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内容(「BOOK」データベースより)
芹沢鴨の愛人お梅、平山五郎の恋人吉栄、新選組の屯所、八木・前川両家の女房たちは、それぞれの立場から、新選組内部で深まる対立と陰諜を感じ取っていた。愛する土方のため、芹沢暗殺の企みに乗った糸里の最後の決意とは?息を飲むクライマックスと感動のラスト。巻末に著者と輪違屋当主の対談を収録。
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切ない。
糸里の強さに心打たれました。
また、お梅の一人称の部分が、一番読んでいて辛かったです。
私は共感できる部分が多かったけど、男性が読んだらどんな感想を抱くのかが気になりました。
これから、新撰組について書かれたものをどんどん読もうと思います。
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はじめと終わりがよければすべてよし。
泣けた…。
そして土方はいやなやつだわあ。
農民から武士への大きな壁、考え方、踏み絵、
うう~ん、深い。そして女性は強いね…。
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近藤、芹沢、土方それぞれが、時には自分の気持ちに正直に、時には時勢の進み行くままに突き進む。芹沢暗殺の裏で、彼らはなにを思い描いていたのか。それを島原に住まう芸子、糸里を始めとする数名の女性の視点から綴られる。
読み終わったときには体の底から震えるような、ぼーっと放心してしまうような、そんな状態になってしまいました。最後の方の節を読み進める時の、体の底から打ち震えるような感覚は…。決して壬生義士伝には勝るとも劣らないものだったと思います。浅田次郎さんの綴る優しさというものが心に染み入ってきました。新撰組に関しての見方も少し変わったかも。この小説に出逢えたことに感謝。
(2007年3月読了)
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切ない。厳しい時代。
甘ちゃんの私やったらへこたれて腐ってるかも知れへん。
お糸は偉いなぁと思う。
汚れてへんのも感心する。
これ読んで
本当の意味で賢い素直な女性にならなあかんと思た。
努力を惜しまんと技量も積み重ねなあかんと思うた。
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新選組の面々の個性は崩すことなく生かしつつ、
その周辺の女性達の心情を細やかに描写するあたり、うまいなーと思いました。
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新撰組物って私、年末のドラマも見なかったし、全く知らずにいたので、これ初っていう。今度しっかりとおさらいしてみたい。
下巻は、上巻よりもテンポよく読めた。
時代が時代だから、いくら慕う気持ちがあっても、上から言われたら殺せるものなのかもしれないけれども、も少し冷静沈着なところや、悩むところが描かれたらよかったな。みんなゲームのように人殺しをしているように感じてしまう。
終わりの末国善巳さんの解説、高橋利樹さん(輪違屋十代目当主)と浅田さんの対談がGood!
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非常に読後感がよい。切なくて胸が押し潰されるような話だと思ってたけど、私はそういう風に受け取らなかった。「時代に翻弄される女の切なさ」なんかよりも、より普遍的な女の強さがよく描かれていると思う。最近浅田作品をいくつか読んでるけれど、彼の時代小説の登場人物は、きわめて現代的な行動原理を核心に据えた存在として描かれているので、私は現代物の側に分類したいなぁという気がする。
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「壬生義士伝」でもそうだったが、主人公もしくは周囲の人物が
一人称で語る文章がかなり泣かせる。
下巻は沖田総司がけっこう語ったので、労咳などの描写とあわせて
かなり切なかった。
上巻はややモッタリしたけれど、下巻は素晴らしい。
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あっという間に読んでしまいました
前に壬生義士伝を読んだんだけど
そこで見つけたそれぞれの人物像と違っていておどろいた
近藤はなんだかあまり印象に残らず
土方はとにかく卑怯な印象が
悪役だった芹沢が一番女子心をくすぐった
刀を使って人を切っていた時代の女性たちのたくましさがすごい!
女は刀なしで人を切れるって、本当にそう思う
いつの時代でも
みんなそれぞれ理不尽な世界で一生懸命反抗しながら生き残ろうとしていくものだなぁ
と思いました
あと、男女のやりとりがなんとも…
女の男の愛し方が激しかったです
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新選組が行った大和屋焼討ちの凶行は会津藩御重役の謀であったというのが面白く芹沢鴨の苦悩に同情すら感じる。また、新選組副長の新見錦は禁じらている押借りをわざと働き脱藩した水戸に戻ろうとするが土方らに詰め腹を切らされてしまう。土方の完膚無きまでの策略に身震いしてしまうが、芹沢鴨暗殺に島原の糸里や吉栄までをも巻き込んでいく辺りが百姓が如何に本物の武士を恐れているかが描き出されていて面白いし、本当にそうだったのかも知れないとも思う。暗殺の中で糸里が土方らに「〜お百姓のままでええのやったら、わてらを斬りなはれ。〜そしたらあんたら新選組は、晴れて天下のどん百姓や」と罵倒する場面は武士になりたかった土方らに痛烈な言葉だ。自分の生い立ちや世の中の混乱で理不尽な事に巻き込まれながらも糸里の芯の強さが感じられる。登場人物の一人一人の心情に感激でき、じっくりと読んでしまった。
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上のレビューに書きましたが、良かった。幕末の有名な人もいっぱい出てきてイメージが更に深まるんじゃないでしょうか?
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輪違屋は実際あって、今では一般人を寄せ付けない雰囲気です。太夫さんもいらっしゃってかなりの美人・・・の人もいます。女の土壇場での強さは剣に勝る。
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時は幕末。
芹沢鴨暗殺までの物語を、新撰組に関わりのある女性の視点から描いた作品。
なんだかなー。登場人物に共感できず。
土方の糸里に対する態度。
芹沢暗殺前の吉栄の決断。
糸里のよく分からん割り切り。
お勝のお梅に対する根拠の無い好意。
そして何よりも、芹沢が何ゆえ「真の武士」なのか。魅力が全然伝わってこない!
そんな感じなんで、話の展開にも納得できず。
浅田先生自体の文書は、面白く読めるし、好きなんですけどね~。
他の作品に期待します。
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糸里だけでなく、
他の女性達の洞察力には恐れ入る。
男達がまったく小物に見える。
読了後、京都、島原輪違屋に行った。
感無量。