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みんなのレビュー9件

みんなの評価3.4

評価内訳

9 件中 1 件~ 9 件を表示

紙の本

このカバーって、舌出しゃ、ストーンズのパクリじゃん。ま、いいか、小説面白いし。でもなあ、いい声の人、死んじゃったんだ・・・

2006/08/12 08:49

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヒキタクニオを最初に読んだのは、『鳶がクルリと』でした。主人公の女性の造形が好きではありませんでしたが、鳶たちの様子が面白くて、確か中学生になったばかりだった長女に読ませました。特にあの中に男女の私立御三家の話があって、そこを潜り抜けたばかりの我が家は、偏差値マニアの剛の言葉に大笑いしたものです。
その次が『消し屋A』で、180度方向を変えたかの感があるサスペンスに痺れました。そして『青鳥 チンニャオ』で広告代理店の世界を楽しみましたが、2005年に出た『桜小僧』の高校生三人組の軽薄さに違和感を覚えました。そしてエッセイ集である『ゴーでいこうぜ』を読んで、この人は要するにヤクザなんだ、と気付き熱が冷めました。
で、『東京ヴォイス』です。既に『遠くて浅い海』も『角』も『原宿団地物語』も、『鳶がクルリと』の続編である『アムステルダムの日本晴れ』も読む気をなくしていた私に、もう一度手にしてみたら、と思わせたのは「これって、ストーンズじゃん、でも格好いいから、いいか」っていう抜群のカバーです。装幀はタナカノリユキ、この唇も貴方が描いたのかしら?
で、今回はヒット曲を出すことなくその世界から引退した美形の元歌手 吉本が主人公です。今は、ボイス・トレーニングやギターなどを教え、請われればバックミュージシャンとしてギターを弾くこともあります。
吉本の年齢ははっきりしませんが、歌手デビューをして十二年、断念してから五年近くが経つようですから、30代前半、どんなに歳をとっても30代であることは間違いないでしょう。今も美形であることは変わりなくて、彼を狙っている生徒もいる、という状態です。ただし、事務所の社長である55歳の針谷に言わせれば「おかま」、吉本に言わせれば「ゲイ」であるところが、その世界でならともかく、普通の世界ではちょっと違っています。
これは、そんな男を中心にして繰り広げられる、いかにも現代らしいお話です。ヒキタらしくヤクザも風俗も、人妻もゲイも登場します。簡単に紹介すれば
交通事故の夢から逃れられない男のプロローグ「Chapter00 掠れた喉」、売り出し中のアイドルデュオの一人がツアー直前にハッパで捕まった。プロダクション会社がユウキを吉本のところに送り込んで「Chapter01 どんでん」、 イメクラで働く輝美がつく嘘は客に対してだけではない。歌に紛れ込んだウソを吉本は見抜いて「Chapter02 パチ」。
仲間と連れたってボイス・トレーニングに通うエリ子は夫に抱かれるときに吉本を思い浮かべて「Chapter03 仮面 」、 プロダクション会社社長の針谷は、自分の愛人である小夜子を吉本のところに通わせるが「Chapter04 グルーミング・デイ」、ユウキとコンビで売り出し中のとき、大麻取締法で捕まったカズヤは、芸能界から抜け出ることが出来ない。再起にかける彼は「Chapter05 ビーフ・ケーキ」。
小学生のとき、自分はアイドルにる、と思い込んだ亜子は、何度オーディションに落ちても夢を忘れられない「Chapter06 刻印」、行永は本当に歌が上手い。声もいい。心もルックスもいい。吉本が感心する男はしかしヤクザ「Chapter07 Crystal」、吉本からボイス・トレーニングを受けた生徒たちの「発表会」。会場は昔、彼と関係した相手の店 「Chapter08 箱庭」。
ちょっと池永陽の小説を読んでいるような気分になってしまいますが、本当のヤクザが書くと、ここまで話も面白くなるか、と思わせる部分もあります。あ、なにもヒキタが本当にヤクザ、なんて思ってはいませんよ。ま、お友だちにはその筋のひとが沢山いるみたいですが。なんたってうっかり貶すと、HPズタズタにするそうですから、はい。

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2006/05/22 14:59

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2006/12/11 01:17

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2007/05/09 17:00

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2007/11/23 21:30

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2008/12/31 14:12

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2008/12/19 10:16

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2011/03/26 11:15

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2012/10/26 23:30

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