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最初の方は仏語のが文章に出てきてた印象なんだけど、別にそうでもなかった。ドイツ語バリバリだった。
読後、鷗外ひねくれてるな~というのがまず思ったこと。漱石と比べてだけどね!
注釈が大量で笑えた。
…気になったこと。安寿って、死ぬ必要あったのか…?
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この本は徳川時代に遠島を申し渡されたある男の話である。この遠島を申し渡された男だが、私の第一印象はなにか悟りを開いた男のように感じた。実際は無実の彼は遠島にあうことは地位も名誉も傷つけられ命の保証もなくなるというのにお上に感謝しているというところにそう感じた。それはただどうしようもなく貧乏な生活からきた当たり前の考えなのかもしれないし、前に見たニュースでご飯も食べれないのであえて刑務所に入る人がいたのでそれと似ているかもしれないが彼からはもっと純粋なものを感じた。
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人買いにあい家族離散となる話。周囲の助け、兄弟愛、家族愛により最後に、盲目となってしまった母と息子のみが再会する。もの哀しい話である。人さらい、人身売買という現代では一見無縁な出来事は、北朝鮮の拉致など形を変えて存在しているのである。
この話を元に作られた映画も秀逸らしい。
高瀬舟
高瀬舟とは、罪人を島へ流す舟をいう。
病気の弟のために安楽死を行った男はそもそも罪人なのかと
付き人も迷う。
この男は、以下のくだりからも、非常に罪人らしからぬ心構え、
悟りを開いており、短編だが非常に考えさせられるテーマである。
(引用)
庄兵衞は只漠然と、人の一生といふやうな事を思つて見た。人は身に病があると、此病がなかつたらと思ふ。其日其日の食がないと、食つて行かれたらと思ふ。萬一の時に備へる蓄がないと、少しでも蓄があつたらと思ふ。蓄があつても、又其蓄がもつと多かつたらと思ふ。此の如くに先から先へと考へて見れば、人はどこまで往つて踏み止まることが出來るものやら分からない。それを今目の前で踏み止まつて見せてくれるのが此喜助だと、庄兵衞は氣が附いた。
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人買いに引き離された母と姉弟の苦難を綴った「山椒大夫」 弟殺しの罪で島流しにされる男とそれを護送する同心の話「高瀬舟」を含む12編。
難しい語句が多く、注釈を読みながらでなかなか進めず、肝心の「高瀬舟」にいく前にあやうく挫折しそうになりました。
「山椒大夫」・・・「安寿と厨子王」といえばよく知られている話ですよね。理不尽で怖い話です。
「高瀬舟」・・・弟殺しとは、自殺を図って死にきれなかった弟に頼まれ、苦しんでいるのを見る実見かねての結果だった。上のすることに間違いはないだろうと思いながらも疑念が残る同心。現代でも安楽死は難しい問題ですからね。でも苦しんで死ぬのはいやだよー。
感想が書けるほど読み込めなかったけど、最後まで読んだのでよしとしよう。
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・山椒大夫
えっ、うん…だから?って思ってしまった。いや鴎外って割とそういう傾向あるけどそういうのじゃなくて、なんていうのかなあ。この山椒大夫、私の中で盛り上がりポイントがなかったんだよね。
鴎外の小説って途中から妙にぞひぞひするかんじが好きなんだけど、なんかこの話淡々としてないかい?
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4/11/10
いま読んでる
他に読む本がなくなってきた。森鴎外は名前で読みたいと思っていたが、実際に今までに読んだのは高瀬舟と舞姫のみ。あとは面白みを感じないのだが、せっかく「歴史」(エレファントカシマシ)にも登場する山椒大夫を、読んでみようと思い手に取る。
4/17/10
読み終わった
カッコイイ!!
