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ソシュール一般言語学講義 コンスタンタンのノート みんなのレビュー
- フェルディナン・ド・ソシュール (著), 影浦 峡 (訳), 田中 久美子 (訳)
- 税込価格:3,300円(30pt)
- 出版社:東京大学出版会
- 発行年月:2007.3
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紙の本
期せずして、二種類の邦訳が・・・。非常に面白い〈第三回講義〉。
2009/07/29 15:41
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:反形而上学者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書が東京大学出版局から出た時は、「あれっ?」という戸惑いがあった。というのは、エディット・パルクからすでにソシュールの三回目の講義が出版されていたからである。
本書も先行する「エディット・パルク版」と同様に、一番充実していると言われるコンスタンタンのノートを翻訳したものとなっている。そして、本の装丁もコンスタンタンのノートの表紙を同じデザインになっているところは、少々気の利いたところといえるであろう。
そこで、「エディット・パルク版」と本書のどちらが良いのかというと、これは難しい。ただ、「エディット・パルク版」は全三回の講義を全て翻訳し終えているのと、先頃、『第三回講義』が改訂されて、翻訳の見直し、ソシュールの遺稿の翻訳掲載といった、大変充実した改訂新版を出したので、私個人的には、「エディット・パルク版」を推す。
しかし、翻訳文の全体的な読み易さというと、本書の方がやや勝っているように思えるので、「一回、二回はどうでもいい、一番重要と言われる第三回の講義だけが読みたい」という人には、本書がいいのかもしれない。
言語学や、ソシュール関連の思想家について勉強している読者は、やはり両方の本を手元に置くべきであろう。
やはり、ソシュールの講義は読むほどに、考えさせられて、非常に面白く深いというのが、読後の私の感想である。
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