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リンカーン・ライムシリーズの4作目。中国からの密航船がニューヨークに近い沖合いで沿岸警備隊に見つかった。国際指名手配の密入国斡旋業者ゴーストを追う合同捜査班が、万策尽きてライムに分析を依頼した結果行方を突き止めたからだ。ゴーストは船を爆薬で沈め、密入国者たちは命からがら脱出。夢の国アメリカでの彼らの運命は?そしてライムたちはゴーストを捕まえられるのか…?「ゴースト合同捜査本部」と化したライムのタウンハウスには、おなじみのFBI捜査官フレッド・デルレイ(漆黒のスーツにカナリア色のシャツ!)、NY市警刑事ロン・セリットー(しわくちゃ〜)、同署中国系米国人刑事エディ・ドン(ロンの今の相棒で二丁拳銃のローランド・ベルは前作の舞台ノースカロライナでルーシー・カーと休暇中)。連邦捜査機関からは移民帰化局のハロルド・ピーボティとアラン・コーのほか捜査関係者が出入りし、さながら賑やかなグランドセントラル駅状態。愛車カマロで現場に急行したサックスはグリッド捜査で鑑識を開始。海辺で瀕死の密航者ジョン・ソンを発見・救出。他の密航者チャンたちはゴーストからも移民局からも見付からない様逃げ隠れしつつ逃走。ああ、もうだめか…という危機に何度も陥りひやひやさせられる。介助士トムも回復し(よかった〜)非公式捜査メンバーとして気の利く働きを見せてくれる。途中で加わる中国の刑事ソニー・リーが今回のキー・パーソン。ゴースト逮捕に執念を燃やすガッツと、ライムを老板(ラオパン/ボスの意味)と呼び親しみやすい愛嬌とを併せ持つ魅力ある人物。つづきは下巻に
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おもしろかった〜 私の中では今まで読んだシリーズのなかでは一番好きです♪ アジアという異文化に触れるライム達。アジア人である私たちが読むと面白さも又倍増って感じですね。 殺人者ゴーストを追ってアメリカに渡ってきた中国公安局の刑事 ソニー・リーにぞっこん♪ 初対面では欧米人の蔑みとも感じるほどに相手にしなかったライムでしたが リーの人となりに触れていくうちに、かけがえのない友人として認めていく・・二人が碁を打とうとするシーンは何度も読み返しました。読むうちに涙が出て止まりませんでした。「なぁ 老板(ラオパン)・・」と語りかけるリーの声が聞こえてくるようです。 いつものように「あっ!」と驚くどんでん返しは健在ですし、ハラハラと止められない読ませる作品ですが なにかちょっと違う・・・何でしょうね 「自然に生きる生き方もある」理詰めの科学捜査官の心にスルリと入り込んだリーの言葉・・『石の猿』とはなんとも象徴的なタイトルではないかと思えてくるのです。
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極悪非道の蛇頭ゴーストとライムの対決を描くシリーズ4作目。とにかく、面白く、一気に上巻を読んだ。チャイナタウンの情景、密航者たちの事情、サックスの内面の描写が作品に奥行を与えている。登場人物のリストは、少しネタばれを含むので、要注意。
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リンカーン・ライムシリーズ4作目。今回は中国からの不法移民にからんで「ゴースト」と呼ばれる密入国仲介業者とライムとの息詰まる攻防が描かれる。いつもどおりどんでん返しが待っていたが、ごく素直に読めた気がする。著者の中国熱にやられたかな(笑)面白かった。
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リンカーン・ライムシリーズ4作目。スリリングな展開もドキドキだけど、リンカーンがずっと焼きもちやいてて可愛いのもドキドキです(笑)ツンデレおっさんめ(笑)
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上巻の途中まではなかなか読み進まなかったが、一度はまったあとはすぐに読みきってしまった。
最後の謎解きのパートでいまいちよくわからない部分もあったけど、全体的に読みやすく面白かった。
10年くらい前の作品だけど、密入国の状況は変わってないのだろうか?
