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戻り川心中 傑作推理小説 みんなのレビュー
- 連城 三紀彦 (著)
- 税込価格:682円(6pt)
- 出版社:光文社
- 発行年月:2006.1
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紙の本
花の色香が奏でるミステリ。
2010/10/17 15:16
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「こういうミステリ、好きだーっ!!!」
読み終えてすぐ、そう思った。本書に収録されている5編の短編はすべてミステリ。しかしそのどれもに、大したトリックは登場しない。それでも、「ううむっ」と唸らせる何かがある。そしてその「何か」がとっても好みだったのだ。
収録されている短編のタイトルには、花の名前がつけられている(表題作は除く)。藤。桔梗。桐。白蓮。もちろん、タイトルにはないが表題作の『戻り川心中』にも花が登場する。
言いがかりにも似た褒め方になってしまうけれど、この花の選び方が素晴らしい。ここで登場する花は、カタカナじゃ駄目なのだ。かといって、漢字で書けるからと薔薇のような豪奢な花もいただけない。
花にまつわるストーリー。そこに登場する男と女。性的な描写は皆無なのに、どの短編もどことなく艶っぽい。だけどその色気は決して下品なものではなく、ストーリーは儚く美しい。
表題作の『戻り川心中』は、大正時代の歌人・苑田岳葉にまつわるお話(もちろん架空の人物)。二度の心中未遂で女に逝かれ自らは生き残った岳葉。おそらくモデルは『走れメロス』を著したアノ人だろう。この作品は、太宰の女性遍歴をちらりと頭に入れてから読むと、より艶めかしく感じられて良い。
ただ、作中に登場する句のいくつかに「うん?」と思うところがあるので、そこだけはちょっと残念だったかも。
どれもこれも甲乙つけがたいのだけれど、表題作と『桐』が特に好き。
『戻り川心中』収録作品
・藤の香
・桔梗の宿
・桐の棺
・白蓮の寺
・戻り川心中
紙の本
傑作の呼び声高い短編集
2024/02/15 16:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栄本勇人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白いことは面白いのだが、世間の絶賛ぶりは正直理解しかねる。他にも何作か著者の作品を読んでいるが、どれもあまりピンときていない。面白いと評判の作品をいくつか積んでいるのでそちらは自分にはまると嬉しいな。
紙の本
世代間ギャップ
2022/06/09 07:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
母に貸してみたら、結構好評。しかし、買った本人からしてみれば、何のこっちゃ分からない。ここら辺が難しい。
電子書籍
まあまあかな
2017/08/07 04:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
情念ミステリともいえる短編集。情念ツイストが効いているので、初めの数個は、ほほう、という感じでよかったが、だんだん、無理やり感が漂ってきた。最後は太宰を連想させるところがよかった。