紙の本
果てしなき闘い
2009/10/06 18:33
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
また、冒頭で一人の人物が死ぬ。自殺ではない。事件の匂いがする。さらに、今回はアメリカの軍需産業が登場し、冒頭からいきなり緊張はピークへ。それぞれの思惑が交錯し離合集散が繰り返され、最後の最後まで緊張が緩むことなく、心地よい。善悪を超えたなにかに突き動かされながら、そのなにかを時に見失い、また取り戻して、生きていく主人公たち。作中のどの人物にも正義はない。それがこの作品の魅力である。
現在の経済活動にはある種の狂気が内在していると思う。大きな仕事に立ち向かっている充実感と同時に、常に空しさが伴う。差し挟まれる引用が、前作の「武士道」から「堕落論」へと変わっているのも、経済活動と人間性の相克を象徴しているように感じた。現在のような金融中心の強欲資本主義が続く限り、人間の品性は地に落ち、社会は格差と退廃に満ちると感じている人は多いと思う。
読者は、グローバリゼーションとはなにか、人間の矜持とはなにかを、そして日本のあり方を考えさせられるだろう。
※映画が終わったら、題名は「バイアウト」に戻した方がよいと思う。あるいは、「レッドゾーン」を「ハゲタカ3」にするか。
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余分では?と感じてしまうサイドストーリーには目を瞑るとして…。
もぉー、なんだよぉー、鷲津!!
やっぱりめちゃんこかっこいいじゃん!!
ハゲタカ上・下 ハゲタカ?上・下を一気読みしちゃったせいか、
「…to be continued」
だなんて、ほんと待ちきれません。
早くも禁断症状が…。
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今年一番のヒット作!
ジョジョっぽく表現するなら
「最高に『ハイ!』ってやつだアアアアア!アハハハハハハハハハーッ!!」(DIO)
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ハゲタカの続編。
前作同様のスピード感と緊張感は健在。
上巻は、かつての日本経済発展をささえたカリスマ経営者のゆくすえ。
なんともいえない哀しさに満ちている。
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『バイアウト』を改題。NHKのドラマ放映にあわせてか単行本発売から1年で文庫落ちさせた模様。ターゲットになっている会社が名前を見ても明らかに実在の会社を示唆していたりする一方で、唐突に実在する会社の実名が出てきたりと扱いに違和感を覚えることも多かったが、前作より規模が大きくなったM&Aの手口は面白く読んだ。
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あの事件から1年。天下のゴールデンイーグルが、再び日本に舞い降りる。
そこに待っていたのは、唯一無二の存在である、アランの死であった―。
実際に起こった花王・カネボウの買収劇をモチーフに、鷲津・芝野が再び見えることとなる。本編からも、複線からも目を離せない、衝撃の続編。
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実は結構関わったことがある企業がモデルとなっていて、しみじみ納得できる内容でした。
政治をあなどってはいけないという教訓を得ることができました。
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はじめは登場人物の紹介を細切れで描いているので多少読み辛かったけど、読みながら興奮してくる自分がいた。いやそっちの意味じゃなくて。
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「大森南朋演じる鷲津政彦」ファンとしては当然、ハゲタカの続きも読まねばなるまい。で、購入。惚れた男が出るとなれば、なんと気前のいい自分よ(笑)。
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鈴紡買収劇はノン・フィクションと言っても良いくらい現実に則して書かれていたと思う。あいかわらず勉強になるけど、アランを殺す必要は本当にあったんでしょうか...そしてあいかわらずジョークのセンスは無い。既に下巻にとりかかっています。
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ハゲタカの続編。
鷲津が世界を放浪している間に、
パートナーであるアランが死去。
いきなりの急展開。
芝野、貴子も健在で、それぞれのストーリーが展開。
今回のターゲットは鈴紡。
しかし最後はあいまいな感じになってしまっている。
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原作では「バイアウト」という題名だったみたいですが、ドラマが好評のため題名を2にしたらしいです。
それはどうかな?
内容は前作よりもスケール感が増しており、おもしろいと思います。
企業買収ってこんなドラマがあるんだって思えます。
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上巻はなんだかなぁって思いながら読んでたけど下巻は断然おもしろい。他にやること山積みなのにおもしろすぎて一気読み。
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物語として非常に楽しめ、さらにM&Aなど金融関係の用語や背景など、実際の経済状況への興味を喚起させるには最適な本だと思います。
ただ問題は、ライブドアなど実在の企業の名前が出ている上で、「鈴紡」などカネボウと同一視しそうな名前の企業の数々が舞台となっていること。実際の状況がどうだったのか今ひとつ理解していない私には、全てこの物語がそれを連想させる実在の企業の話だと信じてしまいそうです。
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続編。ほかの企業のモデル企業の分かりやすさに比べて、
「曙電機」のモデルはわかりにくい。
三洋電機?富士通?日立?東芝?