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3/23 確かに17歳のカルテっぽくもあったけど「わけのわからなさ」を描いている割に理路整然としていておもしろかった。「沸けわからなく書けばいいんでしょ」という感じがしないとことか、書きたいことがある感じが。長さもちょうどよかったのかも。
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松尾スズキの描く、普通の話。
皆が心の底にしまっておいてるものを、外に出しちゃった人が
たくさん出てきます。
普通じゃないように見えて、普通。
普通が何なのか分からなくなる。
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鬱々とするかと思ったら真逆だった
そう。人の悩みなんてその人にしか解らないし、ちゃらんぽらんな人間だってアホはアホなりに悩みがあるのだ。
みんなどこかで病んでいたり弱いところがあったりしったっていいだろうがあああああああああああ!!!!!
アホだって人間ですもの。。。
ステンレスの江口ナースだって人間だからステンレスになったのかもしれないし
ミキだってわかっていても止められない自分がいるんだと思う。
最近笑えて泣けると言うパターンの本を知らず知らずの内に選んでいる傾向があるなぁ...
泣けないからか...笑いたいからか...
アフォだからわかりましぇん
2008/04/07読了
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ずっと読みたかったのだけどやっと読めた。
文体が好きだなぁ。擬音語とか笑い方とか。
あまり長くないけど、すごく深い!
なんども読み返したい感じ。
あと解説が松尾さんへの愛に溢れてて素敵。
08/04 16
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ホームランで大好き。
正常と異常なんてよくわからないよね。主人公は正常もしくは中間。
わかるなー。松尾さんもよくそうなるんだろうな。僕もよく正常と中間を行ったり来たり。
でも、戻る道はちゃんと確保している。僕らは異常ではないよね。そこから見る異常者との交流。
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不幸の満漢全席だ。不幸を食べて、不幸を吐いて。また食べて、吐いて。
0424-0425
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恋人との別れ話から、薬を過剰摂取してしまった明日香は、意識を失っているうちに精神病院の閉鎖病棟に強制入院させられてしまう。
わたしは「正常」なの、それとも「異常」なの? 逃げ場のない閉鎖空間を舞台に、くりひろげられる葛藤の世界。冒頭の衝撃的なシーンに始まり、不運に不運を重ねていく明日香は、果たして絶望の淵に落ちてゆくのか。それとも……。
文芸誌『文學界』2005年7月号に一挙掲載され、第134回芥川賞候補にもノミネートされた話題作!
演出家、映画監督、俳優、作家と多ジャンルで刺激的な試みを続ける松尾スズキが贈る「絶望と再生の物語」。
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冒頭数ページの『ゲロうがい』描写が汚くて辟易…
ですがそれ以外は非常に面白く読めました。
精神病院が舞台になっていますが、
でろでろに暗く重いという訳ではありません。
軽いノリなのにちょっと重い、不思議な作品。
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非常によくできた、おもしろい小説だと思いました。
読みやすい!一気に読んでしまう!読み出したら続きが気になる!ってところはやっぱりすごいと思う。
映画はまだみていないけれど、本を先に読んでよかったと思う。
ODをやっちゃうような女の子、ちょっとしたきっかけでやっちゃった女の子が精神病院で2週間入院する話だけど、それをすらっと書いてしまうのはすごいと思う。こういうことを書こうとすると変に重くなりすぎたり、暗くなったりする場合もあるけど、「おもしろい」と言わせてしまうこの小説はやっぱりすごいと思う。
ユーモアもあふれていて、そしてそれが嫌味ではない。 この設定でこんなに笑わせてもらえる小説はきっと他にない。
ODをやっちゃう人っていっぱいいると思うけど、入院しちゃくてもできない人だっていっぱいいるように、やっぱりそれは運命なんだなぁって思う。 私は入院したくて何度もODをしたけど無理だったので、精神病院の世界を少し垣間見た気がして嬉しかった。
今まで迷惑かけて本当にすみません・・・
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080529(a 080706)
