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使う!論語です。
はっきり言ってしまうと、自分と訳者は随分思想が反目しています。よって、個人的には読む価値が見出せず、それでも良いことは言っていたので☆3つにしました。
まず、作者である渡邉 美樹氏は凡人です。これは疑いようないことです。努力の限りを尽くした凡人であると言えるでしょう。
論語における孔子の原文は大部分同意出来るものでしたが、残念ながら氏の解釈の幾つかは相容れないものでした。と言うのも、彼は人の幸福とは何か、人生とは何か、どう生きるべきかという問いに答えを用意し、それをすべての人に強要しようとしているからです。また彼は真の、とか、高潔な、とか言う言葉をよく使いますが、それは彼の基準で考えている独りよがりの様に思えます。私はそれらには答えがないと考えているし、あるはずがないと考えている為、全く以て相容れません。
更に言えば、私の人生の目標は自分の興の最適化だと思っている点でも、真っ向から反目しています。私は自分の興の為に学問を学び、世界を知り、目標を達成しようとしています。自分が好むから人の為に良くしてやりたいと思うし、他人が悲しむのを見たくはありませんし、当然友人は裏切りません。それだけの話です。感性は人によってそれぞれでしょう。DNAや運命に刻みつけられた宿命的生き方や感性などありません。残念ながら、と言うべきかもしれませんが。
勿論同意する点も多かったです。君主・政治とはどうあるべきか、と言った点や、能力として成長する為にはどうすべきか、と言う点。つまり目的とその方法論に関しての叙述は殆どが同意です。
また、全ての人がこの本にあるように生きるのならば、衝突無き慈愛に充ち溢れた世の中が出来るとは思いますが、それはそれで気持ち悪いと思ってしまうのは私だけではないでしょう。
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図書館で目に留まり借りました。
筆者がワタミ会長だと読み始めてから知りました。
その時点で既成概念のフィルターがかかってしまったかも
しれません。夢に向かい我武者羅に生きてきた筆者の生き方
を否定するわけではありませんが、私は正反対な生き方を望む
ので、あまり共感出来る部分はありませんでした。
従って、考え方により論語の解釈も異なると改めて感じ、
筆者を崇拝する人にはいい本かもしれませんが、私のように
筆者を崇拝出来ない人には、どうなのかと。。。
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渡辺氏の人生を振り返りながら、論語の解説をしている。サービス業云々の部分は、ブラックワタミに言われたくないなぁ…という所も多かった。しかし、論語の入門書としては良◎
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<主な目次>
まえがき 私は『論語』に学び、『論語』で生きてきた-渡邉美樹
1章 なぜ、学ばなければならないか/2章 つき合う人を選ぶ
3章 ”弱い自分”から今すぐ抜け出す/4章 最高に充実した時間
5章 悩んだときに/6章 自分らしい夢を実現するために
あとがき 私は自分自身を百年先、二百年先から見ようと決めた
<各章のポイント>
◯まえがき 「人はいかに生きるべきか」
◯1章
・人生の夢を描くときの6本柱「仕事」「家庭」「教養」「財産」「趣味」「健康」
・習慣や教養が人をつくる。毎日日記をつけてみよう
・行動基準「時間を守る」「自慢はしない」「他人の意見をしっかり聞く」「恥ずかしいと思うことはしない」「笑顔で挨拶する」「悪口を言わない」
・毎日を120%で生き抜くことで今日という一日が輝く
◯2章
・人格的に信頼できず、尊敬できないような人とは友人関係を結ぶな
・我以外みな師。「賢」も「不賢」もあなたの師になりうる
・生きていく中で一番大切なことは「他人を思いやる心」。自分のしてほしくないことは人にするな
・誠実さと思いやりが自分自身の幸せをつくる一番の道
◯3章
・できない理由を探す暇があったら、自分の能力に枠をはめずに、トライしてみることが大切。努力を続けていれば、必ずや先が見えてくる。そのことを信じて、目の前の課題に飛び込もう。
・言うべきことは言わなければ相手に伝わらないし、そのために言葉を尽くすることはとても重要だ
・人として尊敬の念を抱きつつ、基本的には同じ態度で接する。このようにできる人こそ、徳のある人
◯4章
・道を外してまで、欲を追い求めてはいけない
・逃げず、あきらめず、好きなことに打ち込んでいくことで道は拓けてくるもの
・あなたに起こることは、あなたが起こしていること。常に自分自身と向き合い、人の評価をうかがうようなことをせず、自己修養に努めなさい
・忠恕や信、孝、礼儀など、人の道として求められるあらゆる要素を含んだ「徳」を備えた人物は、孤立することがなく、必ず理解者や支持者が現れるもの
◯5章
・一日を振り返るには日記をつけるのがよい。その日のことについて、自分の中で納得し、その日じゅうに「ケリ」をつけるためのもの。
