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世界地図と世界史の知識をふまえないと恐らく理解できない。黒塗りの箇所は新鮮だった。活字本も漫画と同じ絵の文化だ。
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映画の元ネタになった本です、「シリアナ」の原作と言っても良いでしょう。
著者のロバート・ベアは実際にCIAに勤務していた人物です、本部の不理解の為に現地の諜報員がいかに苦労してきたか等が語られています。
世界一失敗の多い諜報機関といわれるCIAの実状が語られています。
9.11以降、その存在意義が問われていますが、イラク侵攻の為の証拠が見つかっていなかった事等を見ても立ち直ったとは言えない気がします。
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国家の弱体化がささやかれる中 米国でも同じことが。
世界はいったいどうなっていくのか?考えるというより不安になる一作。
(2007年8月)
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CIAの内情を知ることができる良著。事実は小説より奇なりとはよくいったもので、さながらスパイ映画の世界が現実にあるということが驚きだった。
ただ、固有名詞が多すぎて読みにくいのが難点か
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自己保身のための事なかれ主義、まるで霞が関かと思うような内容。
冷戦終結によって組織の大きな目的を失ったCIAの堕落は相当酷いようだ。
著者の中東での活動、収集した情報には911のテロを防ぐ手立てがあったのかもしれない。
特定の企業、個人の商益、組織の自己保身、それらが有用な情報の分析を誤らせ、もしくは見ないフリ知らないフリをさせ、結果、テロに繋がったとするならあまりにも残念。
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どこまでこの本を信じていいのかは分からない。この著者には彼なりのアジェンダがあって、その上で会えてわざとらしく検閲の跡を残したりしているわけだろう。
などと言った人を信用できない気分になる本だ。でも一歩引いてCIAという部分を度外視すると、どうしてある企業の業績が悪くなったのか?というような組織論と大差ない話でもある。「トップが現場のことを全くわかっていない」「組織が大きくなって官僚的になる」とか。
とは言え、現場にいた人しか分からないリアルなCIAエージェントの生態が分かるのは貴重だ。
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2006年(底本2003年)刊行。CIAの中東地域在の元諜報担当員による自叙伝。◆叙述がとっ散らかり、主題が明瞭にならないので読みにくい。が、内幕暴露が多い。例として①冷戦終幕期の中東地域における諜報活動の実情、②ソ連崩壊のCIAへの影響(世界帝国を目指さない露はCIAの仮想敵から除外)、③イスラムと言えども、アラブとイラン、エジプトでは利害が違い、各国国内でも多様な組織が混濁。就中、PLO。アラファトとそれ以外の違い。④湾岸後95年頃のイラク情勢、特に反政府側=反サダム・フセイン側が詳しい。
一方、諜報活動におけるCIA中央部のヒューミッドの過小評価を著者は嘆くが、元来、ヒューミッドは米諜報では不得意分野。費用対効果の視点欠如。また、反フセインに肩入れするあまり、打倒フセインの結果として、例えば、イランへの影響やイ・イ関係を含む中東全体への影響などの視野は乏しい。結果として見れば、イラク・フセイン体制崩壊により、米の力をもってしても治安は回復せず、IS台頭、イランへの抑止の低下等を来している以上、著者のごとく現場の視野だけでは将来予想のために十分ではないことがあからさまに。
勿論、現場の視点が不要というのではない。
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『キラー・エリート』マイクル・スミス著とあわせて読むことを強くお薦めします。
この本はCIAが官僚化し、その実力を失っていくさまを現場の人間の視線で書かれたもの。
原題でも有り表紙に書かれた「SEE NO EVIL」は日本で言う所の「見ざる言わざる聞かざる」であり、火中の栗を拾うべきCIAが君子危うきに近寄らずとなっている事を表している。
911直後に発表されたために結構売れたと言う。
ちょっと気になるのが、あまりにも書かれすぎていること。
申し訳程度に「CIAからの検閲が入りました」ということで黒塗りになっているが、個人名や特定の事件の話が出てくるのによく出版できたなと思いました。
この本の出版自体もCIAの工作の一つではないのかと思うのは考えすぎでしょうか?