090811(a 090920)
091221(a 100106)
100413(a 100523)
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人はどうやって好きな作家を選んでるんだろう。
感動、尊敬、憧憬、信心、研究資料、人それぞれ読書の目的はあるんだろうけど
僕の場合は「共感」に拠る部分が大きいな、と思う。
精神病院の閉鎖病棟でのできごとを描いたこの本に「共感」を覚えるほど精神を病んでいるわけではない、と思う。と、思いたい。
ただぼくはずっと、十代の頃からずっと、松尾スズキという人の書く文章にひたすら共感し続けてきた。
教室のはじっこで小さくなって、なるべく目立たないことにだけ注力し学生時代を送ったような人間にとって
松尾スズキは、自分の映し鏡のようであり、また、ヒーローでありもした。
変わらなくても変われなくても、このままでもいい生き方があるのだな、と、勘違いさせてくれる、抗鬱剤みたいなもんだった。
もちろん松尾スズキには、ぼくなんか足下にも及ばない才能と、何より血を吐き心を病むまでに至る努力した日々があるわけで、
ただただ「ダメ」ばかりを更新し続ける役立たずのぼくが、このままでいいなんてわけはないのだ。あるはずがないのだ。
なーんていう焦りだとか、ほんのちょっとの向上心を、松尾スズキの文章は優しく撫で付けねじふせてくれる。まあいいじゃない、と。
だから好きだ。
登場人物の名前をそれぞれの章に冠し、それぞれの病巣や人となりを描きつつ、
自分が閉鎖病棟に入ることになったいきさつを、過去の失敗や後悔まで振り返りながら説明する形式。
短いし、文章が現代の生活用語、特に自分の世代の、で書かれているのですらっと一日で読めてしまう。
登場人物は全員、圧倒的にダメにんげんで、だけどどの人も、悪役ですら魅力的だ。
「アホがまわりに多かったのには理由があったのだ。アホが好きだったのである。」
という一文に、松尾さんの世間のダメたちへの愛を勝手にひしひしと感じてうれしかった。
自分の周りもアホばっかだなもんな。
それ以外に、やたら感銘を受け、若干涙ぐみ本を閉じた一節が合った気がしたのだけれど、読み返してみるとそうでもなかった。
けどそのくらいグイっと、引き込まれる語り口だったってことだなー。
映画のキャストを把握した状態で読んだので、脳内に俳優込みの鮮明な映像が浮かんで、映画より本の方が楽しめました。
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とんでもない非日常が日常になる恐さというか可笑しさというか。
ここはまた特殊なんだろうけど、やっぱり病院っていう閉鎖的なハコの中に長く入れられるって怖ろしいことだ。
あと役者の松尾スズキしか知らなかったもので、後で気づいてびっくり。すげ~!
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文章を頭の中で映像化しないと読めないからダメだ。
冒頭の夢の部分が、どうも非現実的で、何度も何度もしっくりくる映像が作れるように繰り返しじっくり構築していたら、気分が悪くなった。当たり前。
正直、映画では見たくないです。
「この酔っ払いー!」「えええ、私まだぜぇんぜぇん酔ってないよぉ」「自分酔ってないっていうやつが一番酔ってるの!」みたいな話でした。
スピーディーでさわやかで清々しいけど、やはり夢は現実で起きたことみたいですね。
そこを想像してげんなり。一度読んでみるには良いけど、こういうの書かないとすっかり忘れてしまうだろうなぁ。
そこまで深く残る話ではない。が、いつも重い読書をするよりもこういうので緩急つけるのも楽しいじゃないか、と思った。
友達が松尾スズキが好きらしいので、是非この本を引き取ってもらいたい。
面白かったが、やはり部屋になくてもいい。
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映画を先に見たけれど、さすが松尾スズキ!!
どっちも面白い作品だった。
主人公の語りで綴られる部分の表現が特に最高だった。
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初めて読んだ松尾スズキ。
悪くない。
テンポ良し。
映画化も彼が監督でされたみたいで。
良い感じに狂っている人たちを、決して重たくなることなく、なぜか読後は爽快な気分を得られる良い小説でした。
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しょっぱなからちょっと読むの辞めようか...って悩みました。でも文章に慣れてからはサクッと読めました。映画も見たい。
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2008/08/17読み。
異常・正常のあいまいさ。主人公は自身の常識で、ちゃんと客観的に自身を見てる。
でも、それでも異常と見られちゃうことはあるんだなぁ。