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前巻に比べ、ページ数も物語の重さもボリュームアップ。 ひたすらに暗く、重い、重すぎる話に読後は心が晴れないこと必定。 前半の少しのコメディ部分など後半で吹き飛んでしまった。 『学園コメディ』から『学園ミステリー』になったのもそのためか。 地の文に比喩表現が多すぎると思う。
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E・ブロンテの嵐が丘は読んでないので、1作目に比べるとあまりおもしろく読めませんでした。
話の構成については、1作目と同様にしっかりしていて、関心させられます。「・・・大変だったろうな」と
嵐が丘は読んでいませんが、似た設定である水村美苗著「本格小説」は好きです。
2008.04.19. 読了
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文学少女シリーズ2作目です。
テーマは「嵐が丘」。個人的には嵐が丘はあまり好きじゃないんですよね。激しすぎる想いにあふれていて、溺れそうになります。この「飢え渇く幽霊」には、その激しさと悲しさと、強さがあふれています。
そしてちりばめられた、いろいろな伏線。
「心のままに激しい想いを持った少女」と「過去にとらわれている彼」との物語。それを見つめるのは、「自由をもとめて戦い続ける少女」。。。
天野遠子と井上心葉はそんな中で何を感じるんでしょうか
この物語では遠子先輩も、心葉くんも、脇役なのです。
そこまで激しいものなのかと、問いかけてみたい気持ちにさせてくれるそんな作品です。
さて、もちろん、心葉くんの周りにもいくつかの変化が出てきます。
心葉くんがすごした、かけがえのない、高校時代はこの先どのようになっていくのかも気になってきます。
このシリーズは、できれば、順番に読んでほしいな。
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「レモンを二つに割って、お砂糖たっぷりのオレンジキュラソーでソテーしたような、切なく、すっぱい物語」
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文学少女シリーズ二作目。
最初に断っておくが、この作品は全くミステリとしては成立していない。
じゃあなんなのかといえば、うまく構成されて、伏線を回収している小説だと思う。
普通、ミステリーでは、探偵役のキャラクターが推理をし、思考する。その思考を、ワトソン役のキャラクターが追いかけることで、物語のメリハリを付けてく。
ただ、このシリーズの探偵役である遠子は、あまり推理らしい推理をしない。というか、ラスト以外は、ほとんど的外れの「妄想」しか口にしないのだ。そのため、物語の構造上、あまり重要な位置にいない印象が大きい。主人公の方が物語への介入度が高く、遠子が居なくても、物語が成立してしまう危うさの上に、この作品は建っている。
そういうわけで、一作目では影の薄い印象だった遠子だけれど、今回で、彼女のキャラクターがわかってきた気がする。
なんというか、本当に、美味しそうに文学を語るのだ。「味」で表現されているのに、その物語を読みたくなってしまう。そして、この「味の表現」の仕方も実に巧みで、筆者の作品への愛を感じる。
取り上げられている作品を読んでいたことがあれば、確かに、そんな味かもしれない、と思えるのだから不思議だ。
遠子が文学を食べ、語るシーンは、本当に幸せそうで、彼女から出てくる言葉は、今の心をそのまま表現しているかのようだ。この「文学を食べちゃう」要素が、実は、ラストシーンで大きく生きてくる。
“文学少女”とタイトルにあるけれど、遠子は絶対的な推理を披露するわけでも、事件を解決するわけでもない。推理をしても、「事実」の前に打ちのめされてしまう、一人の人間として描かれている。
この描き方が良いのか悪いのかは判らないけれど、そういう意味では、心情描写豊かな語り手の主人公の方が、スポットが当たる。一般的なミステリにおける「ワトソン」と「ホームズ」の目立ち度が逆転しているかのようだ。
ただ、もしかしたら、「文学少女」とは、主人公のことを示している言葉なのかもしれない。
さて、肝心のストーリーの内容だけれど、題材が「嵐が丘」ということもあり、もう、どろどろの愛憎で、お前は昼ドラか、ラノベじゃないだろ、これ、という感じ。
感情移入は、最後の方までまったくできなかった。
けれど、ラストシーンに出てきた言葉、「天国には行きたくない」という一言に、頬を打たれたみたいに、不意に心を揺さぶられた。泣きそうになった。嵐のように人を愛するとは、こういうことか。わたしには、恋は描けても、愛は描けないな、と思えた。
たった一言だが、とても大きい。それだけ、描写が積み重ねられてきた、ということなのだろう。
そして、何が切ないかというと、その「言葉」を、遠子が涙を零し、苦しみながら食べるのだ。
もう、このシーンのために遠子の設定があるのでは、と思えるくらいに見事だった。
