紙の本
ワーキングプアは進行中の深刻な問題!
2008/09/03 21:02
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
おおくのインタビューと豊富な統計によって,ミクロとマクロの両面からワーキングプアのすがたをとらえようとしている.従来からよくある統計だけでなく,欠員率と敢然失業率の統計から独自のグラフを書いて若年層ほど雇用のミスマッチつまり欠員はあるのに失業もおおいことをあきらかにしている.つまり,ワーキングプアの問題が「失われた 10 年」だけでない進行中の深刻な問題だということである.
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一般に消費支出には、履歴効果と呼ばれる効果が働く。これは、所得水準がかがってもすぐにはそれまでの豊かな生活水準を切り詰めることができないために、消費の方が所得におくれて下がってくるというものだ。
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目次の前までは大変よろしい。クイズ形式で分かりやすい。ワーキングプアの量的な把握がしやすい。でもそこまでだ。とりあえず表紙に「男の子用」とでも書いてもらいたい。女性の方が数が多い、と書かれる同じ行で、ばっさり切られてあとは1箇所しか出てこない。あと女性が出てくるのは、年収200万未満の男性ワーキングプアが出てきて、家計補助に主婦がパートに出ることが増えると、非正規雇用の賃金相場が押し下げられる!というところ、ただ1箇所だ。インタビュー10本のうち2本が女性だが、一人はヒモを養っており、もう一人はシングルマザーだ。それは無論大変なことだろうが、それが女性ワーキングプアを代表しないことは明らかなのに。
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労働環境の格差が最近話題ですね。
働けど 働けど猶 我がくらし 楽にならざり ぢっと手を見る 石川啄木
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新書なのでさくって読めました。
統計はいろんな角度で見ることができるもので
一概にその数字を信じちゃダメだって知ってますが
ここにでてくる数字、驚きますよぉ
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この問題は日本一国の問題ではない、と誰もに認識してもらいたいと思います。
ちなみに僕はいくら働いても本に消えていきます。ワーキングプアです。
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働いても・・・???
すべての人が年収200万円以下だから
ワーキングプアってわけでもないかなぁ。
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ワーキングプアとは、働いても生活保護水準以下の収入しか得られない就業者のことをさしています。そんなワーキングプアの人々へのインタビューからのドキュメントが、リアルで分かりやすく、ワーキングプアを知ることができます。
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「はたらけどはたらけど、猶わが生活楽にならざり、ぢつと手を見る(石川啄木:一握の砂)」を連想させる、「働く貧困層」こと「ワーキングプア」を解説した本。ワーキングプアの生の声や、多くの統計結果が紹介されており、とてもリアルに受け止めることができました。
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一度低賃金労働に陥ってしまうとなかなかはい上がれない実態。具体例も沢山おさめられていて、生々しいです。一所懸命働けば報われる世の中をどうやって実現したらよいのだろうか。大きな問題提起の本。
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はたらけどはたらけど、猶わが生活楽にならざり、ぢつと手を見る……石川啄木……
この詩から始まるワーキングプアについての問題提起。ゼミで共同論文を執筆するにあたり導入として読むようメーリスがまわってきたので早速読んだ。ほんと怖いです。どんどん格差が広がる日本。政策に要因もあるけれどこれまでの歴史・経済の変遷を含め根深い問題。士農工商のような身分固定化(貧乏は輪廻する!てたけしの母も言ってたな)や将来に夢を描くのも困難な社会は淋しいです。とても読みやすい。おすすめ。
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景気が回復したと言われて久しいが、その一方で年収200万にも満たないワーキングプアに陥る人が546万人(2005年データ)も居るという。
本書ではワーキングプアの状況説明、およびそのメカニズムの考察をしていると同時に、実際ワーキングプアに陥った方々へのインタビューも敢行し、現状が如何に過酷かを読者に伝える努力をしている。ワーキングプアは決して対岸の火事ではない、ということを強調している。
ワーキングプア状況打破の提案も数点しているがもう少し踏み込んだ提言をしてもよかったのでは無いかと思う。
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ワーキング・プアに関しての入門書という位置づけができるかと思います。
具体的な当事者へのインタビューや、様々な資料を駆使して、現代の貧困について分析されています。
ワーキング・プアというのは、ずいぶんとボーダーが低いんだなあという印象を受けました。福祉職の人が数名出てくるのが、個人的には特に印象的でした。
ワーキング・プアは果たしてそんなに悪いことなのかと、読んでいてちょっと疑問に思いました。おそらく、社会保障とか、そういう視点で見るとまずいのかもしれないけれども、この本に出てくるような働き方も、本人が満足ならばそれでいいのかとも思います。
いずれにせよ、難しい問題ですね。単に貧困の問題とは言えない気もするし、だからといってこのままでいいとも言えない。
社会を包括的にみた場合、ワーキング・プアは非常に問題なのでしょうね。個人レベルでは構わないのかもしれないけれど。
まだまだワーキング・プアは新しい概念(ですよね?)だと思いますので、今後ますます色んな書籍などが世に出ることを望みます。
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ワーキングプアーは、決して他人事ではなく、真剣に早急に取り組まなければならない、深刻な問題なのだと痛感しました。
先行きが見えず、未来が不安になるような内容でしたが、この事実を重く受け止めたいと思いました。
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ワーキングプアとは一応定義によれば年収が200万円未満の人たちを言うらしい。そして主に非正社員(契約社員、派遣社員、アルバイト、パートなど)の人が当てはまるという。
率直な感想は「ワーキングプア」という言葉はいらない。わざわざ差別化して救わなければならないものでもない。なんでもネーミングすりゃあいいってもんじゃない。
一応筆者はその改善策を提案しているが、弱い。
消費税の一律引き上げはワーキングプアの人たちにはきついから「支出税」という、支出の多さに応じて課税しようという。そのために自分で確定申告して・・・云々ということを書いてるけど非現実的。そんなの導入したら人件費、データの管理費等がかかり、それはどうせ税金でまかなわれる。その税金は国民から取るんでしょ?意味なし。
消費税の仕組みを変えたいんなら加重消費税制度にしたらどうですかね。生活必需品には低く、嗜好品や贅沢品には高く、とね。
まぁ知識として読んでもいい本かもしれません。