴染みのコンビでデザインも統一されていますし、カバーのゴツゴツした手触りもいいですね。ま、冷静に考えるとその凸凹した感じが、平貞盛の顔に出来た瘡を連想させる部分もなきにしもあらずなんですが。それから巻末に、現時点での版元在庫まで分る親切な著作リストがついています。共著、改版なども含めた膨大なものですが、他社作品も入っていてありがたいものです。
初出は「オール読物」2003.2〜2005.3 原題『岩戸ノ姫鬼譚』を改題。

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2005/10/10 18:32

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2005/11/17 20:36

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2007/05/28 21:18

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2007/12/07 18:00

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2008/04/03 17:07

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