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紙の本
結局、この本が何のために書かれたのか良く分かりません。安直に不倫を、少子化と絡めるな、って思いますし、ごく当たり前のことのように書くことにも真実を感じません
2006/09/08 20:46
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館の書架にこの本を見つけたとき、世の中変ったな、と思いましたね。こんなタイトルの本を堂々と公共機関が買う。リクエストかもしれませんが、ホホウって。で、私も変わったな、って思うんですね。それを見つけた瞬間に手が伸びている。ちょっとの躊躇いと、大きな期待。いやいや、家に帰って居間に出しておいたら早速長女が見つけて「何考えてんの?」と一言。
うーん、何も考えていないんだけど・・・。ま、BOKELBERG/AFLO とあるカバー写真も綺麗だし、新潮社装幀室のお仕事も真面目だし・・・
とりあえず各章のタイトルと、簡単な内容紹介。
序章 不倫アンケート
第一章 十年不倫のかたち :40代、30代、20代と代表的な世代の不倫例を紹介します
第二章 社会の後押し :不倫の陰には、経済的な背景もあれば家庭の事情もある、その実態を
第三章 十年不倫された妻たち:気付かれない不倫もあれば、ミエミエのものもある。妻たちの様子は
第四章 十年不倫が終るとき :顔を見るのもいやになる、結婚していれば我慢ができても不倫ならば
終章 もうひとつの別れ :不倫相手が死んだ時、正妻でない女たちは
あとがき
著者は不倫体験があるそうで、だから不倫=誰もがやっている、という視点で全体が書かれているんですが、ま、これは私にとってはリアリティないなあ、って思うんですね。周囲にいないんですよ。そんな人たち。無論、離婚は多いです。特に、娘たちが小学生だったころ、同級生のご両親が続々と離婚しました。
でも、それが=不倫だったとは思えないんです。むしろ熟年離婚前の、若いうちに決心ていう感じ。うだうだ不倫、っていうのではなく、さっさと離婚。無論、テレビドラマでは不倫は、殺人同様あたりまえのことのようですが、そしてマスコミはそればかりこぞって取上げますが、結局、マスコミが虚像を作り、それを真実と思い込む能天気な人たちがいる、っていうふうにしたいんでしょうねえ。
無論、不倫が絶対にないとはいいません。不倫、フリン、ふりん、ていう目で世の中見てれば、見えてはくるでしょう。でもそれが大きな流れかどうか。だから、あとがきの「もし不倫するとしたら、人生のトッピングにとどめ、ベースには据えずにおきたいものだ」なんていうのを読むと、そんなことなら書くな!って言いたくなります。
そういう読者の反発を感じるのか、自民党あたりに好かれて少子化対策委員にでもなりたいのか、妙に保守的な意見、特に不倫=少子化=悪的な発想が鼻につきます。男と女の問題に絞ればいいのに、それに社会性を持たせようとする、そのとき唐突に少子化の話を持ち出す。ちょっと筋が違うんじゃないのって思います。
なんていうか、女性週刊誌の延長っていうか。文藝の新潮社、というよりはフォーカスの新潮社、の本ていう感じでした、はい。
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