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表紙の写真のうつくしさが目を引くエッセイ。カヤックに乗ってみたくなった。イラクで殺された子のことがちょこちょこ出てきて、しんみりした。
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小説をメインに書かれている方のエッセイは
少しまわりくどく感じることが多いのだけど
梨木さんのエッセイは、静かで、客観的で
自然(植物や動物)の名前が多く登場し
外国での体験も語られているのが好みです。
そして、星野道夫さんの写真。(表紙)
本の装丁が中身に似合っているかどうかを
わりと重視する私としては
今回の写真も星野さんでとても嬉しかったです。
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梨木香歩さんのエッセイ。
浮かぶ。いや、カヤックは水面よりも半身を下方に沈める乗り物。ボートよりも水辺に「近づいて」そこから感じられた、自然と人と生命と。
物語の紡ぎ手の、自然への接し方が、私には非常に心地いい。きっと、物語が生まれる場所に、あなたも案内してくれる。水辺をゆく、カヤックと共に。。
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大好きな作家・梨木香歩さんのエッセイ。
主に筆者の趣味のカヤックについてや、
水の上でのこと、旅先での出来事・その時に感じたこと、自然、自分自身。
この本を読むと、どこかに出かけたくなる。
緑の中に行きたくなる。
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すっかり、カヤックにはまりました。
私もカヤックと車を買って、水辺の近くに住もうかと思うほど。
沖縄でシーカヤックに乗ったことはあって、
その時の水や周りの自然との一体感は格別だった。
サーフィンをやるほどは体力に自信がないけど、
非力だという梨木さんが大丈夫なら、カヤックいけるかも!
それから、星野さんの話が出てきたことにびっくり。
こんなところでつながると思わなかったから。
星野さんが指をくわえて見ていたカヤックを「手に入れた」ことを、
梨木さんと同じように嬉しく、少し悲しく、感じた。
それと個人的には、とてもつらい思いをした時に読み終わった本なので、
最後の「一羽で、ただただじっとしていること」という章が身に沁みた。
危機的な状況になったら、とにかくじっとしている。
じっとして、時間をやり過ごす。
それでダメなら、大きく羽ばたいて飛び立つ。
サンカノゴイのやり方に、私も倣おう。
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この人の作品はどれも静かで大きい事件は起きなくて、あっても変わらず淡々としていて、それでも背筋をすっと伸ばさなきゃいけないと気付く。
人間とか自然とか好奇心とか冒険心とか。
自分と違うものがあることをもっと知らなきゃならない。
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今年からカヌーかカヤックをやってみようと思ってたので、ぴったりの本。
孤独感だったり圧倒的な自然・生命の力強さだったり様々な感情を
、静謐な、凛とした空気感が漂ってくる文章で表現している。この空気感が非常に心地よい。
物語的なものもまじってるけど、エッセイでいいのよね。
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梨木さんの作品は現段階ではこの本を含めてまだ4冊しか読んでいないんだけど、物の見方、感じ方、そしてそれを表現する際の言葉の選び方にものすご~く親しいものを感じます。 上橋さんの作品に関しては「参った!」っていう言葉が相応しかったような気がするんだけど、梨木さんの作品に関しては今のところ「参った!」という言葉よりは、「うんうん、わかるわかる。 あ、やっぱり? あ、そうそう、KiKi には見つけられなかった言葉だけどそれよ、それ!」っていう言葉が似合うと言うか・・・・・・。
で、梨木さんのエッセイを今回初読みしてみたわけだけど、何となく、何となく・・・・・ではあるんだけど、ある種の共通項・・・・みたいなものを見つけたような気がします。 まず第一に同世代だということ。 つまり同じような子供時代体験をしてきているんだろうなぁ・・・と。 そして同じようにイギリス文学に憧れて、イギリスにも滞在(梨木さんの方が長いし、きっちり学んでいらしてるから「同じように」という言葉は相応しくないかもしれないけれど)してみた人だということ。 観光地よりもそこから外れたちょっと寂しいような、厳しいような世界に何故か惹かれる体質(?)の持ち主だということ。 大胆なようでいてその実臆病なところ。 そして現在の文明社会・・・・というか都市型生活を否定こそしていないけれど、そこから逃げたい衝動を持っていそうな人だということ。 そしてそんな経験を通じて「老い」に足を踏み入れつつある同じような老成経験(?)をしている人・・・・・のような気がするんですよね~。
