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紙の本

装幀も小説の内容も文句なし。でも、なんだかわけのわからない協力っていう形で記載される会社、なにをやったのか分からないで名前だけ出てくる、それが気持ち悪いです。これって編集者の責任じゃ?

2010/02/06 19:46

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんていうか、本のタイトルに年代を入れる、っていうのは損だなあ、って思うんです。いや、それが80年代とかね、一昔以上前になってしまえば、歴史という意味で読み直すこともあるでしょう。でも、例えば2009年に'07って書いてる本を手にするか、っていうとね、何となく中途半端。やっぱり、それって2007年に読んでこそ旬!ていう感じがするんです。

要するに、その年だけしか輝かないようなタイトルを本につける、っていう編集者のセンスって何よ? って私などは思うんです。それに、7、っていう数字を使った以上、普通は七人の作家を集めるでしょ、やっぱり。私だったら意地でもやりますよ、頁数も丁度よくなるし。もっと言えば、作家のどこかに共通の'07を見つける。そうでないなら、いっそ Vintage にしてしまう。

ま、そうは言っても私のように手を出す人間はいるんですが、それは'07に惹かれたわけでは少しもなくて、実は、この本の装幀にあるんです。まず、カバーの色です。まさにアイヴォリー、目に優しい。そして紙質。アイヴォリーならツルツル、っていう常識をあっさり覆して、紙の肌は麻布の繊維風で、触った感じがとてもいい。

カバー上の黒いタイトル・ロゴは字体が好みではありませんが、イラストの置き方とタイトルのヴィンテージ・セブンを縦に、ワインのビンをはさんで五人の著者名を英語で横に並べ、その下に今度は出版社名を漢字で縦に配する、それも遠目には気づかないようなグレーというかシルバーというか、目立たない色とサイズでというあたりは、うまいです。目次・扉・略歴レイアウト/装幀は高柳雅人、扉・カバーイラストは井筒啓之です。

各話を初出とともに簡単に紹介しましょう。

●伊集院静「パリの小鳥屋」(「小説現代」2005年1月号)
 Perrier Jouet, Belle Epoque 1969(フランス、シャンパーニュ・エペルネ):大学時代、付き合って欲しいと言って断られた相手を、その後、何度か見かけることがあって・・・

●江國香織「壬生夫妻」(「小説現代」2006年2月号)
 Chateau Margaux 1982(フランス、ボルドー・メドック):もはや自分のことを認識してくれない母親を片道に時間をかけて訪問する富美子。父親の後妻と話すのは別れようとしている壬生のこと・・・

●小池真理子「過ぎし者の標」(「小説現代」2006年5月号)
 Romanee-Conti 1955(フランス、ブルゴーニュ・コートドニュイ):母が再婚する、その祝の宴で出会ったのが義父の弟で、当時42歳だった映画監督。叔父の別荘に招かれるようになった美貴は・・・

●佐藤賢一「女王」(「小説現代」2005年4月号)
 Chateau Lafite-Rothschild(フランス、ボルドー・ポイヤック):間もなく戻ってくるルイ15世を迎える祝宴の席に相応しいワインを熱心に求めるジャン・アントワネット、漸く彼女が見つけたのは・・・

●藤原伊織「オルゴール」(「小説現代」2006年11月号)
 Chateau Lagrange 2003(フランス、ボルドー・サンジュリアン):亡き妻が遺していったオルゴールを、元の夫のところに返しにいった男の心に合ったのは、自分の会社を救って欲しいという微かな希望・・・

ちなみに、最後に「協力 サントリー株式会社 ワイン事業部」とあるのは何でしょう? 私はてっきり、初出がサントリーの社報かPR誌だったせいだろうと思っていたのですが、初出はご覧の通りすべて「小説現代」。やはり、こういう註というのは、仲間内で理解しあうような曖昧なものではなく、どういった協力をしたのかはっきり書くのが「読者」への礼儀だと思うんですよ、私は。

小説はどれもレベルが高いものだけに、編集者の独り善がりが気になった一冊でした。

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2007/11/07 19:20

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2022/07/02 15:29

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