紙の本
前半と後半でまるで違う物語
2019/09/17 21:01
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投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は主人公の母親が気持ち悪くて、どうにも物語に入り込めませんでした…。
毒親とも違うし、子どもに依存しているにしても不気味すぎる…。
けれど、放火犯の話から一転、二転するうちに、主人公にそういう事情があったのかとわかった途端、母親の気持ちがわからなくもないと思い、そこからは物語を読む手が止まりませんでした。
再婚相手も、最初は偏見を持ってみていましたが…ただ粗野なだけで、根は良い人だったし、主人公との掛け合いも楽しかった。
とはいえ、せっかく携帯に残った親友の魂がどうなったのか、、、
事件に巻き込まれた女の子はどうなったのか…
その2点が曖昧なままで、物語が前半と後半でブツ切りにされたような感じは否めませんでした。
変に親友の魂の後日談を描き、「じつはここに生き残ってました」となるのは蛇足感がありすぎますが…なんか、気持ちが置いてけぼりにされた気がします。
そこだけが不満だったかな。
書かれた時代背景は2000年代前半なので、今の時代とは合わない部分もありますが、それでも作者の警鐘は胸に響くように思います。
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面白い!
しゃばけシリーズの作者、現代物もかけるんですね〜。
いいなあ、いい!
携帯から死んだ親友の声が・・・ってすごいファンタジーから始まるのに、すっげー最先端サイエンスに幕閉。マジか?!ってか途中から親友はあんまり関係なくなってましたね。放置か!
母親のどろどろ愛情がリアルーうま〜い。義理の父・東さん素敵〜。
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「しゃばけ」「ぬしさまへ」と江戸妖怪ミステリーでおおハマリした作家の現代ミステリー新刊!というので、飛びつくように購入。
結果はちょっと残念。。。?
同じネタだと、東野圭吾さんの「分身」の方が上だったかなぁと。
この人は時代モノの衣をつけたほうがファンタジー的作風が際立って面白いような気がします。
いや、まだそれほど沢山出てる訳じゃないからこれから化けるのかもしれない。新刊でたらまた買いますよ、もちろん!
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「お前がそんなだから、心配であの世に行けなかったのかもしれないぞ」
火事で死んだはずの親友が戻ってきた。けれど、生身の体ではなく、手で握れる小さな姿を借りて。そして彼は、火事の原因を調べてほしい、と言う。
放火だという火事の原因を調べていくうちに、別の方向からある大きな真実に突き当たってしまう。
自分を見る目がだんだん変わってくる母、突然現れた義父、幼い頃からお世話になっている病院と医師、死んだ親友によく似た女の子…主人公をとりまく人間達がもつれあって、大きな犯罪となる。
話の流れが、どうもブツリと切れてしまったと感じるところがあります。それは親友の死であったり主人公の出生の秘密であったりなのですが、同じひとつの物語の中でまとめるのではなく、全く別の話として、もしくは一部二部のように大きな区切りをつけていた方が話しがあっちこっちに飛ばなくて読みやすかったかもしれません。
東さんはカッコイイ登場人物でした。東さんは必見。
表紙の少年は主人公かな?美形揃いなキャラクターばかりでウハウハでした。あと柴原先生も、くえない男で大好きです。
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畠中恵の初現代小説。ちょっと現実からはういているような現代だったけど。この人の話にはやさしい人が必ず出てくる。
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焼死したはずの親友が携帯画面に出てきて、火事の真相究明を依頼する、というファンタジー要素も入ったミステリ。なのですが、事態は予想外すぎる主人公の出生の秘密が明らかになったことからどんどん回転していきます。解説にもあったけど、ファンタジー・ミステリ、ちょっとSFと、若干内容詰め込みすぎ?という感じもしましたが、揺らぎかけた自分の存在を見つめなおす結末は良かったです。そういえば、主人公が中学生男子で、親友と謎解き、という設定が宮部みゆきの「今夜は眠れない」とちょっと似てるよなと思いました。
