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原書読んで、野崎訳読んで、そんでコレ、だったんで、基本再読しない派な私は、当初乗りにくかったんですけど、なんだかんだ言って後半妹が出てきた辺りから、ウオオ!と盛り上がった。か、かわいい・・・!と胸を掻き毟りたくなる気持ち。
好き嫌い分かれるそうだけど、私は好きだぜ!全然10代じゃなくなってから読んだけど、まだまだイケたぜ!(笑)
そもそも原書も春樹が訳してる、と聞いてから読んだ。で、うっは!めっちゃ春樹!!と思った。あの、主人公に無数のこだわりがあって、自分なりの世界をガッチリ構築してて、そこから外の世界をそっとのぞいてるかのような感じ?
私の中ではついでに春樹と太宰ちゃんも近いよな〜と思ってるのですが。春樹と太宰は共にタラシ男だな〜としみじみ思う(笑)女の話を聞いてくれそう(受け流すんでいいんだ、ただ耳を傾けて相槌打ってくれそう)な優しさを感じる。癒し系。
あと、こないだNY行って来たとこなんで、NY観光案内小説としても楽しく読める。
自然史博物館の展示品とか、セントラルパークがどーのこーのとか、ラジオシティ前のスケートリンクとか、書かれた時代と今じゃあ半世紀の差があるわけだけど、案外なにも変わってないんじゃないか?と思わされる。
で、訳に関しては、まあもともと私は春樹好きなんで、春樹版プッシュ。原書読んでた時の印象で読める。っていうか、原書読んでて春樹っぽいなー!と思ったくらいだからな。そもそもの春樹の文体がサリンジャーの影響とか受けてるんだろうと思う。
っていうか、野崎さんの訳の「ライ麦畑でつかまえて」はないよなあ・・・。なんか、私タイトル知ったの「たんぽぽのお酒」とかと一緒に小学生の頃、だと思うんだよね。で、なんかめるへんめーかー先生か誰だったか経由な気がするんだ(笑)(すんまへん、もんのすごくうろ覚え小学生記憶なんで、違う可能性もテンコモリ)なんでもうすっかりと、めるへんめーかー先生の絵柄で麦藁帽子をかぶったやぼったいアメリカの田舎の男女の、赤毛のアン、とかそういう系統のラブストーリーだとばっかりねえ、思うじゃないですか。
(ちなみにこれの原書も、若者言葉でほとんど会話文な感じなんで、非常に読みやすい。お薦めっす。図書館にもあると思うしね←ケチ情報)
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有名な「ライ麦畑で捕まえて」の村上春樹訳出Ver。何が面白かったのかと聞かれるとすぐには答えられない。ストーリー:普通、キャラクター:普通、設定:普通。なのに読者を引き付けるのは文体だろう。たしか高校1年のときに読んだ本。
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春樹を嫌いにさせた根源。
この本のせいで私はこの作品も春樹も嫌いになった。
ただし、もともとの話自体は悪くない。
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私は春樹翻訳の方が好きである。
とかく、よかった。しかし、行間を読める技量と趣がないとつまらない。
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好きだなあ。どういう風によかったんですか、と聞かれると悩んでしまうけど、とにかく好きだ。タイトルにもなってる、ライ麦畑のところの話が好き。
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中学の終わりに出会った大切な本です。5回は読みました。この本を読む数日前、僕は寮から脱走し、停学になりました。凄いタイミングで出会った本。(中高全寮制の学校)。
僕は昔から、父親に「難しく考えすぎなんだよ。まあいいやって思えばいい。できないならそう努力しろ。」と言われてきましたが、今でも些細な事で頭がおかしくなるほど腹を立てます。ホールデンも、壁の落書きや、友達の話し方、など、本当に些細な事が我慢できないのだと思います。
女の子に対しての態度、妹への思い、彼の人生の思い出のカテゴリー、など、もう僕がホールデンなんじゃないか?と思うほどでした。
おそらく、チャップマンまではいかないにせよ、ホールデンは自分のようだ、と思っている人は大勢いると思います。しかし、それは僕が特別だったり、主人公の様なドラマチックな人間、というわけではなく、僕の様なタイプの人間は沢山いるが、それはなかなか社会に露見されず、されたとしても犯罪などによって露見されるので、こういうタイプの人間は、その構成員同士の情報の共有がないだけなのだと思います。
だからこの本は、こういうタイプの人間を主人公にする事により、こういうタイプの人間の存在を文学により露呈させたのではないかと思います。
規範は常に排他的で、そうでないものを卑下し、ひどい場合には犯罪へと導く。しかし、こういう種類の人間もいるんだ、どうしても我慢できない事がある人間がいるんだ。そして君たちは、特別な気違いなんかじゃない。君たちだって、立派な人間なんだから。ということメッセージを、今になって思います。ただ、多くの人が言うように、思春期の過ち、という風にはとれなかった。自分は変わっていっても、取り巻きは何も変わらないままじゃないか。
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学生のうちに読むとよさげな本。
ちょっと荒んでるけど、青春だなーって感じ。
共感できるところがたくさんあるし、文章も読みやすい♪
さすが村上春樹の訳ー(´`*)
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何度 読み返しても新鮮な、瑞々しい物語。
何にでもなれると思っていた自分が、何者なのか分からなくなった。そんな話。
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僕にもこんな時期があったことを思い出すと胸が熱くなる。何もかもが胡散臭く、偽者に見えてしまう青春時代。いつかは原書にチャレンジしようと思う。
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ずっと読みたかったこの本。
「この本を読んで面白いと思わなかった人は、もう大人です。」
というのが気になっていて。
どうやら私は『おとな』らしい。
何に対しても好きじゃなくて、
不満を持っていて。
狂気に満ちている。
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サリンジャーは大好きなんだけれど・・・。村上春樹的な訳文が合わなかったのかなあ・・・。次は野崎さんの訳で読んでみたい。
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ホールデンが君って呼んでくれてどれだけ救われたか。
あと彼は、とんでもなく純粋なんだと思ったよ、ほんとの話。
でもそんなこと言ったら彼はげえげえ吐いちゃうんだろうけど。
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日本語訳の表題『ライ麦畑でつかまえて』
「ライ麦畑のキャッチャー、僕はただそういうものになりたいんだ」
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ネットで調べたらあまり評判はよくなく、期待しないで読んだ作品。
個人的に村上春樹のファンなので、彼の文章を読むだけで十分楽しめた。
最後の妹の行動にやられた人は、自分だけじゃないはず。
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村上春樹の訳は読みやすく味があるが,元々の構成上,メインストーリーから話が逸れてまた戻るというのが多く,かなりダレる。
先の展開も掴みづらく,横道に逸れる事の必然性が理解しにくい。
結局話の筋が途中までいっても掴めぬまま挫折。
そもそもの「とんでもない出来事」が何なのかわからない・・・。名著と言われる理由もわからない。