紙の本
狂気成分不足
2006/02/11 20:56
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
「死」に惹かれる小学生・支倉志乃と大学生の”僕”との話
謎解きとかはありません
一人称と三人称が混ざり合っていて、何かのトリックかと思っていたんですが読みづらいだけでした
どうも事件の見せ方が上手くないような気がします
繋がっているようで繋がってない、ズレを感じました
キャラクターが皆妙に素直で、とりたたてインパクトのない地味な物語になってしまっています
狂気を秘めながら表裏を使い分ける殺人鬼とかが出てきそうな雰囲気なんですが、そういうのもないですね
落ちがまた唐突で、なんら複線も無く構成がおかしいとしか言えません
必要なエピソードが削られてるような印象がありました
投稿元:
レビューを見る
『富士見ミステリー文庫』だけれどミステリーではないと思う。『GOTH―リストカット事件』と少し似ているところがあるがミステリーとしてはあちらの方が近いと思う。大学生1年生の『僕』と小学5年生の『支倉志乃』との物語。1巻はプロローグ+本編前編+番外編(?)+本編後編と言う構成。『彼』は何処までも傲慢で、何処までも優しい願いを『彼女』に抱く。
投稿元:
レビューを見る
純愛系ミステリーってなんだ!?って思い買った作品。いやはや、こんなミステリーもありなのかと思った。猟奇殺人が好きな小学5年生の志乃ちゃん、彼女はすごいです。
投稿元:
レビューを見る
「人は何の為に生きているんだろう」
生まれてきたから?
子孫を残す為?
ならなぜ親は子供が自立した後死なないのか。
死ぬのが怖いから?
死ぬ理由がないから?
生きる為に生きている。
いまだ答えの出ない命題。
だが悲しいことに
生きたいという意志は、しかし死によってのみ完結される。
狂気に見せられた少女と大学生のお話。
子供向け書籍から出てる割には深い内容。
今回自分について見つめられたのはその為。
作者あとがきより
テーマは「永遠の生」、裏のテーマは「命の軽さ」です。
微妙に矛盾したテーマをどういった形で描かれているかは
読んでからのお楽しみ、ということで。
それとなく薄暗く、そこはかとなく重苦しく、
しかしなんとなく希望のある物語をお楽しみくださいませ。
投稿元:
レビューを見る
借本。
ミステリーとは方向性が多少違うような感じが…
微妙に中途半端だな〜と思ったら続編があるようで。
内容があまり好みじゃないので、これで終わり。
投稿元:
レビューを見る
実の所このシリーズの三冊目の表紙に惚れて買ってしまいました。
どんなものなのかと読んでみた所…奥が深いです
犯罪、自殺などそれは無縁なものだと思っていたけれどこの本を読んで初めて考えさせられました
現実にも死を恐れない人、他人の死を恐れない人などがいるのでしょうか…?
挿絵もとっても可愛くてあとがきとか!あとがきとか!(何
九が先輩といったキャラが可愛くて面白くて大好きです。
投稿元:
レビューを見る
これまたトリックより人間の心理に迫った描写のほうが秀逸。
ちゃんと新刊出るたび高崎がチェックしてる少ないラノベのひとつ。
ちょっとトリックに無理ありすぎかな。好き嫌いがわかれるきがしますが、自分は好きです。
投稿元:
レビューを見る
純愛系ミステリー小説の第一弾です。
大学生の「僕」とクールな小学生の支倉志乃の二人の世界観がなんとも言えません。
周りの登場人物たちも個性的な人たちばかりで面白いです。
投稿元:
レビューを見る
なんていうか、おもしろかったのですが、
怖い、暗い感じでした。
ちゃんと、ミステリー小説です。
でも読み終わった後はそれほど怖くなかったような・・?