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現代物ミステリ。死んだ親友が携帯の画面に現れ、犯人を捜す話(?)。
かなり突拍子もない展開があります。どこいっちゃうんだ〜〜?と思いました。
最終的にはキャラで押し通したかんじかも。絡んだ犯罪がデカすぎた・・・。時代物のほうがいいです。
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ミステリー?サスペンスかと思いました(笑)ちょっと怖い。途中から『???』と思うところもありますが。
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うぅ〜ん、面白くない訳じゃないけれど、めちゃくちゃ面白い!という訳でも無かったです。
どうにも気になったのが正哉の存在。火事で携帯電話が焼けて、正哉と話が出来なくなって、それっきりって…。夏貴の中に正哉の存在は留まってはいるんだけど、その存在がどうしてもお座なりになってしまった感じがして残念でした。最後に一度だけでもハッキリと姿を現して欲しかったなぁ。
あと、犯人の言っていることは分からないでもないけれど、ちょっぴり論点がズレているような…。赤木先生の言っていることの方が“犯人”として相応しいように思いました。まぁ、これは私の人間クローンに対する考え方のせいかも知れませんけど。
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火事で死んでしまった親友が形見の携帯電話に乗り移って戻ってきて、どうやら放火らしい火事の原因を調べていくミステリー・・・かと思いきや、意外な方向に発展していきました。この現実を受け入れるのは辛い。
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主人公音村夏貴はときどき過呼吸の発作を起こす中学生。ある日親友が火事になった自宅に飛び込んで焼死してしまった。ところがその親友から携帯に、電話がかかってきて…!?
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音村夏貴はときどき過呼吸の発作を起こす14歳。ある日、親友の正哉が目の前焼死してしまう。夏貴の手元に残された正哉の携帯電話から死んだはず正哉の声が聞こえてきた。「放火犯人を捜してくれ」。真相を探る夏貴に度重なる事件が・・・
「しゃばけ」シリーズとは一味違ったミステリー。
最初は死んだ親友からの電話なんてファンタジーっぽいかと思いきや、途中からはサスペンスドラマにもなりそうな話の展開。話の取っ掛かりとしては必要なのかもしれないが、親友からの電話ってのはどうも。。
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「しゃばけ」でお馴染みの畠中恵さんの現代ミステリィ。
携帯に友だちが入り込んじゃったって設定だし、継父の風貌がギャグっぽくって、でもDNAだの遺伝子だのクローンだのが出てきたりで、かるーく行きたいのか、まじめ路線で行きたいのか、どっちつかずの中途半端っぷりがなんだか嫌。
最後まで読むと真面目路線なんだけどさ。
だったら徹底して欲しかったような。
携帯に現れた友達の消失っぷりも中途半端で、なんで携帯に現れたのかもイマイチ分からず。
容姿の良い少年少女が出てくるところとか、宮部さん・恩田さんっぽいし、あとなんか、違和感のある言葉が出てきたんだよなぁ。何だったっけ。(実は読み終わったの10月なのでうろ覚え)
もうねぇこれは、現代小説は書かないほうが良いんじゃないかと。
ま、この1冊では言い切れないけどさ。
一太郎のシリーズが大好きだから、期待が大き過ぎたのね。
「ねこのばば」も既に手に入れてるので、そちらに期待。
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事件の真相に夏貴が近づけば近づくほど
なんだか自分勝手な大人達の行動に腹が立ちます。
私的、後味が良いラストじゃないと思うけど夏貴にとっての物語はまだまだ終わりじゃないはず。
坂木さんの言葉を借りるけど、ぜひ続きが読みたい作品でした。
きっと東と夏貴はいい親子になるぞ!
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「しゃばけ」の畠中さん初の現代小説だそうです。
この人の本は一気に読ませてくれるので、色々詰め込んでても結構大丈夫でした。