・一日を振り返るときに反省点をひとつ見つけて、翌日はそれを必ず克服すると誓う。昨日と違うことを一つでもいいから実行してみる。
・他人を変えるのは難しいが、自分を変えるのはたやすい。なぜならあなたが変わればいいだけなのだから。常に自らを省みよう
◯6章
・自分が知っていることをさらけ出すと、不思議なことに、相手も自分が知っていることを惜しみなく教えてくれるようになる。また、知っていることを伝えきると、あなたの器は空っぽになる。そうしたら、器に新たな知識や知恵を入れる場所ができる。この繰り返しが人を成長させ、人生を成功に導く
・知らないことは「知らない」と言い、「わからないので教えていただけませんか」といえる人は強い人。心にゆとりのある人。日頃、努力している人
・「行動」「動機」「目標」この三点を見れば、その人の器量や人となりがわかる。
・人は死んでからなんと記憶されるかで、人の一生は評価されるのではないか
◯あとがき
・百年、二百年先から見て今の生き方は、美しいか問い続けよ
・論語を通して、「人生の指針」を見つけることができる
<一言メモ>
・「一言にしてもって終身これを行うべきものありや。それ恕か。己の欲せざる所、人に施すなかれ」高校の時の漢文の授業で覚えている言葉です。論語に書かれていることをすべからく実行することは無理だと思います。ただ、あとがきにもあるように「人生の指針」として、言葉の重みがあります。ふとした時に読み返したい本です。
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なんかの本で、自分の苦手な分野の本も読んでみるといいってあった。
まさに、こういうの。
でも、やっぱり普段まったく読まない分野だからこそ、色々な考え方に触れられ、自らを深めることにつながるはず。
2012年、初読了。
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「使う!「論語」」2
著者 渡邉美樹
出版 三笠書房
p60より引用
“孔子は「それは『恕(他人を思いやる心)』だ。
自分がしてほしくないことを、ひとにたいしてしないことだ」
と答えた。”
実業家である著者による、
中国の古典に自らの経験などを交えて書かれた一冊。
学ぶことの意味から夢の実現に対する行動についてまで、
成功者らしい含蓄のある言葉で語られています。
上記の引用は、
孔子の一言の現代語訳。
かの有名な「己の欲せざるところは、人に施す事なかれ。」です。
人と接する時や場合全てにおける基本の考えだと思います。
ただ自分がして欲しいと思っていることであっても、
人に押し付けないことも気を付けたいと思います。
論語の現代語訳が読みたい人には、
あまり向いていないように思います。
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論語を実践する著者の経験を知りたくて読書。
別の論語の現代語訳、解釈が読みたくなる1冊。
恕=他人を思いやる心であること。
そして、もっとも大切なものは恕であると弟子の問に答えている。
・黄金率
自分の欲しているものを先に他人へ施す。
親しい人ほど礼儀正しく、ルールを守る。
付き合う人を選ぶ。
・道
正道。
人の道。
正しいと信じる道、信念。
・徳
品格、人間性。
人によって態度を変えない。謙虚さを持ち、不遜にならない。
信頼できる人。
・反省
原因を他人へ求めない。自分の内に原因を見つける。
孤独と対峙する。
反省なくして成長はない。
寝る前に1日を振り返るリセット作業。日記をつける。
君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む。(p158~)
読書時間:約50分
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渡邉氏の解釈した論語。渡邉氏は数多くの自己啓発本を出版しているが、その中でもおもしろい本。
一つ一つの章が短いので、一日一つ読んでもためになる。
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この本は著者が論語を読んで学んできた感じてきたことをまとめた本です。
その中に
「過ちて改めざる、これを過ちと謂う」
とあります。
なかなか間違いを認めるのは難しいです。
新採の頃人事担当の上司に同じことを言われました。
それからは社会人として飾ることなく素直に間違いを認めて謝れるようになったような気がします。
論語では恕を大切にします。
恕は他人を思いやる心です。
「己の欲せざる所は人に施すことなかれ」
です。
これは小さい頃から親に口すっぱく言われ続けてきました。
もちろん子供達にも伝えています。
著者は賛否両論ある方ですが僕は自分の考えに似ているので好きな人です。
親から教えられたことも似ているのかスッと心に入ってきます。
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神様が”こんなに頑張っているから、応援してやろう”と考えてくださるくらいの努力が大切だと改めて気づかされました。