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「バーナム博物館」を想像させるファンタジックな…でも、かなり辛口の作品。久しぶりに原書で読んでみたいと思いました。1つ1つが個性的で、最初は入りこみにくいなあと思っていたけれど、ぼちぼち読んでいく間に、ベニオフの世界に引っ張り込まれていた、という感じ。この切れ味の鋭さ、好きです。
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私の評価基準
☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
☆☆ 普通 時間があれば
☆ つまらない もしくは趣味が合わない
2011.12.16読了
短編集。
すごく面白いとか、ちょっといい話というわけではないけれど、何か読み終わって、良い感じ。
卵をめぐる祖父の戦争を読んで、すごく良かったので、図書館で借りました。
とくに文章が上手いようにも思えないけど、でも、詩を読んでいるようで、読みごこちが良いし、読後感が悪くない。
分•解以外は、どの作品も好きかな。
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幸運の排泄物が良かった。彼らしい美しく切なく、川原の真っ赤な夕焼けを見たときのような焼けるような気持ちを感じた。
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グイグイと惹き込まれるという感じではないのだけれど、読んでいて心地よい。
短篇集で1つ1つのストーリーが独立していて、1つ1つが面白い。
どれも人が紡ぎだすドラマではある。
が、不可思議な非現実・幻想の話ような、それでいてヒドく人間臭いような、そんな雰囲気があります。
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リストを書いてみると、やはり暗いし、重いですねぇ。読んでる時はさほど感じないのですけど。
わりに異常な状況を扱っているので、最初は寓意小説かなとも思ったのですが、そうでもないようです。特に難解なことも無く、全体に沈鬱ですが、どこか諦念を含んだ淡々とした文章で綴られています。そのため、ドーンと来るような感動も無いのですが、どこか心の奥に沈み込んでいくような存在感があります。
その存在感がどこから来るのか判らないのですけど。。。。
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何かで「この本オススメ」みたいに書かれていたっぽく、手元の“読みたい本リスト”に載っていたので購読。
短編集。
基本的に短編集はその物語ごとの感想を書いているのだが、この本については出来なかった。
なぜなら、正直言って心に残らなかったからである。
薄っすらと記憶には残っているのだが、オチや余韻に感心する事もなかったのだ。
例えば表題作である「99999」。音楽業界に身を置く主人公があるインディーズバンドの女性ボーカリスト・モリーに目を付け、
モリーだけをメジャーデビューさせる為に連れ出す。んでヤッちゃう。
バンドのリーダーでありモリーのボーイフレンドであった“サッド・ジョー”は怒り、
主人公とモリーが生活するマンションに来て、狂ったようにドラムを叩く。
サッド・ジョーは人としては「イイ奴」で、愛車の距離計が99999から00000になる瞬間を
仲間達とパーティをして祝うような、純粋な奴である。
で、最後にジョーは心身ともに傷つきながらも帰っていき、その後姿を見送る主人公。野望に燃えるモリー。
…終わりである。しかし、これをあちら(アメリカ?)の人々は大絶賛なのだ。
どうやら、自分には向いていない類の小説らしい。
この他の話も、何か特別な終わり方をするのではなく、何となく終わる。
それを良いと感じるか、何も感じ取れないかの違いなのだろう。
この手の話が好みの人が読めば、物語の持つ深みや厚みなんかを感じれるのではないだろうか。
申し訳ないが、個人的に好みじゃなかった。面白くない訳じゃないが。2点。
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文学めいた文学。
ショートショートみたいな切れ味勝負の作品もあるにはあるけど、作風としては曇りガラス越しに世界を眺めるような曖昧さをどっしりとした文章に乗せている。
海外では純文学という用語は存在しないようですが、その系譜をもつ作品と思います。
このような感性の持ち主が映画に流れて成功するのはあまり想像がつかない。
他の著作に目を通したことはないけれど、才能の一端でしかないということだろうか。
幸運の排泄物が心に残る。