紙の本
デジカメ写真の楽しみを知る。日常を見るまなざしが変わる。
2006/12/20 00:00
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ますたぁ - この投稿者のレビュー一覧を見る
デジカメで写真を撮る楽しさが伝わってくる本。ページを読み進めるうちに、自分でも写真を撮りたくなってくる。デジカメを持っている人に、ぜひオススメしたい一冊だ。
はじめにデジカメで写真を撮るメリットを紹介した後、スナップ写真の魅力および撮影のコツを6つの章に渡って解説している。内容はカメラアングル、被写体の見つけ方、撮影タイミング、色彩を強調した撮影方法、プロの撮影テクニックそして散歩写真のススメなど。著者が撮影したスナップ写真および300字前後の簡単な解説文が、ほぼ1ページごとに掲載されている。写真の題材には、ニューヨークの街並みや人物、オブジェなどを中心に、日常生活で目にするようなものが使われている。
また各章末尾には、「すぐに役立つデジカメの知識とコツ」と題したコラムを掲載。一眼レフとコンパクトタイプの違い、画素数の解説といったデジカメの基礎知識から、ぶれない写真を撮る工夫、夜景撮影のコツ、ストロボ活用法などの撮影テクニックまで、デジカメ初心者に役立つ情報を収録している。
実質的に本書は、スナップ写真を撮るためのヒント集といえる。プロならではの具体的な撮影テクニックが載っているわけではない。スナップ写真の解説文で示されるのは、撮影時の状況説明と「こんな風に撮っても構わない」という著者のアドバイスである。
そんなページを読み進めるうちに、不思議と写真を撮りたい気持ちになってくる。これはきっと、日常のありふれたものを題材にしているからだろう。写真に撮られると、まるで違った印象を受けるのが面白い。だから自分でもマネをして撮りたくなってくるのである。
そうして写真を意識すると、日常生活を見る目が変わってくる。ありふれたものに、新鮮な発見を見いだせるようになる。例えば、昼食用に買ったごく普通のホットドッグの中に、マスタードの黄色とケチャップの赤が織りなす鮮やかな色彩美を見つけ出せるかもしれない。
「写真術」というタイトルは、本書の実際の内容を反映しているとはいえない。けれども、良い意味で期待を裏切られる本だ。デジカメ写真の楽しみを知ることができる。そして、日常を見るまなざしが変わる。
デジカメを持っている人に、ぜひオススメしたい一冊だ。
ますたぁ@BAYSIDE BREATH
投稿元:
レビューを見る
07年8月読 小難しいことなく、きれいな写真例を見せながら、簡単にうまい撮り方を教えてくれる。実際うまくなったかも!?
投稿元:
レビューを見る
購入したかったのだが、絶版とのことで図書館で借りた。
写真術というとテクニックという感じだけど、この本ではうまくなるコツや写真を面白く撮る方法を
教えてくれている。作者はプロだけど、ど素人の目線までおりてきてくれている。
でもでも、いきなりはうまくならないとおもうよ。
投稿元:
レビューを見る
「どーやったら今よりうまく写真撮れるよーになるかなぁ」なんて思いながら、立ち寄った本屋で見つけて、ぱらぱらめくって買っちゃいますた。難しい言葉や技法は一切なくて、簡単な言葉で、写真を撮る楽しさやコツみたいなとこをわかりやすく書いてます。ほとんど、内容については俺は知ってることだったけど、読んでて飽きないし挿絵の写真がいい感じで、すんなり読めちゃいました。またなんか買ってこよっかな、今度はちゃんとした写真の本。
一生残る技術、人に喜んでもらえる技術だと思うから、早めにどこに出しても恥ずかしくないレベルには持っていっときたいとこ。
投稿元:
レビューを見る
技術書ではなくアドバイスの本です。読みやすくわかり易い、そして心に響く言葉の数々。掲載されている写真も素敵です。
投稿元:
レビューを見る
ビックカメラの本屋さんで、仕事の帰りに立ち読みしていて、
何度も『どうしようかな~?買うほどでもないしなあ。まずこのタイトルが私が買うには似合ってないなあ』と思いながら、買わなかったこの本。
ハウ・トゥー本って、抵抗があるしギラギラしていて好きじゃない感じ。
でも、立ち読みしながら(結局最後のページまで読破してしまった)最後に出てきたこのカメラマンの仕事がだんだん嫌いになってきた所以などのエッセイを読んでいるとなんとなく、しみじみとしてしまって
さらに立ち読みで読み進めると、このカメラマンは映画の『恋愛寫眞』の主人公のふたりのアマチュアカメラマンの撮った写真(映画で使う)を撮ってくる仕事を受け持ったということで、自由に撮るとまったく写真が撮れなくなった自分に気がついてずっと取れないままNYをさまよっていたというエピソードがあり、『恋愛寫眞』だったら、私も読んだよ~!!と思ってさらに親しみがわき
結局、4回くらい通って立ち読みで読破したにも関わらず、
やっぱり手元においておきたくなって買ってしまったという
ちょっと思い出のある1冊です。
投稿元:
レビューを見る
意識しなければ、ただの通行人あるいは群衆として終わってしまう人々が、
実はそれぞれに独自の顔かたち、服装をしている。
世界中に同じ人は一人もいない。
その人をよく観察し、その人のいい部分を引き出して撮るように意識を傾ける。
逆に目的意識を抜きに、街で見かけた面白い風景、人物、オブジェを気持ちの赴くままに撮る。
上から見るだけでなく、下からも横からも見てみたり。
光線が変わるまでじっと待ったり。
近づいてみたり遠ざかってみたり。
自分の好きなように撮ることを心底楽しむ。
そんな風にして撮った写真は、すぐにパソコンの画面で確認。
撮っては見る、撮っては見るを日々繰り返し、そこには自分の目を通して、感じたままの被写体があった。
世界中に一人として同じカメラマンはいない。
あなたはあなたでいいのです。
数年前の本ですが、技術論よりも齋藤さんの体験談に心を打たれました。
投稿元:
レビューを見る
日常を非日常に
写真の楽しさが詰まった一冊だ。
どうやったらプロみたいにうまく撮れるのか?をテーマにしたHow to本ではない。
デジカメでいかに楽しく、面白く、そして写真との向き合い方が堅苦しくもなく書かれている。
How toでなないものの、ちょっとした撮り方の工夫やアドバイスが散りばめられているので、楽しくデジカメライフを学習することができる。
写真は日常というありふれたものを、非日常に変えてくれる。
この本からそう感じることができた。
投稿元:
レビューを見る
あれこれと、露出補正なの、シャッタースピードなのを語らず、写真を楽しく撮ろうと言う事の意味を記した本です。特にデジタルカメラなのだから、枚数を気にせずに、撮ろう。一枚これだ!と撮るのでは無く、色々な角度で撮ろうと。写真撮影を楽しくさせてくれる本でした。
投稿元:
レビューを見る
技術の指南書と言うより、もっと楽しく写真を撮ろうよ!こんなことしてみるのもいいんじゃない?的な、啓発的な本だったので、技術を期待していた私からすれば期待外れ。
だけど、この本に書いてあること、忘れたくないと思った。
投稿元:
レビューを見る
基礎的なことだが、ちょっとしたアイディアも書かれているし
写真も大きく綺麗で多めで良いと思う。
技術的なことも教えてくれるが
やり方に囚われずに自分の見方で撮影するのが良い
というスタンスなところに好感が持てる。
エッセイ的なものも面白い。
ただし、写真”術”としてはあまり多くもないし、具体的でもない。
投稿元:
レビューを見る
映画「恋愛寫眞 - Collage of Our Life -」でフォトグラファーを務めた齋藤清貴さんによるデジタルカメラのハウツー本。
恋愛寫眞の写真もあって、ファンには2度お得。