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「民族の世界地図」の改訂版。世界の民族、言語、歴史、宗教、紛争地域、資源の獲得など単なる紹介にとどまらず。「なぜ、こうなっているのか」に簡潔に答えを出してくれる。読み物としても評価できるが、そばに置いて辞書的に活用できる必携の一冊。
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民族をテーマに世界の歴史と現状を広く浅く捉えた本。全体を俯瞰できるという意味ではなかなかの良書だと思う。
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[ 内容 ]
9・11以後、世界の枠組は変わってしまったのか?
民族問題は「正義と悪」の二元論では割り切れない。
民族地図から読み解けば、複雑な事件も全く新しい答えが見えてくる。
[ 目次 ]
第1章 民族と言語
第2章 民族と宗教
第3章 民族の移動
第4章 先住民族・少数民族
第5章 民族対立・紛争
第6章 中東・アラブとユダヤ
第7章 エネルギー争奪戦
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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新 なしに比べて、エネルギー問題等を入れて、章構成を再構成している。読みやすいが、両方読めた方がよいと思う。
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手頃にまとまっており民族という観点から世界を俯瞰するには良いかもしれない。
が、やはりどうしても一つ一つのトピックに対する記述量は制限されるし、詳述もできないであろうから、仕方ないとはいえ物足りない。だが、それ自体はむしろ良いことかもしれない。物足りなさを感じる時点で次があるということだから。
中東に関しては比較的記述が多いように感じるが、やはり見えてこない。
世界に対して知らなければならないことはあまりに多い。
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今の部署の業務が国外に関する業務なので、世界の紛争問題について、事実関係だけでも網羅的にわかるものはないかなぁ、と思って手に取った新書。紛争は宗教と民族の概念が絡んでくるため、原因やら背景やら解釈については、信頼できる書き手を選ばないといけないのですが、そういう人は網羅的な概説書を中々書いてくれないんですよね。
この本は、事実をトピックとして取得するにはいいと思いますが、ちょっと深い部分では色々と危ない部分があるようです。
個人的には、後半に出てきているユーゴスラビア紛争の問題についての記述が気になりました。民族浄化(ethnic cleansing)という用語の取り扱い方ですが、使われた背景や文脈が特殊で、当事者たちの意図が反映されている言葉なので、注釈なしでさも最初から決まりきっている普通名詞のように使われていて、不安を覚えました。
そしてどの民族紛争を見ても大体英国(の分断統治)が絡んでくるので、「またイギリスか」と思わずにはいられない内容です。
クルドの問題と英国自治領の問題を見たかったのですがどちらもこの本ではきちんとは触れられていませんでした。ほかにもっといい本の心当たりがある方は教えてください。
と、内容やに色々注文を付けたくなる本ですが、「網羅的にわかる」という意味では良い本だと思います。細かい内容にミスや危ない部分はありそうですが、世界地図です。
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非常に面白い。民族という集団が形成されてきた経緯(=歴史)からその結果生じている問題(=紛争)まで、要領よくまとめてあり理解しやすい。新聞の国際面を見る際に非常に役に立つ。
加えて「トナカイ」という名詞がアイヌ語由来であるという事実や、イヌイットという名がエスキモーよりも差別的に受け取られる場合がある、など雑学的話題も満載である。