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貯められない女のためのこんどこそ!貯める技術 みんなのレビュー
コミック
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紙の本
ある程度貯めたらもう貯めなくていい。
2009/11/19 20:31
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
貯められない女のためのこんどこそ!貯める技術 池田暁子(いけだきょうこ) 文藝春秋
女性だからまめに家計簿をつけられるわけではありません。女性だから整理整頓ができるわけでもありません。わたしは、そのことに大人になるまで気づけませんでした。自分の母親や祖母をみて育ってすべての女性は倹約家で、きれい好きだと錯覚していました。
まんがの本です。出だしの部分では、よくこれまで生活できていたものだとあきれました。後半では、よくここまで立ち直れたものだと感心しました。
無駄遣いの定義は難しい。自分の能力を高めるために自分に投資することは必要なことです。また、心身の健康を保つためやストレス解消のためのお金を使うことも大切です。ひたすら使わないという人もいますが、使わないことが生きがいになって、心が健やかならば問題はありません。
作者による貯蓄のコツは本を読んでいただくことにして、ここではわたしの結婚間もない頃の経験を少し書きます。毎週1回、仕事の昼休憩の時間に近くの郵便局へ行って、ATMで1000円を貯金していました。給料日とかボーナスのときには少し多めに入金したりして、数年後には100万円ぐらい貯まったことがあります。
少しずつが基本です。本書中に「区分けする」行為があります。物事をスライス(うすく切る)すると行為が楽になります。仕事でも固まりで考えていると荷が重い。事柄をうすくスライスして片付けていくと最後に固まり全体を処理できます。
本書の特徴は「単身者」用であることです。所帯をもつと自分が稼いだお金でも自分以外の家族たちに配分される分が発生してきます。わたしは、家族全員の収入が年間これだけあって、かれらのために自分のお金をいくら使っても世帯全体でプラスならそれでいいとわりきれるようになりました。もし自分のお金がなくなっても家族が救ってくれると信じています。
紙の本
自分の稼ぎで暮らすということ
2008/02/23 20:18
27人中、22人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の食いぶちを自分で稼ぐ。それは大人であれば当り前、人生の基本です。稼いだお金の使い道は自由ですが、貯めることも大切だ! と思わせてくれる一冊です。
東京在住のフリーのイラストレーター池田暁子さんは、貯められない女でした。
仕事のギャラが入る10日後までに、残高11,652円で生き延びねばならないほど、財政状態は逼迫しています。定期預金や株があるわけでなく、全財産です。
その金額もさることながら、お金がいかにして消えていったか(使ったからに決まっていますが)の過程は、思わず「お話、作っていませんか?」と言いたくなるハチャメチャぶり。ザルで水をすくっている感じです。
本書は前半部分で池田さんの過去のダメっぷりを、後半がいかにして貯められるようになったかを描いています。後半がタイトルにもある「貯める技術」なのですが、その内容は、家計簿をつける、コインをためる、先に貯金して、決まったお金でやりくりする……といった具合に、若葉マーク、ひよ子組レベルです。世の中の「貯めたい人」にしてみれば、とっくにクリアしている筈。
にもかかわらず、本書が楽しく読めるのは、池田さんが自分で自分を養っている前提があるからです。
1、稼いだ金を浪費して慌て
2、稼いだ金でやりくりし
3、稼いだ金を貯める
からこそ読み手は共感し、応援できるのだと思います。もし池田さんが、誰かの収入にパラサイトしている女性だったら、第一章を読んだところで「いい加減にしろ」になっています。
100万円貯めるという目標を掲げた時、池田さんが一番に思ったのは
(100万あったら…もし仕事が途切れても半年ぐらい暮らせるし)ということでした。
つまり彼女は、仕事がなくてお金がなくなっても、誰か養ってくれる人を探そうとか、イラストレーターを止めてOLやろうとか、考えていないわけです。さっぱりしていて、好感が持てました。
だからこの本は、やりくり本ではなくて、生き方本です。好きを仕事に生きていくことは大変だけど充実している。前向きな池田さんの姿に元気が出てきました。