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紙の本
「癒し系」って本人はちっとも癒されていなくてよ
2006/03/18 06:46
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:NKポチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「おかしくて癒される」と評されている白石さん、実はご本人自身はものすごく真面目で全然他人から癒されたことなど無いのではないかと直感いたしました。
「白石さん(;´Д`)ハアハア」のひとことに
「5月になりました。日によっては暑くなり、思わず息もあがっちゃいますよね。1Fパンショップでは、各種アイスを、キンキンに冷やして販売中です。故郷のご両親を思い浮かべつつ、ガリガリ君なんぞをひとかじりした日には、火照った体も瞬時にクールダウンする事うけあいです。」と回答する白井さん。
過去に発想の転換を迫られる困難な事態に陥ったことが幾度となくおありなのでしょうね。その困難な事態に真面目にあれこれ悩んでいる内に、あれこれのひとつがスルリとわき道にそれちゃって、白石さんの心の内に秘めた笑いのツボにストンとハマって、現実の問題は結局全然解決しなかったけれど、ご自身もほっとされてきたのでしょうね。
「もういやだ。死にたい。」のひとことに
「生協という字は「生きる」「協力する」という字を使います。だからといって、何がどうだという事もございません。このように、人間は他人の生死に関し、呆れる程、無力で無関心なものです。本人にとっては深刻な問題なのに、何だか悔しいじゃないですか。生き続けて、見返しましょう!」と回答する白石さん。
たくさんの人間の中でもみくちゃにされてきた体験がおありなのでしょうね。巻末のエッセイに大学の男子寮で暮らしたことがあると書かれていました。やっぱり。この回答、ご自分に言い聞かせてきたような力強さがありますもの。多感な青春時代に同世代の人間の中で個の確立と真剣に向き合ってきたことのある人からのメッセージと読みました。
「癒し系」って、実は「癒されていない系」なのですぞ。
紙の本
業務とは関連のない質問に答える。
2009/01/28 20:18
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
生協の白石さん 白石昌則 東京農工大学学生の皆さん 講談社
ベストセラーになった本です。この本の成り立ちと魅力は最後にある生協専務理事の言葉に凝縮されています。風変わりなベストセラーであります。 現代日本人の病みの部分と人々が求めていることが現れています。
読み始めたときの私は、読みつつ、なんだ、この本来業務とは関係のないばかばかしい質問の数々はと、少々腹が立ちました。読み進めていくうちに味わいが出てきます。小さな文字でびっしり書かれた本音の文章があるからこそ、対照的に、やりとりメモのばかばかしさが生きてきます。
以前、「なんとかしてよ店長さん」みたいなタイトルの本を読んだことがあります。お店への苦情に対する掲示板による回答でした。そのときは本来の販売業務以外の質問はなかったかと思います。
私にとってこの本は不思議な本でした。
紙の本
わらって、ちょっと懐かしい
2008/08/16 00:06
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト館 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと懐かしいって人、実はいるんじゃないでしょうか。
わたしは、大学が懐かしくなりました。
実を言うと、大学時代は、なんだかしらけてこの本を読む気になりませんでした。
こんなおばかさんでおもしろい大学生は、まわりに当たり前にいたし、
その学生と応酬する他の大人も、よく見るものだったからです。
そんなに珍しいもんでもないんでないの、と。
卒業してから読んでみました。
いや、大学っていうのは、大学生っていうのは、
珍しいもんでした。
あんなおばかさんな、笑っちゃえる時期っていうのは、
なかなかないもんです。
社会にでちゃうと、おもしろい問答ってのを、
してくれる相手がなかなかみつかりません。
大学生、おばかさんで楽しかったなあ。
そんな楽しさを、懐かしむのもいいけど、
また味わえる工夫をしなくちゃなあ。
(人に迷惑かけない程度に)
そのヒントを、白石さんがくれている気がします。
紙の本
白石さんの返しは座布団10枚だ
2023/07/31 23:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タカミー - この投稿者のレビュー一覧を見る