なるほど、言葉を噛み締め、飲み込む、というのは、まさにことのことなんだろう。
そういった意味で、この作品は、ラストシーンに全てがあると言える。
ミステリとして��、むしろ、途中の独白部分を一切消去した方が成立しそうな気がするのだけれど、単純に、「言葉の重さ」に焦点を当てたお話としてみれば、☆三つあげたくなる。
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テーマが『嵐が丘』なだけに、全体に痛々しい話でした。でも物語として重厚で、読み応えはありました。ただ流人が蛍を特別に思う理由を、もうちょっと掘り下げてほしかったかな…と。結局、他の女の子とも平行に付き合っていたようなので、流人の心理的な変化が少し判りにくかったです。(2008.05.10読了)
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自分で買うか迷っていたんですが、とりあえず図書室にある4巻まで借りてそれ以降の巻はないみたいなんで自分で買う方向でいきたいと思います。
今回も井上心葉と天野遠子先輩のコンピのやりとりが面白かったです!いや〜遠子先輩はとても魅力的なキャラですねw
そして一番好きなキャラの琴吹さんのツンデレぷりも最高!
琴吹「今日、天野先輩と登校したでしょ?」
井上「へ?」
琴吹「とぼけないで、一緒に学校来たんでしょ?」
井上「とぼけるつもりないけど・・・よく知ってるね、琴吹さん」
琴吹「たまたま見かけたのっ。井上が来るのをチェックしてたわけじゃないからねっ。単に二人が並んで歩いてたから、待ち合わせて来たのかなって思っただけで・・・・べべべ別に待ち合わせがどーってことないし、井上のこともどうでもいいんだけど、天野先輩は図書委員で世話になってるし、あたしの尊敬する人だから」
なんというツンデレwww
これは好意バレバレなのに気付かない心葉・・・
この主人公も鈍感ですかヽ(;´Д`)ノ
しかし、流人の性格にはさすがに引いたぞ!
でも、このラノベけっこう変わってる人出まくりだし今更って感じですがねw
ストーリーはミステリーなのであらすじぐらいのことしか書けないのですが面白いのは保障します!
今回もとても面白かったです
あと竹岡美穂さんもとても良いイラストで満足!
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今回のモチーフとなったお話をまだ読んでいないので、読まなくちゃ!ジョージ=マクドナルドの本はまだ一冊も読んでいない...。児童文学すきだし、これも読まないと!
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前作より若干の失速。
とはいえ面白かったです。結末が唐突すぎるのがちょっと。
今回はいろいろよめちゃった、かな。
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題材の本をうまいこと活かせているか、という点で一巻と比べると見劣りするか。
しかし奇数巻が本編で偶数巻は周辺的、と聞いたのでここでストップは勿体ない。
遠子さん大好き。
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いやー良かった。設定が現実離れしてるけど、テンポがあって面白い。
モデルとなっている『嵐が丘』も是非読んでみたいと思った。
個人的な意見を言わせてもらうと、これを読んだ後にアリプロの『嵐が丘』を聞くとムードがでるw
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流人君は良い子でしたね。すごく。
メインモチーフになった「嵐ヶ丘」を本屋で購入しようとしたら、表紙があまりにも中学生にはレジに持ち込みにくい仕様だったので断念。
蛍ちゃんの最期の言葉は、短いのに泣かせてくれました。
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新たな娯楽。
ミステリにしたいのか、学コメにしたいのか、むしろこれは何なんだ!って感じ。それが良いね。
前作より無駄が増えた気がする。でも気にしない。気にせず読もう。
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E・ブロンテの「嵐が丘」を含んだ1冊
文芸部のポストに投函される謎の数字の羅列
この数字の謎を解くべく奮闘する文学少女と翻弄される後輩
うみねこ・ひぐらし同様、思っていた視点と人間が違えば、そこから導き出される感情が全く違うものであると理解させてくれた1冊
そう思って読むと嵐が丘って・・・・陰険
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暗号解読、考え方としては合ってたけど、始まりが分からなかったー。
回り始めた歯車。
それによってもたらされた、哀しくも美しい結末。
誰が正しくて誰が間違ってるなんて、ないんだと思う。
『嵐が丘』、そのうち読んでみようかな。