ミステリーは怖くて苦手なのですが読んでしまいます。
愚かだなぁf^^;
投稿元:
レビューを見る
富士ミスレーベルに共通して言える事は『ミステリー要素に過度に期待してはいけない』ということ。まぁ犯人がいてそれを考える、って点では十分なんですけどねw
(『麗しのシャーロットに捧ぐ』を除く。あれはガチ。)
まぁミステリミステリしたけりゃ講談社ノベルスとか読んでおけって話ですね。(あれもライト気味ですけど)
ライトノベルはイラストによるキャラへの感情移入あってナンボだと思いますのですよ。それとミステリ風味の融合が楽しいのです。
ミステリの話はさておき、内容としては中々楽しめました。「テラお約束www」的な展開も好きだったりw
やや婉曲な表現や生き死に云々の語りが目立つ感もありましたが、そこはもうキャラの動きでカバーできてたと思います。
1つケチをつけるならばシリーズ全体としての展開がやや遅いところでしょうか。5巻まで読んだけどまだイマイチ全体像が… (´・ω・`)
とはいえ6以降も買っていこうと思えるシリーズ。地味に富士ミスシリーズの中では1番好感触だったかもしれません…
投稿元:
レビューを見る
“あぁ――まただ。
いつもいつも、邪魔をする。
いつもいつも、肝心なところでその声が『私』を引き戻す。
いつもいつも、その声に、どうしようもなく引き戻されてしまう。
だが、大丈夫。
一瞬だけ、届いていた。
僅かに指先が触れた程度だったけれど、大きな問題はない。
志乃は、ゆっくりと浮上していった。
「……い!おいっ!」
「……何?」
「大丈夫なのかよ。オマエ、いま息してなかっただろ」
唖然とした顔でこちらを覗き込む良樹を、志乃はまだボンヤリした瞳で見つめた。曇りガラスを隔てているかのように、目の前の男の顔は判然としない。この男が誰だったのかも、どうして自分がこんな場所に居るのかも漠然としていた。
だが、ハッキリと分かっていることが一つだけあった。
「デッドエンドコンプレックス。それは――」
死からの逃避?
死への憧憬?
それとも――
「……生からの乖離」”
小学五年生の少女支倉志乃は、人の死とかそういったことに対して異常なくらいに興味を示す。
彼女と幼馴染に値する大学せいの僕は、そんな彼女を守り守られ事件の真相と対面する。
結構あっさりと読めた。
志乃ははたして、普通の少女なのかそれとも。
まだあまり、よくわからない。
“だから、彼女に呼びかける。
意識して彼女を呼び止める。
「志乃ちゃんは、何が食べたい?」
「グリンピース以外」
「…………」
しかし。
帰ってきたのは、見事なまでの即答だった。
案の定といえば案の定だけれど。
あんまりにもあんまりで。
分かり易すぎるくらいに分かり易い、その答え。
それは、何も分からない彼女の、唯一理解できる嗜好だった。
思わず、苦笑がもれる。
それに対して、志乃ちゃんは「何?」と何気なく、それでも少しわかる程度に不快気な感情を込めて、僕を睨み付けてきた。真っ暗な瞳の中に、僕が映る。それに僕は、もちろん「何でもないよ」と答えたけれど、それでも苦笑は収まってくれなかった。ますます、志乃ちゃんから放たれる眼力が重くなる。
それから逃れるようにして、僕は冷蔵庫の中に頭を突っ込むのだった。
さぁて、今日は、何にしようかな、なんて考えながら。
投稿元:
レビューを見る
死生観がテーマですかね
ヒロインの言い回しや、テーマのわりに緩かったりする緩急の早さについて行けるなら面白いかと
個人的にはラノベでは一番好きな作品です
ジャケ買いしたんですが正解でした。はい
ミステリ小説と言うよりは純粋に物語を楽しむ成分が多めかな、と
投稿元:
レビューを見る
怪奇的な事件に異常に興味を示す幼馴染みの小学生の志乃ちゃん。
一人で危ない謎に近づいていくミステリー。
ラノベで死を扱うのってどうなんだろ?
話の展開はいいけど読後はなんかスッキリしないし、全体的に暗い。
その辺が受け入れられるかがこの作品を楽しめるかの分岐点かも。