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葉
思い出
魚服記
列車
地球図
猿ヶ島
雀こ
道化の華 ―美しい感情を以て、人は、悪い文学を作る―
猿面冠者 ―だまって居れば名を呼ぶし、近寄って行けば逃げるのだ―
逆行
彼は昔の彼ならず
ロマネスク
玩具
陰火
めくら草紙
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収録:「葉」「思い出」「魚服記」「列車」「地球図」「猿ヶ島」「雀こ」「道化の華」「猿面冠者」「逆行」「彼は昔の彼ならず」「ロマネスク」「玩具」「陰火」「めくら草紙」
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原点ですよね、太宰文学の。
葉がとてつもなく好きです。
11.05.01 再読
全集で読んだけど再読。
やっぱり格好いい!
08.02.26
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「晩年」は太宰治の第一創作集。太宰治が自殺を前提に、遺書のつもりで小説を書き始めた。
わたしは太宰治の「逃れられない生きる醜」を感じ、共感した。太宰治もこんなに抗いながら生きたんだ。もう注釈をつけずに進もう思います。
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ちょっと読むのに時間がかかりました
時代構成とか分かって無いと少しきついのかな
やっぱり言葉の使い方とかがいいなあ
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葉と道化の華。
太宰の日常から剥がれて、千切れ落ちそうな、死。
繋ぎとめるのはただの偶然と、気まぐれ。
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たった四日の思い出の、五年十年の暮らしにまさることがある。
たった四日の思い出の、ああ、一生涯にまさることがある。
「真似をしますのよ、あのひと。あのひとに意見なんてあるものか。
みんな女からの影響よ。」
みんなみんな昔ながらの彼であって、
その日その日の風の工合いで少しばかり
色合いが変わって見えるだけのことだ。
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太宰治のデビュー作にして『晩年』。。
だいぶ前に買ったがずっと読むのをあきらめてた本、気合い入れて読みました。
ヴェルメエヌの詩で始まるこの本には太宰の本質がよく出ているといわれますが。
つまり、自分を天才として感じながらも、「道化」である自分への
嫌悪感。。自分の姿をみた読者も多いのでは?俺は天才でもないし、ここまで
悩めないでいる。。しかし、太宰の影響を受けた作家はごまんといるわけで、
もちろん作家としてのレベルは別格なところがある。でも俺の好きなタイプの
作家じゃないな。。もう最近おれは、一読者としてしか本を読めなくなったなぁ・・・。
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大学生まではただの暗い話だとしか思わなかった.
読んでいて気が滅入る作家だな,と.
今は,太宰の良さがわかる.
絶望や挫折を経験したことが理解を深めることになった.
生きることに真摯に取り組むことを教えてくれる.
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太宰治処女短編集。太宰治の短編集として『ヴィヨンの妻』(新潮文庫)の惰性的に続く生の憂鬱さが大好きであった私であるが、今回のこの本は物語的にもそういった感傷に浸れず、単に思いついたものをぽんぽんと書き連ねただけのような感じとしてしか私には感じられず、気に合わなかった。2007.7.23-25.
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人間失格ほどの名作とは言えなかったが、人間失格を将来書くであろう萌芽が既に見てとれる草稿のようなものと感ぜられた。ただ雑然と鬱の時に考えたことを彼のその時の心理状況同様、支離滅裂に書き連ねた小説。読者に対する甘えが含まれている。
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大嫌いだった太宰を魅力の塊に変えてしまった作品。
道化の花のあまりの道化っぷりに、これまでの太宰の作品に対する感情が実にレベルの低いものだと気付いた。
いや、そう思わされているのか・・?何とも言えませんが、これは魅了であることに違いはなく、現在進行中です。
太宰は肯定か否定のどちらかに分かれるなんて聞くけど、それはないと思う。
作品をよく読めばわかることで、太宰の気持ち悪い(爆)作品をいくら読んだところで、太宰の人格の見当はとても出せないです。
この人は道化なのか素なのか不明、読めば読むほどわかりません。
単純で愚かな人間なのか、どこまでも計算高いのか・・前者ではないと思いますけど、後者だとしても一体どこまで?
大体こんなこと人によって感じ方が違うわけですし。
肯定でも否定でもないはたくさんいるはずです。
というか、よく肯定、否定で彼を括れるなと思いますね。
結局、好き嫌い程度でしょ、と考えています。
ちなみに俺が太宰を嫌いにならないのは、一般的に嫌われる彼のナルシストな面が自分に当てはまらないからだと思ってます。
装ったような煩わしい自虐の仕方も、自虐的な部分が自分にもあるけれど、その部分は普通に共感しちゃってます。そんな自分が別に嫌いではないし、もしかすると俺のそれも装った自虐だから。
まぁつまり、太宰を嫌いな人はどこかでナルシストな一面をもっt(ry
と推測するのです。
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「”晩年”と名付けられた処女作品集」
↑を聞き、興味をもって手にとったわけです。
『ピカレスク』を読んだので、
太宰のことはそこそこ知ってるつもりだったけれど、
自伝を読むとイメージ変わりますね。
というわけで、『思い出』が印象深いです。
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太宰治の初期の作品。
後期の作品と比べると、文学作品を作っているって感じがする。短編集でそれぞれがいろんな色で、積み上げている感じとか、表現をこだわっている感じとか。人間失格の時期の自分と小説が一体となってしまっているような迫力は少し無いような印象が残った。これから少しずつ読んでいきたい。
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走れメロスを国語の教科書で読んで以来初の太宰治。
はじまりからよかった。「死のうと思つてゐた。」たった三行の文を何度も読みかえしてしまうのはなぜか。
同じ「葉」のなかで、「生活。」からはじまる文がある。
《どうにか、なる。》っていうのがすきだ!《どうにかなる。》だったら絶対頭に入らなかったと思う。《、》のある何か知らずの重みを感じた。自分の中で太宰治に興味がわいた一冊。