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仕事の禁句変換辞典 モノは言いよう みんなのレビュー
- 中塚 千恵 (編著), 「コトバ最適化」研究会 (編著)
- 税込価格:1,320円(12pt)
- 出版社:阪急コミュニケーションズ
- 発行年月:2006.10
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紙の本
言葉遣いは難しい
2006/10/23 20:05
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:7ひきのこぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る
単刀直入にものをいうばかりだと、人間関係がぎすぎすするから避けるべきだ。ましてやビジネスシーンでは、相手を選べないのだから、いっそう大事で「コトバのラッピング」が必要になる。
〈1章 頼む〉〈2章 批判する〉〈3章 断りを入れる〉〈4章 人物表現〉〈5章 謝る〉、50の言い換え(サンプル)が載っている。例えば〈2章 批判する〉で、「もっとわかりやすく話してください」を変換するサンプルは「凡人には理解しにくいのですが」。こう言えば、熱弁をふるっている割には中身が支離滅裂の人に対して、ブレーキをかけられるかもしれない。あくまでも理解ができないのは「私」の能力のせいでございます、といえば角が立たないのだ。
〈3章 断りを入れる〉では「お断りします」を変換するサンプルは「今回は残念ですが、次回はぜひ」。これは、よく使われているだろう。「次回」の予定もわからないのに、断っている人も、断られている人も、それで納得するのが“大人”の対応なのである。
24サンプルと半分近いページ数を占めているのは〈4章 人物表現〉である。「何の意見もない人」→「中立的な人」、「人の意見を聞かない人」→「強い信念を持っている人」、「論理的でない人」→「右脳がとても発達している人」など。それぞれ変換の妙があるので面白いのだが、よく考えればそれをビジネスシーンで使うことがあるのか、私には疑問だ。「論理的でない人」であることは、自分で承知していればいいことで、改めて「右脳がとても発達している人」と変換するには及ばない。また、社内外の人に対して、そのような紹介は不要ではないだろうか。
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