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第二の手稿が見つかり、カタリ派の信徒や聖職者たちの悲しい過去が明らかになった。須貝たちは第二の手稿の暗号から、第三の手稿が隠されているところを探る。
しかし、カタリ派のことを公にしたくない者によって、また殺人が起こる。
中世の魔女狩りや、ユダヤ人の虐殺もこんな感じだったのだろうと思います。
本の良いところは、難しい歴史でも面白く書かれていて理解しやすいし、そこからまた別の本を読んだり調べたりして興味が広がるところだと思いました。
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暗号をめぐるミステリー小説。
この著者も、最初の頃は医療系の小説書いてたんだけど、最近は、まったく違うジャンルに行っちゃった。
ただ、今も気になるから新刊出るとつい読んじゃう。
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ローマ教会から異端派とされたカタリ派についての小説。犯罪と絡めてスリルある展開だった。11.1.10
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・<良き人>アルノー・ロジェが一点のよどみもなく語っている間、パコー大司教は稲妻に打たれたように口もきけず、<良き人>が静かな口調で、ガラテアの信徒への手紙4の6で聖パウロがガラテア人に語った言葉に「あなたは神の子、神はその子の聖霊をあなたに送った」とありますと言いかけたとき、大司教はようやく手を上げ、獄吏にこの呪われた男を連れていけ、というように顔をしかめたため、獄吏がアルノー・ロジェを立たせようとすると、その<良き人>は獄吏の手を肩で振り払い、大司教を睨みつけ、だから、あなたの坐っている椅子、あなたの身につけている衣、頭にいただいている帽子、そしてあなたが日々を過ごす教会や大聖堂、礼拝堂に、神は一切宿っていないのです、何故ならば、あなた自身の心に、神がいないからです、と言い放っていた。
・「アキラ、わたしが精神科医になって学んだことがひとつある」運転席でクリスチーヌが頷く。
「何だい、それは」
「物事って、何とかしているうちに何とかなる」
「何とかしているうちに何とかなる」
須貝はそのまま反復した。
「そう、精神科って外科や内科と違って治療の道筋が見えないことが多いでしょう。でも諦めずに、何とかしていれば、本当に何とかなる」
「一種の楽観主義だ」
「そう言い切ってしまうと、少し違う。どこかずっと苦労はつきまとっている」
「希望を忘れずに苦労する?」
「それともちょっと違う。もうちょっと、あたふたしていい」