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すごい面白いテーマだと思うし、曲亭馬琴から当時の状況を見ていくという構成も悪くない。でもなんか退屈な文体なんだよな。なんだろう、惜しい。
本書に限らずこのシリーズ、題材はすごくいいのに見せ方が退屈ってのが多い印象。
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将軍家から庶民までをも席巻した、江戸時代の小鳥ブームを探る。
・江戸の人々に愛された「飼い鳥」-プロローグ
・滝沢馬琴と鳥との関係
・江戸の人々はどのように鳥を愛したのか
・鳥の飼育書と図譜
・江戸の人々と動物
主要史料・引用参考文献有り。
古代の鳥信仰、天皇家の鷹狩り、貴族~武士の鳥飼いが、
江戸時代に庶民の文化として根付く歴史。
和鳥中心から、対外貿易による鳥の輸入、外国鳥の国内での繁殖。
鷹狩りに伴う鳥刺や鳥屋等が商売へ発展。
それらが基盤となり、江戸時代の小鳥ブームを迎えることに。
人々は、声や姿の美しさ、しぐさや芸、手乗りを愛で、
或いは競わせ、品種改良や異種交配を試みる者も現れ、
鳥屋は訓練や躾を施し、飼育書や解説書が世に出回る。
大名や旗本は珍鳥や大型鳥を飼い、鳥類図譜を編纂するものも。
そして江戸城にも多くの鳥たちが飼われていた。
なかなか愉しい内容の本です。文章も分かり易い。
ウズラやウグイスは身分を問わずブームになったこと。
カラスのボヤ事件、犬やハツカネズミ、金魚、見世物の動物、
死んだ動物の供養等も、短いながら興味深い話がありました。
馬琴の場合は、執筆のストレス解消だったのが、愛玩し、耽溺。
日記にはその様子が事細かに記され、特にカナリアを愛でていた
姿が窺わせられます。しかも鳥類図譜まで遺しているとは!
江戸時代にカナリアやインコが既に飼育されていたのも、
驚きでした。
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残念ながら私が求めていた系統の本ではなかった。ていうかタイトルをきちんと確認しなかった私のミス。きちんと見てたら別系統だと気付けた。でも面白かった。滝沢馬琴の日記から始まって当時の鳥をとりまく事情とか色々へーって要素があった。
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これは、リーズナブル。江戸時代に日本に人為的にはいってきた外来鳥のリスト的なものをざっくり把握したかったので、簡単すぎずそれなりの数字がほしいと探していてヒットした。『百千鳥』において読める日本で繁殖に成功した外国産の鳥リスト、江戸時代に日本で飼われていた可能性のある輸入鳥のリスト、『喚子鳥』『百千鳥』に紹介された鳥種リスト、馬琴の『禽鏡』鳥種のリスト、江戸時代に飼われていた可能性のある和鳥など、本文とあわせて参考になった。細川本はよく参考にさせてもらっているが、こういうありがたい価格のニッチな書籍というのは感謝しかない。