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清潔綺麗な言葉を洒落た表現リズムよく。
で、内容は?
と思うワタシも9月の4分の1の続き
別視点にはグッときた。
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九月の四分の一とリンクする短編もあり、大崎善生全開だった。どの短編も人間の成長の過程が描かれ、一筋の光が眩しい感じ。
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女性を主人公に据えた短編集です。自己再生の物語ですね。「九月の四分の一」の後日談的なストーリーも掲載されています。
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どの話も女性視点で書かれた、珍しい短編集。熱帯魚、ヨーロッパ、音楽などお得意のジャンルが次々登場して、印象的な作品に仕上がっています。
The Policeの「Message In A Bottle」が印象的。
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なんだか、読み終わった後に、ボーっとしてしまうような。
ファンタジーじゃないのに、少し幻想的で、悲しいようで暖かい。
そんな感じ。
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・人それぞれに別れには速度がある。百キロで別れていく人と十キロで別れていく人。そのスピードをうまく合わせなければ、体を引き千切られてしまう
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大崎さんにしては珍しく、四篇とも女性を主人公にした短編集。
全体を通して幸福な恋愛を描いていないけれど、ときおりホッとする、みたいな感じです。きっと大崎さんの柔らかな描写表現があるからこそなんでしょう。
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大崎さんの描く、ゆっくりとした恋愛模様の良さを再確認することができた。
直接的な表現も決して嫌らしくなく、一つのキーとして描き切れる作者の力量に関心しました。
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「ドイツイエロー」のおはなしが一番よかったかな。4編とも、主人公の女の子が同じ子みたいで、レパートリーが少ないかな...と思いました。
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かなり前に読んだ大崎善生の短編集「9月の4分の1」の一つの話とリンクしてて驚き。
それにしても彼は本当にヨーロッパとブリティッシュロックとセックスが好きだね。
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5冊目。
この人のセックスの描写が好きなことに気づいた。
精神と肉体を交感する歓び、それを描ききれるということは彼も紛れもなくそんなセックスを誰かと交わしたはずで、嫉妬する。正直嫉妬する。
でも、段々飽きてきました正直。
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今まで読んできた大崎さんの本の中では一番新しいもの。
まるで自分の日記読むかのように考えることなくするする
頭に入ってくる好きな感じの文章。
昔、自分の感情をどうしても理解してもらえくて苦しくて、
初めて、本の文章で救われてぱっと明るくなったのをなんか思い出す。
大崎さんには珍しく全て女の子が主人公。
けれど、大崎ワールドっぽい人間さは変わらずしっかり。
『キャトルセプタンブル』と『容認できない海に、やがて君は沈む』
がよかった。
しかもちょうど坂口安吾の『私は海をだきしめていたい』を読んでいた
ところだったから、なんかタイムリーで入り込めた。
「容認できない海に、やがて君は沈む。
それを、回避するな、と。」(『容認できない海に、やがて君は沈む』)
この台詞を見ると『堕落論』が言わんとしてることに近いなと思った。
「ハンガリーとオーストリアの国境の緑深い森の中を徒歩で渡ってゆく人々。
彼らが仰ぎ見るハンガリーの青空は、いったいどんなに澄み渡っていたことだろう。
ハンガリアン・ブルースカイ。」(『いつか、マヨール広場で』)
言葉をじっくり選出する作業が大事なんだと思った。
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『九月の四分の一』は男の人が主人公の短編4編だけれど、
こちらは女の人が主人公の短編4編。
1話目は、まさに『九月の四分の一』のその後の話。
“僕”との賭けに勝てなかった奈緒のその後がわかる話。
1. キャトル・セプタンブル
2. 容認できない海に、いつか君は沈む
3. ドイツイエロー
4. いつか、マヨール広場で
もちろんこれもおもしろいんだけれど、
それこそ『九月の四分の一』 や
『アジアンタム・ブルー』に比べると、
ちょっとグッとくる度合いが少ないかなぁ… と思った。
大崎善生は、男性主人公の話のほうが好きだな。
彼の描く女性は、頭でいろいろものを考える人が多いから。
私のように感情走るタイプだと感情移入しにくいのかも。
そのぶん、一風変わった男性主人公にはとても好感が持てる。
でも、あいかわらずまるで絵のような小説です。
きれいな文章。透明な。音楽のような。
底に流れる悲しみがまるで水の底にあるように
ゆらゆらと向こう側に見える。
現実から距離をおいたような書き方だからかな。
最終話『いつか、マヨール広場で』を読んだとき、
笹倉鉄平の版画を思い出しました。
マヨール広場の楽しげな雰囲気のなかに浸りながら
安物の赤ワインを飲む、っていうのも、悪くなさそう。
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これは面白くなかった…
恋愛小説っていう帯がかかって売ってたけど、
恋愛的な描写も乏しいし、感情移入出来る所もかなり少なくて…
恋愛を理論で書いてるように感じられる本でした
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大崎さんの作品で一番好きなストーリ。
4つの短編収録。
その中でもやはり表題「ドイツイエロー」が一番印象に残る。
ドイツイエローという名前のグッピーの飼育に傾倒していく男性と
それを支える女性の物語。
大崎さん自身がアクアリウムマニアと思われ、
それらしいことを他の多くの作品に叙述いているが、
ここでもそれが発揮される。
魚の話はものすごいマニアックな内容だが、
男性の執着っぷりをうまく表現している。
一人称が女性なのが、珍しいタイプのストーリ。
大崎さんの作品は一行目が詩的なのが特徴。
名言「一人の彼を失っただけである」