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しょげてんな!! ひとりで悩む君へ「北星余市」から15人のエール みんなのレビュー

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紙の本

血を吐くような率直さが心を打つ 在校生・卒業生の熱いメッセージ

2007/11/11 09:09

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:むーみんまま - この投稿者のレビュー一覧を見る

北海道の余市町にある私立北星学園余市高等学校(略称「北星余市」)は、高校中退者や編入生受け入れの先駆者だ。全国から、不登校、非行、高校中退など様々な理由で学校生活に挫折した子どもたちが、やり直しをかけて集まってくる。中学卒業後、15歳で入学した「ストレート」もいれば、23歳で入学する人もいる。

本書は、北星余市の在校生、卒業生(卒業して母校の教員になった者を含む)が寄せた、今、悩んでいる人たちへのメッセージ集だ。

「俺は自分で驚くほどこの学校に来て変わったんだ!!この気持ちを本にしたい」

高校中退後、人にすすめられて「もう一度学校へ行こう」と思い、北星余市へ1年遅れ(北星余市では、「1ダブ」と呼ばれる)で入学。先輩や同輩たちと衝突したり、支え合ったりしながら、ようやく自分の居場所を見つけられた。生徒一人ひとりの個性を認め、引き出してくれるこの学校で、いかに自分が変わったか。この体験を、今、壁にぶちあたっている人たちに、知ってほしい。…

そんな現役生徒会長の熱意にほだされ、教員や卒業生の保護者などが助言し、本書の出版が実現したという。

いじめ、引きこもり、薬物、暴力、妊娠・中絶、結婚・離婚…。北星余市にたどり着くまでの、生徒たちの過去は、実に様々だ。こう並べると刺激的だが、彼らの文章を読んでいると、愚直なほどにまっすぐな、だからこそ傷つきやすい子どもたちであるとわかる。そんな子たちが、ほんのささいなことをきっかけに、学校、家庭、社会での居場所を失い、もがき苦しんでいるのだ。

様々に傷ついた末に、親元を離れ、余市という田舎の高校で寮・下宿生活を始めた子どもたちが、人間と人間のぶつかり合いの中で、自分を見つめ、悩みながら成長していく。彼らの、血を吐くような率直さが心に痛い。

生徒が実名で、これほどの赤裸々な告白をしている本を学校が認めて出すということ自体、驚かされる。この学校の懐の深さや、おそるべし、である。

悩みの淵から抜け出せず悩んでいる若者やその親たちに、一人でも多く、本書を読んでもらい、こんな学校もあるんだということを知ってもらいたい。

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紙の本

思わず、涙がこぼれましたぁ!!

2008/02/05 20:52

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本は、高校中退・不登校生を全国から受け入れる北の学園、北星余市高校の生徒編。表紙の題字も3年生の字。装丁も、シンプルで好印象。内容は、思わず、涙がこぼれましたぁ!!みんな一緒や。苦労してるねんなぁ。どの文章もとっても素直で、純で、しっかりと主張が描けていて、いい文章です。
突っ張って、親に反抗したり、悪さをしちゃった子。閉じこもりにはまった子。でも、人間にはいつでも成長できる可能性があるんだ。どんな子だってそうだよ。大人もね。まぁ、なかなか変えられないし、速度もどうしたって遅いけど、でも可能性はあるんだ。だから、死刑をやめて欲しい。ましてやベルトコンベアー感覚でなんて・・・
「「すべてをリセットしたかった・・・」その言葉を聞いた瞬間、私の胸は締めつけられました。」
どれをとっても感動もののエールなんだけれど、校内弁論大会最優秀賞の今坂美香さんのだけ、紹介させてもらおう。ぜひ買って生の文章を読んで欲しいのだけれど・・・
「私は、今の日本の社会や教育のあり方に疑問を抱いています。反発するものは不良、勉強についていけない者は落ちこぼれと決めつけられ、存在を否定されます。その空気は、子どもたちや若者を傷つけ、追いつめ、生きる気力を失わせます。」
「私は訴えます。いまこのときにこそ、より豊かな人間としての生き方を、私たちは共に、考え始めようではありませんか。」
教育については、北星余市が答えを出し、実践していると思う。「編集を終えて」で直子先生が「一人一人の子どもたちの心を理解しようと苦しみ学びながら、全身で愛情を注ぎ込んできた教育に誇りがあります」「それは、数人の優れた教師がいるからではありません。厚みのある教師集団になっているからこそ」と書いています。あなたたちは、いい学校で勉強できて良かったねぇ。
でも、普通の学校に何とか行けちゃっている“普通の子どもたち”が心配。“普通の子ども”とは、自分が傷ついていることに気づかない、もしくは、我慢しちゃっている子どもたち、とでもいうのかな。そして、“普通の子どもたち”がいない北星余市では、クラスがまとまるまでに時間がかかって、その間にこぼれてしまった子どもたちも心配。この本のエールを読んで、可能性を信じていつかまた変化することにチャレンジしてくれるといいのだけれど・・・
親だって、一杯間違えちゃうことはある。そして、間違えたと気づいたら直せばいい。「義務教育」とは国と親にとっての義務。子どもには選択の権利がある。ただ、私立に行かせるほどの経済力のない親もいるし、私立でも、その子にとっていいとは限らない。どんな子でも義務教育が受けられるように整備すべきではないかしら?「ヴィーナスという子」では、障害のある子に、なるべくは普通学級に通わせながら、個別の補習授業を受けさせたり、時には家庭での学習に人を派遣したりしていた。日本では時間がたてば卒業ってことにしちゃうけれど、義務教育終了の学力を一人一人につける、まめな対策が欲しい。それが「義務教育」の本来の中味だと思う。
息苦しいのは、子どもたちだけではない。大人も大変。でも、今リセットしないと、あなた方の年代の人たちが、アメリカの一部の金持ちの為に、自分の命を差し出したり、人の命を奪ったりという時代が来てしまう。それだけは何とか食い止めたいと、努力は続けているけれど・・・ただ、KEN-Uさんの帯メッセージ「夢も未来も今 この現実の 向こうにある」は、若者だから言えること。大人はどうしても現実を引きずっているから、一足飛びと言うわけにはなかなかいかない。可能性で言えば、若者の方が絶対に有利なんだよ。あなたがた若者こそ、未来の星。だよ。



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2011/02/15 09:56

投稿元:ブクログ

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