(全文はブログにて)
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カヤックに乗ったのは一度しかありませんが、他の船やボートに比べると水に近くて不思議な感覚でした。水鳥の目線になれる貴重な体験でした。梨木さんのエッセイは、小説のように心に響きます。表紙の写真もこの本にぴったりだと思います。
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カヤックに乗る体験を通じて、境界(人と自然が主な境界面)について語る。
イギリスでも日本でも、割と無鉄砲に旅をする、冒険家気質を感じた。そして、気になったことへの好奇心は無限とも思える程であることや、カヤックに乗りたいと思ったらすぐ行動するフットワークの軽さなど、今まで知らなかった梨木さんを知ることが出来た。
自然に真正面からぶつかる。
分からないことはすぐに調べ始める。
目の前の光景を言葉で描写し始める物書きの血。(それが例え、今にも死んでしまうのではないかという状況でさえ!)
物語を見つけ出す貪欲さ。
益々、梨木さんが好きになった。
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このエッセイを読んで、カヤックに挑戦してみたくなった。
境界をこえるというか意識するというか・・・湖でも川でも海でも、私にとっては泳ぐものではなく、眺めるもの。だけれども、もう少し近くから見えるものを見てみたくなった。
それにしても、どうして梨木さんはこうも静かに凛としているのだろう。こんなふうになりたいと憧れるのは、ないものねだりなのかしら。
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盛り上がりはないけど、淡々と水辺の風景が描かれて、時々哲学的とも言えるような問いも発されて、梨木香歩だなあという感じ。
その問いは、ときどき身につまされたり、ときどき難しすぎて意味がわかんなかったり。読む時期によって響く場所が違うのではないか。
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カヤックがお好きな梨木香歩さんがみた水辺の風景と物語。
自然と水に溶け込むような梨木さんならではのエッセイは、濃い霧の中を進むような、まさにこの表紙のようなそんな感じでした。
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梨木さんが水辺の遊びに惹かれる理由を、アーサー・ランサムのせいだと書いていた。その出だしで、ランサムの物語が好きな私もなんだか勝手に共感してしまった。梨木さんの思考を追いながら、カヤックに憧れた一冊。
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休みの日は家で本を読んでいる方が好きだ。なのでカヤックかあ、ちょっとあわないかなあっと思ったのだがそこは梨木さん、普通のアウトドアものとは違ってよかった。おもしろかった、というよりは興味深かった、といったところか。苺の庭よりこっちの方が好き。なんだかアクティブな人だなあっと思う。行動も思考も。魅かれるのはそこに物語を感じるからだ、という部分に自分がこの人を好きだな、と思う理由をみつけた気がする。あとなんてゆーかぶれないまっとうさ、みたいなもの。時々ぶっとんで本当に物語に入り込んでるところがすごい。こーゆーところから彼女の作品はうまれてくるんだろうなあ。そしてそれを文章化していく時の表現が美しい。この人の中にはどれだけ多くの知識とそれを形づくる言葉が詰まっているのだろう?正直、鳥とか植物とか出てくるものたち殆ど頭に浮かんでこないのだけれど・・・。興味をもつ、ということはすごいものだ。必然的な偶然、とか。梨木さんからはそーゆーおっきい自然の流れ、みたいなものをどーにかそのまま受け取れないだろうか、というようなものを感じる。でも安易に変な宗教的なものにいっちゃわない強さも同時にあって、そこが好きだ。なんかこの人は信じて大丈夫、という気がする。まあ、そーゆー私の気持ち自体は傍からみると宗教地味てて気持ち悪いかもしれないけど。頭から信じ込むのはそれが楽だから、だ。ちゃんと自分で考えなきゃなあ。