職場に農工大出身の人がいて そーいえば 白石さんって農工大の生協で働いてたよね?と思い出し 家にある白石さんの本を見つけて読んだ。
真面目に答えつつ ユーモアのセンスもちゃんとあって その才能はピカイチ。
寛容でユーモアもあって こういう人になりたいよなぁと思って 手元に置いておきたい本です。
紙の本
大喜利
2014/04/27 17:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る
生協には「ひとことカード」という、要望を伝えるカードがある。
その「ひとことカード」を通した、生協職員、白石さんと東京農工大学の学生の交流。
「ひとことカード」は東京農工大学の生協だけが行っている制度ではなく、他の生協も行っている制度らしい。
自分が通っていた大学には生協自体がなかったので、こういう仕組みの存在すら知らなかった。
東京農工大学の「ひとことカード」には、通常の要望を伝える内容の他に、大喜利のお題のような書き込みも。
本来なら、黙殺されても仕方ない内容であるが、そんなものに対しても律儀に回答する白石さん。
その回答が面白すぎる。(もちろん、通常の要望の方が多かったそうだが)
自分だったら、時間をかけても、本書に出ているような回答は書けない、という自信がある。
この人のおかげで、東京農工大学の生協の売り上げもかなりアップしたと思われる。
当初、性別すら積極的に公開していなかったので、「年配の女性」だとかいう話も出ていた。
この辺り、公にしなかったのは、東京農工大学の学生、関係者が本人のプライバシーを守ろうとしていたらしい。
その後、プロフィールを公開したが、自分と同年代の人だという事に驚いた。
本書は2005年、出版されたもの。
数年前の話だとばかり思っていたら、今から、9年前も前の話だった・・・。
白石さんの回答は、控えめなユーモアに溢れたもので、決して悪ふざけの域までは行かない。
時折、ちゃっかり商品の宣伝まで織り込んでいたりする。
対して、学生の方も、他の人を不快にさせるような「ひとことカード」は書かなかった、という。
(「ひとことカード」は掲示板に公開される)
「手書き」というアナログ方法が、お互い「生身の人としての存在」を感じさせ、自然と相手を不快にさせるような事を書くのを控えさせたのだろうか。
それ以前に「学風」と比較的、小規模なコミュニティだったから、という事情もあったかもしれない。
これがもし、東京農工大学の生協公式ツイッターアカウントに対する「投稿」という形式だったら、どうなっていたことやら・・・。
また、学生が何万人もいるようなマンモス大学であったら、どうなっていただろう・・・。
ところで、Wikipediaによると、白石さんは現在、法政大学小金井キャンパスの小金井店店長になっているらしい。
おそらく、その店では「名物店長」として人気者になっている事だろう。
紙の本
東京の西に、なんでも答えてくれる人がいる。心温まる、人と人とのコミュニケーション「生協の白石さん」単行本になって登場!!
2005/10/13 16:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:講談社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京の西、多摩地区にある東京農工大学。この学校の生協で働く職員、白石さんが今各メディアの注目を集めています。『一言カード』という質問、要望コーナーで行われる楽しいコミュニケーション。どんな問いでも一生懸命に答えてくれる白石さんの姿は共感を呼び、白石さんはとんでもない人気者になってしまいました。この白石さんと学生たちのやりとりの記録が満を持して本になります。本には厳選された「一言カード」と、白石さん自身による解説が収録。
「生協の白石さん」現象とは?
国立大学法人東京農工大学の生協には「一言カード」という、学生の要望や商品の感想を生協に伝える投書コーナーがあります。生協は学生の福利厚生面をサポートし、より豊かな学生生活を送ることができるように支援する組合。「一言カード」ではそうした活動の一環として学生の声を取り上げているのですが、中にはちょっとハズレたものもあるわけです。
通常ならば無視されるであろうこうした投稿ですが、しかし農工大生協の白石さんは違いました。いかなる投稿にも白石さんは意外な切り口を見せながら真面目に回答を執筆。その機知に富んだ面白い回答に驚いた学生たちがWebで白石さんの「一言カード」を紹介。各メディアが注目することになる「生協の白石さん」現象はここから始まり、白石さんはとんでもない人気者となってしまいました。
どんな質問にでも答えてくれる白石さん。その誠実な回答ぶりからは笑いとともに人柄の暖かさが伝わってきます。一言カードを厳選、本にした『生協の白石さん』、ぜひお読みください!!