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我らの頼り、詩が城が落ちた。信濃での平穏な暮らしは武田軍に踏みにじられた・・・・・。その日こそが、戸波市朗太の原点となった。若者は軍師の弟子となり、戦国乱世に遍歴を続けた。だが師の逝去により、その道を絶たれてしまう。運命は、彼を名高き近江の石積み、穴太衆のもとへ導いたのだった。鍛えあげた戦略眼と最高峰の技術を受け継いだ男は、やがて、日本一の城造りとなる。
2008.11.5 読了!
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穴太衆・・・信長の城を初め
多くの石垣を積み上げてきた集団
城に仮託して理想を求める男の
姿を佐々木先生が描き出してます
本当にあったかのように読者を導く
作家の力を味わってください
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全2巻。
山本兼一著、「火天の城」の
サイドストーリーみたいな話。
安土城を創った人。
著者は違うけど。
火天の城は、
大工の棟梁・岡部又右衛門が主人公だったけど、
こっちは火天の城にも出てきてた
石積みの頭領が主人公。
ただ、この主人公は著者の創造なので、
火天の城の頭領とは別人。
主人公の立場が石積みなので、
火天の城ほど城づくりに深く入り込んでるのではなくて、
ちょっと引いてる感じ。
火天の城みたいに職を真ん中に置いた、
戦場を思わせる建築現場な物語ではなく、
主人公の人生を通していろいろ感じる物語。
火天の城が職業小説な感じなのに対して、
こっちの方が時代ものっぽい。
花形な大工じゃなくて、
ちょっと地味に見える石積みが主役ってのが
著者らしいと思った。
渋めで。
火天の城ほど勢いがある訳でなく、
職を掘り下げていってる訳でないけど、
火天の城より弱い立場の人達の想いみたいな
人間によった感動がある。
これはこれで良い。
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近江穴太(あのう)の石積衆・市郎太の出世物語。石積み職人という一般人の視点んから戦国時代を概観する異色の歴史小説。
近江穴太衆の石積みとして著名な城は、「日本の天空の城」として多くの人々を魅了している竹田城の石垣。雲海に浮かぶ城と見事な石垣は数百年を経過しても、今なお圧巻です。
http://www.city.asago.hyogo.jp/kankou-jouhou/shiseki_takedajo.html
物語では竹田城の築城後の時代ですので、天空の城は登場しませんが、武田晴信(信玄)をはじめ、松永久秀、フランシスコ・ザビエル、木下藤吉郎など歴史上の有名人が次々と登場してきます。もちろん若き織田信長も登場し、安土城の築城へと話は進みます。
故郷を追われ黒川金山で石堀をした経験と兵法者の弟子として各地を遍歴した経験から、穴太の石積工としての地位を築いていくサクセスストーリーには、石をひとつずつ積んで行くような浪漫を感じます。
しかし、実際の安土城のスケールが持つ圧倒的な迫力と安土城築城を成し遂げて行く信長のみなぎるパワーのようなものは、実物(安土城跡地)の方が勝っているように感じてしまいます。
また、石積みに関しては著者の洞察・発見などがあまり感じられず、「なぜ近江穴太衆が石垣に関して現代にまでその名を残しているのか」という本質のようなものが記されていないばかりか、穴太衆の棟梁の長男である源八(のちに源太郎に改名)が主人公の市郎太に嫉妬をするという設定には、むしろ穴太衆の名を下げているようで、やや不満が残ります。その源太郎がまさかあんな失態までを引き起こすとは…。
そのような点に少し物足りなさがあるように思えてならないのは、私だけでしょうか?
▼安土城跡の詳しい写真はこちら
http://sinn.dip.jp/kesiki/siga/adutizyou-2.htm
▼穴太衆を主人公にした本はこちら
http://booklog.jp/users/kinue24/archives/4835591119
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冒険小説的。一気に読める。
武田に落ちた志賀城の武士の子である主人公が、山に売られ逃げ出し、戦術を学ぶ。
ひょんなことから石積みの下に弟子入りし、色々な戦国武将の城つくりに携わることとなる。
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居住の城下が敵に落ち、金山に鉱夫として売られ、
機を見て脱出に成功し、兵法者を慕うも訳あって石積み職人として地位を築いていく。。
織田信長との出会いで何かが変わろうと…下巻に続く。
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武田信玄、村上義清、長尾景虎など、戦国時代の名だたる武将が登場する。
どう石積み職人になるのか、展開が読めない。
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佐々木譲の歴史もの。
いいね。やっぱり面白い。
石積み師を主人公に据えた物語とは……、時代物・歴史ものに疎い身には非常に新鮮だった。
武田信玄をあそこまで悪役に描かれた創作物も、目に新しいし(笑)。
下巻が楽しみ。
★4つ、8ポイント。
2016.01.26.図。
※妻帯したにも関わらず美貌の従姉妹に心惹かれる展開になりそうな流れだけは、気掛かり。
不倫系は、嫌い。