昔途中まで読んだ「舞姫」等が収められていた短編集は鴎外の初期の作品を集めたものだということが分かる。対してこの本は彼の晩年及び一番多作だった明治43年~大正5年の作品集で、前に読んだ本とは全く違う筆致を感じた。
とにかく当時の文壇の中心だった自然主義に対する、彼の理想主義的な文章のオンパレード。故に只々カッコイイ。この一言に尽きる。こう言ってしまうと安っぽいが、他人などは関係なく、自分の主義を主張し続けることに対しての鴎外の情熱をひしひしと感じた。
歴史小説も最高だが、「普請中」「二人の友」など、鴎外の当時を舞台にした作品も明治の風をびゅんびゅん感じて魅力。
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山椒大夫と高瀬舟と杯だけ読了。
舞姫を授業でやって森鴎外は読みづらい印象だったのですが、今まで読んだ日本文学のなかではとても読みやすいほうでした。そして内容もおもしろかったです。読んでる最中何度もどきどきしました。景色が浮かんでくるので文章を読んでいるのに頭の中では映像が見えました。
山椒大夫の厨子王って奈良の玉虫厨子(?だったかな)に関係あるのでしょうか。
なんかいいなー合うなーって感じです。これが好きってことなのかな?森鴎外もっと読みたいです。
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はじめて読んだのは中学の頃ですが、この度『高瀬舟』を読書感想文に書こうと思い読み直し(笑)
やっぱり、喜助は罪にならないと思うのは私だけ??
現代でも、安楽死がどうのこうのっていう問題がありますが、それに似た感じですよね。
やっぱりこの本はいろいろと考えらされます。
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山椒大夫の、家族間の愛の強さに感動します。
よく本でみる、弟を持つ姉の犠牲的な愛は切ない。。。
森鴎外はこういう話も書くんだなー、と感銘を受けた。
そして、高瀬舟。
流刑地へ向かう高瀬舟。そこに乗った船頭(看守)と罪人の語り。
すごく短編ですが、そこに描かれた題材は重い。
脳死問題が出たとき、有識者が高瀬舟を引き合いに出していたことを思い出しました。
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人浚いに騙された母と姉弟のお話。
仏教のことや時代背景の語句は難しかった。
弟ひとりを逃がして入水自殺した姉は何を思っていたのか。
このお話から、何か大きなものを感じ取れない私は、
まだまだ人間が浅いということなのだろうか。
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山椒大夫、高瀬舟読了。
山椒大夫の、家族愛の切なさと、弟のみを逃がして自分は入水自殺してしまうくだりに、無償の愛という言葉を思い出す。
この話が、唐十郎や山本直樹の作品の土台となっていると知ってから、ずっと気になっていました。
少ない言葉で語られるからこそ、物語の深みが味わえる。
初森鴎外でした。
今年はこれを読めてよかった。
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父をたずねる旅に出た、安寿・厨子王と母は、人買いにだまされ、別れ別れになった。姉弟は、山椒大夫のところへ売られ、毎日つらい仕事をさせられた。父母と会うために、安寿は厨子王を一人で都に逃がした。やがて出世し、国守となった厨子王は、母をさがしに行く。「山椒大夫」をはじめ、「高瀬舟」「堺事件」「金貨」など、森鴎外の名作7編を収録。
「高瀬舟」
弟を殺した罪で島流しの刑を受け、高瀬舟で護送される喜助と役人の会話が中心の歴史小説。
弟に安楽死を迎えさせてやることは、犯罪だったのか。死なせるという行為は、兄に出来た一番の善行だったのではないだろうかと思った。
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森鴎外は私小説っぽいのはなんか高飛車で嫌みたらしくて…好きじゃないけど、そうじゃないのはめでたしな話もめでたしじゃない話も心に残る。小さい頃に読んだ童話のように心のねっこみたいな部分にうったえかけるものがある
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注釈多すぎ。
英語のみならずフランスやドイツ語まで混じってるから、注なしじゃとてもじゃないが読めない。なんども巻末を参照してなんとか読了。
表題作の山椒大夫と高瀬舟はせつなくてよい。
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中学の読書感想文の宿題で読んだけど、当時は読みづらくて仕方なかった。
自分は今読んでもまだ難しい。