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大化の改新というのは、蘇我入鹿が用意し、中大兄皇子らが蘇我入鹿をだまし討ちにした後に横取りしたものであること。
たいした豪族でもなかった蘇我一族が最終的に上り詰めようとした天子への道。
それは結局、大王筋の反感を買うことは必至。純粋な天命思想がクーデターを起こしたのである。
現在までつづく、万系一斉の天皇家が7世紀に用意され、その後、日本書紀という呪縛からなかなか抜け出せないでいるのだ。
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蘇我氏というのもよく分からないので、この本を読んでみた。読んだところで「分かった感」はないだろうなと予測していたが、実際、ない。分かったことは「大化の改新」話にあるような蘇我氏悪者説というのが、かなり無意識レベルに我々に定着しているが、それはかなり怪しいこと。また、蘇我氏は大きな存在であったことは間違いないしても、何か例外的な存在であったわけでもないらしいということ。
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[ 内容 ]
六世紀に突如現れ、渡来人の先端技術により、天皇をも凌ぐ力を持った蘇我氏は、なぜ一夜で滅んだのか。
天皇と豪族の関係から、東アジア情勢までをも視野に入れた新時代の考察。
[ 目次 ]
第1章 蘇我氏四代
第2章 出自と出身地
第3章 蘇我氏と渡来人
第4章 仏教受容
第5章 蘇我氏の二つの貌
第6章 なぜ滅亡したか
第7章 「逆賊・蘇我氏」の誕生
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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やっぱり古代史の神武東征から蘇我氏や壬申の乱に関わる
話しはおもしろいね。
大学でこの辺の専門でいきる人生を歩んでいたら
むちゃくちゃ発掘とかしてたろうな〜。
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ふだんの自分と全く関係ない本を読んでみようと思って図書館で借りた。もともと歴史はけっこう好きだが、古代の謎は興味深い。資料が少なく、いろいろな想像が許されるのがいいのかな。歴史的には悪役のイメージがある蘇我氏を冷静に見る本。またこの時代の本も読みたくなった。
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大化の改新では悪者のような印象で記憶していた、蘇我氏のことを深掘りしている。
何故、日本史の表舞台に登場したのか?どんな人物だったのか?などということも、良く分かっていない。
良く知られている冠位十二階は厩戸皇子が中心だったと勉強したけど、著者は蘇我氏が主体と展開しています。
蘇我氏は官僚の貌がメインだったが、徐々に豪族の貌が強くなり、天皇の外戚としての側面も強化されてきた。
まるで、藤原氏のようです。まさか、自分の子孫が、討伐した蘇我氏のような振る舞いをするとは思わなかっただろうな、中臣鎌足!
難しい単語はありますが、比較的、容易に読み進めることが出来ます。
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天皇家よりも権勢を誇り、天皇のように振る舞った逆賊とされる蘇我氏の実像に迫ります。巷間言われる渡来人説は否定されていました。卓越した能力と先見性を備えた蘇我氏は、先進の技術・知識を持つ渡来人を使いこなし、国のかたちを整える諸施策を打ち出します。豪族としての権力基盤が弱かったため、乙巳の変で滅ぼされますが、この方向性は引き継がれます。屯倉のイメージがより具体的になりました。