紙の本
楽しい日常
2006/10/02 19:34
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
もともと青い鳥文庫で出版されていた作品の文庫化。講談社文庫になってもらったのは本当にありがたいです。だって、青い鳥文庫はさすがに買いづらいですもの。
岩崎家のお隣に引っ越してきた、黒づくめサングラスの男。自称名探偵、夢水清志郎。一日中家にいては、本を読んでゴロゴロ。ご飯は岩崎家の羽衣母さんにたかる。自分の生年月日も覚えていない。意見すると単なるだめなおじさんなんだけれど、事件が起こればたちどころに解決してしまう。
今回の事件は、遊園地を舞台に起こった天才少年少女消失事件。大勢の人の前で、一人、また一人と消えてしまう子供たち。犯人の伯爵の行方はまったくつかめない。果たして彼の目的は…。
ボーっとしているようで、やっぱりボーっとしているのだけれど、すべてを見通したような優しい目で事件の優しい解決を図る。最後に警部の言う、犯人を逮捕するだけが事件を解決することではない、という言葉がすべてを現している気がする。
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中学の頃から大好きなシリーズです!改めて文庫化ということで、これでより広まってくれれば幸い。
教授のなまけっぷりとウィットに富んだ文章、本格的なトリック。児童文学とあなどっちゃいけません!
第一巻の犯人役、伯爵はあいかわらず男前でした。
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夢水清志郎探偵の初めての事件。推理小説をはまらせた小説の1冊。講談社文庫でも読めます。児童文学だからといって侮れません。最後まで飽きさせないストーリが好きです。
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必ずハッピーエンドで終わるミステリ。
もともと子ども向けの書籍だったものを講談社文庫に入れたもの。
たまに子ども向けのテレビ番組のクオリティの高さに釘付けになることがありますが、まさにそういう本でした。
トリックはわかりやすくもワクワクするし、探偵も魅力的。そして主役の女の子達がとてもいい。
フランス語と手品を使う誘拐犯「伯爵」。
こういう仕掛けはこうでなくちゃよ。
ジェットコースターではなく、観覧車で遊園地を楽しむように読めたミステリでした。
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教授だいすきなんです!小学校の頃から愛読。教授みたいな人とけっこんしてぇ(…)ほんと素敵な名探偵なんです。コ◎ンには負けない!
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待望の文庫化初作品!!(少し興奮気味)
はやみねかおる氏の「そして五人がいなくなる」を読みましたぁ!!(継続中・・苦笑)
夏休みの遊園地。
衆人環視の中で伯爵と名乗る怪人が天才児と呼ばれる4人を次々と消し去った。
亜衣たちの隣に引っ越してと来た自称名探偵・夢水清志郎は「謎は解けた」とのたまったまま、何故か謎解きを辞めてしまう。
何故?
どうして?
それは読んでのお楽しみに(むふふぅぅぅぅ・・・・・・♡)
子供達がハマル・・・・・・となれば、子供達であった私達がハマれないはずもありません。
みんなを幸せにするミステリ、あなたにも是非!!(力説!!)
ミステリ作家も多数、ハマっておられますよ(嘘は申しません。巻末をご覧くださいませ)
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人が死なないミステリー。作者が小学校の先生だっただけあったためか、語り口の三つ子の描写がとても生き生き!
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○ 児童向けの探偵小説。
○ 確かに、昔ワタシが大好きだった少年探偵団や怪人二十面相のような物語だと思う。
が、しかし。
・「芸術性の高い」犯罪は無いと思うし(つまり犯罪は犯罪でしかない)
・目的が手段を正当化するとは思えない
ので、途中で読むのをやめてしまった。
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少年少女をターゲットにした漫画アニメがジャリ漫ジャリアニメと呼ばれることに倣い、青い鳥やポプラ社発のジュブナイル・ミステリをジャリミスと呼称することにしてみたい。ぐぐっても出なかったし。
この本はそのジャリミスの代表格たるはやみねかおるの《夢水もの》。
ジャリ漫ジャリアニメが子供だましと言う単語とイコールではないように(ボンバーマンジェッターズを見よ)、ジャリミスという単語も蔑称ではないことがこれを読めばおわかりいただけるかと思います。
必ずハッピーエンドで終わるのが物足りない、と言う向きもありましょうがその辺をツッコむのは粋じゃない、ってもんです。
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小学生の頃に読んだ、ズッコケ3人組を思い出しました。
分かりやすい!!・・・けど、少し物足りまい気がします。
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名探偵夢水清志郎シリーズ第1作。
ジュブナイルものだが、同時にこてこての本格ものでもあり、大人も楽しめる。
消失トリックは単純ではあるが、盲点を突いたものであり、解決が平和であり、読後感が良い。
気楽に読める本格ミステリである。
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はやみねかおると言えばこの本! って言うくらい言わずと知れた名作名探偵夢水清志朗シリーズ
青い鳥文庫だったんだけど講談社から文庫版が出たから思わず衝動買いをしちゃった
誰も不幸にならない推理小説なんて、これ以外に存在しうるのでしょうか、いやない!
この理念がとても好きで、はやみねさんにほれ込みました
ミステリーが苦手だ、と言う人に推理小説が大好きだ、と言う人にすすめたいとても素敵なお話です
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小中学生の頃に大好きだったシリーズ
今になって読んでもそのおもしろさは変わらない、教授がほんといいキャラしてるよ…
児童向けではあるけれど大人でも楽しめる、と思う
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(裏表紙のあらすじ)
夏休みの遊園地。衆人環境の中で“伯爵”と名乗る怪人が、天才児4人を次々に消してみせた。亜衣たち岩崎家の隣人で自称名探偵、夢水清志郎が颯爽と登場!と思いきや「謎はわかった」と言ったままなぜか謎解きをやめてしまう……。年少読者に大人気、誰もが幸せになれる噂の本格ミステリ、文庫化!!
(レビュー・感想)
記念すべき《名探偵夢水清志郎事件ノート》第一弾。亜衣たちが初めて教授に出会う「第Ⅰ部 名探偵登場」と、巨大遊園地で起こる不可解な連続消失事件に教授が挑む「第Ⅱ部 そして五人がいなくなる」の二部構成となっています。
ジュニア向けの推理小説だからといって侮ることはできません。例えば、ためらいもなく序盤から○○トリックを使います。その予備知識のない方(特に初めてミステリを読む年少者)には、最初から驚かされると思います。なので、今度は騙されまいと注意深く読み進めます。そして段々と赤い夢を垣間見ます。
また表題作の謎も、なかなか魅力的です。遊園地という「非日常」の場所で起きる、連続消失事件という「非日常」の出来事。名探偵対怪人。これで舞台は整いました。伏線もバッチリです。複数の「なぜ?」や「どうやって?」の謎が登場しますが、「どうして教授は謎解きをやめたのか」が要だと思います。名探偵はやみくもに傍観者的に謎を解けばいいワケではない、そう教えられました。「ほんとうにみんなが幸せになれるように事件を解決する」ことは難しくて、考え方が甘いかもしれませんが、とても重要で大切なことだと考えました。
最後に。文庫化により、「ミステリ小ネタ集」や「人気作家からの超豪華はやみねかおる応援メッセージ」が追加されています。これは豪華です。
(百石)
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これを、小学生の頃に読めていたら…。
とは、思いませんでした。
結局、名作ならば、
いくつに読んでも、いつ読んでも、
そのクオリティが落ちることなんて、ありえないだろうから。
優しい本でした。