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リンカーン・ライムシリーズの四作目。
中国からの密入国を手配する蛇頭の船を水際で捕らえようとするが失敗する。
追われる事に気付いた蛇頭は、船を爆破し自分だけ嵐の中を救命ボートで脱出し上陸。
大多数の密入国者は船と一緒に沈むが、何人かはもうひとつの救命ボートで脱出。
一応目的は果たすものの、上陸後、蛇頭は彼らに証言されると困るので、全員殺そうとする。
ライムは微小な証拠から推理し密入国者を助けるべく、彼らの居所を探す。
読み進めていき、残りページは少ないのに、どうやって収めるんだよ~と、心配だったがちゃんとまとまった。
両者の騙し合いはもとより、ライムの皮肉たっぷりのコメントが、相変わらず面白い。
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〈リンカーン・ライム〉シリーズ第4弾
冷血の殺し屋”ゴースト”を追え――
移民たちが奴に殺される前に。
今回冒頭では、なにやら中国からアメリカへ密入国しようとしている船の描写から始まる。
その密航船が沿岸警備隊に見つかる。
指揮を執るのはリンカーン・ライム。
ところが密航船に乗り込んでいた国際手配中の犯罪組織の大物”ゴースト”は自ら船を沈めることで難局を逃れる。
密航者たちも身を隠すように逃走した。
自らの正体を知ったゴーストは執念深く、密航者たちの抹殺を目論む。
自分の落ち度を省みて、犯罪者を法の裁きを受けさせることを誓うライムだった。
上巻は、密航者の内のチャン一家以外に接触する模様を描く。
ジョン・ソン医師の話に惹かれるサックスと、やきもちを焼くライム。
密航者に紛れてゴーストを追っていた青年刑事ソニー・リーの、中国人独特の感覚に先を越されて苛立つライム。
しかしながら残された証拠から見出された推理は今回も圧巻のもの。
最後の場面では、身内のおとり捜査官フレッド・デルレイの身に危機が訪れる。
緊張感を伴ったまま下巻へ。
ミステリ:☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆
人物:☆☆☆☆☆
読みやすさ:☆☆☆☆☆
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リンカーン・ライム4作品目は中国からの密航者のサバイバルゲーム。
極悪非道の蛇頭ゴーストは、
沈没船から逃走した密航者達を抹殺すべく追い詰める。
ライムとサックスは一家を救うことは出来るのか。
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今度は蛇頭ですかぁ~
毎回驚くけど、作者はよく調べるんですね。
中身も面白いけど、そっちに感心してしまいます。
今回はいろんな映画のシーンが浮かんできて、よりリアルに読み進みました。
毎回のことだけど、ハラハラドキドキ
上巻のラストでは、狙われたのはやっぱり~って、早く下巻を読まないと。
でも、私ったらリンカーン・ライムシリーズ逆読してるので、彼が無事なのはわかってるから安心ですが(笑)
でも、本当に面白くて、昔のCMじゃないけど「止められない、止まらない」です。
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多分ほとんどの人がそう思うのだろうが、この作品は犯人のゴーストよりも中国から密航してきた刑事、ソニー・リーのキャラが際立っている。
作品の内容としては、過去の作品の方が出来がいいかなと思うし、事件へのリンカーン達の入り方も無理があるように感じたが、このソニー・リーの存在でぐっとよくなっている。解説で、映画化するならばこの役はジャッキー・チェンでと書いてあったが、全くの同意。
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シリーズも四作目となり、
物語の進行も、登場キャラクター達も
だいぶ固まってきた感がある。
それが安心感を与える一方、
いつものどんでん返し、意外な推理という
方向性にはマイナス。
終盤に向けて、どう進んでいくのか?
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いや〜。こりゃ、たまらん。あまりに面白すぎて中々読むのを止められなかった。リンカーン・ライムシリーズ第4弾。
主人公、元科学捜査官のリンカーン・ライムと鑑識課の相棒アメリア・サックスとのコンビが織りなすコントラストは読むものをどんどん引き込んでいく。
今回は中国からアメリカへの密航者の生き残りと蛇頭の殺し屋ゴーストと中国人の刑事ソニー・リーが絡んだストーリー。ソニー・リーが哀愁とその信念含めてカッコイイ!思わず応援してしまう。
のっけから感情移入してしまうほどの話の内容と技術的詳細さに感服してしまった。
チームメンバーのフレッド・デルレイへの身の危険が迫っている。どうなるのか早く下巻を読みたい。
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リンカーン・ライムシリーズ第四作。
前作がNYを離れた事件で、
その土地柄を生かした作品だったので、
NYに戻ったこの作品はちょっと刺激性が足りなかった。
中国文化や近代史がその刺激性だったのかもしれないが、
日本人には未知の世界ではなかったからかも。
そもそも、表紙の絵が孫悟空に見えない。
孫悟空はただのmonkeyではなく、super monkeyだということは
わかっているのだろうか。
(下巻へ続く)
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ソニー・リーを怪しませておいて、実は…っていうパターンはさすが。
このソニーという人物がとても中国的で魅力的。ライムとのやりとりが面白い。
身内にスパイがいる、という伏線を張っておいて常にハラハラさせるところも良い。