投稿元:
レビューを見る
★…3.5くらい。とても読み易い。わりと厚さがあったけど、それほど時間をかけずに読み終えることが出来た。続編もあるようだから、それも読みたいなぁ。
投稿元:
レビューを見る
初の太田忠司。
最初本屋でタイトルに引かれて買おうか迷ったが、そのときは保留。
次に図書館で発見して確保。
読んで物語に引き込まれ、次に本屋で見かけた時に迷わずに買いました(^^)。
人の死後に現れる様々な月導。
月導から死者の思いを読み取る月読。
そして月導をめぐって繰り広げられる事件。
作中に登場する人物たちも魅力的でした。
個人的には炯子がしたたかで可愛くて一番お気に入りです。
やっぱり本では知的できれいな黒い女の子が一番。←趣味悪いな(^^;)
文庫では500ページを超える長編を一気に読みきりました。
太田忠司の作品はこの後も面白く読んだのですが、これが一番です。
投稿元:
レビューを見る
人が死ぬと現れる月導。月導から死者のメッセージを読み取る月読。
人が死ぬと様々な形・要素で月導が現れる世界はとても幻想的なようだけど、ファンタジー色は全くなく、パソコンがまだ個人が買えるような品物ではなく、発展も遅い。それは月導研究に時と金を費やしたから。
ラストの方で二つの場面を短く交互に展開していくのが他にない感じでよかったです。続編も読みたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
人が死ぬと必ず月導が残る 庭に岩が突然現れたり、冷たい風が吹いたり…この美しい世界観がとても好き
科学で解明できない事が誰の目にも映る形で本当に現実に存在していたら、どんな社会になるんだろう。
でもきっとこの本の登場人物のように疎ましく思ったり大切に思ったり人それぞれに受け入れて、または排除して適応していくのが人間か
この設定だったらもっと穏やかでしっとりなストーリーが作れると思うのだけど…他にもあるような推理・ミステリ系になっているのが私的には残念…
投稿元:
レビューを見る
結構分厚いけどサクサク読める、設定や世界の書き方がすごく自然でうまい作品だった〜。「えっ、月導なんて知らんのだけどそれって一般常識なん??」としばらくキョドってしまった(笑)
でもなんか謎に対して引きが足りないというか、そもそも何が謎なのかよく分からないまま漠然と進んでしまい、全ての真相が明らかになっても、登場人物が衝撃を受けてるのが伝わってくる上手い描写も特になく、全部読み終わっても「ふーん」って感じでした。
あと炯子がどうしてもムカつくんですよね。単なるイタいカンチガイ少女にしか思えないんだけど。
投稿元:
レビューを見る
太田さんの作品なので、もうちょっと軽めのものを想像していたのですが。
なかなかどうして、読み応えのある作品でした。
設定が唐突なので最初戸惑うけれど、理解した後はすんなり中の世界に入っていけました。
ややファンタジー設定だけど、それを感じさせない程のリアリティがあります。
彼の書く少年達はすごく活き活きしていて好きです。
投稿元:
レビューを見る
結構分厚い本で、中盤までは章ごとに場面が飛ぶので混乱しかけましたが、太田ワールドにどんどん引き込まれてすいすい読めました。月読、月導、読代などなど…この世界観、好きです。克己と也寸志の会話が良いなぁ。
投稿元:
レビューを見る
人が死ぬと月導というモノを残す平行世界。
科学は月導に挑み、宇宙への到達は未だ成らず。
月導に残された想いを読み取る月読の存在。
読み取った想いはそのまま口に付くか、秘するしかできないゆえ、疎まれ・・・。
その存在に意味はあるのか?
まず精巧な世界観に圧倒され。
次に巻き起こる事件に翻弄され。
最後に謎の解明に魅了される作品。
しかもこれだけの作品でありながら、無茶苦茶に読みやすいというオマケ付き!
敢えて世界観以外は明かしません。
ぜひ、浸って下さいな。
投稿元:
レビューを見る
人が死ぬと現れる月導、
通常の物理では説明できないこの現象があるがゆえ、
この世界の科学技術の進歩ははうちらの世界よりも遅れている。
人は月に行っていないし、パソコンも家にはない。
けど、それ以外は今の日本といっしょ。
そんな世界を舞台にした人間模様の話。
とても好きな感じだった。
投稿元:
レビューを見る
最初の方はなかなか読み進まなかったけど、事件が起きてからはダダーッと話が進んでいって、最後の方は思いのほかグロいシーンもあり、意外な感じで面白かった。
結末は色んな意味で意外だったけど・・・。
帯にあったように、事件は起こるけどミステリーともサスペンスとも言えず、青春小説がしっくりくる気がする。
ちょうど秋に読んだのがピッタリだった。
投稿元:
レビューを見る
死者の最期の思いがかたちとなって現れる月導と、それを読み解く月読が存在する平行世界の話。科学が月導の謎に迫ったため、人類は月に到達していないし、パソコンも普及していない。
幻想的な世界観だけど、ファンタジー色はあまりなくてミステリ本。文章も読みやすく、どんどん読める。特に後半が好き。
投稿元:
レビューを見る
「月読」太田忠司
ファンタジーミステリ。特になし。
誰かが亡くなったときに顕れる超自然的な遺物の“月導”と、それに留められた想いを読み説くことの出来る“月読”を物語の横糸に、
とある地方都市で起きた一連の事件を2人の狂言回しと1人の探偵役によって描き出す。
その設定によって正統派なミステリにはならないでしょうが、なかなかどうして本格推理色の強い一作です。
まあ、かなり御都合主義的な展開も多いですが(月読はいわば限定的なサイコメトリーな感じ)、終盤の読ませ方、スピード感はなかなか巧かったかな!と思いました。
あとは、種明かしなことがたくさんありすぎて、どれが骨となるミステリーだったのか読み終わってもわからなかった…
設定などにはいろいろ気になるところもありますが、これだけ気持ちよく読了したのはその読み口の良さだったのかと。
いいと思います。(4)
投稿元:
レビューを見る
読み終わった方なら、巻末の解説とカブるレビューだと感じるところもあるかもしれませんが、以下は私の素直な感想です。
タイトルでもある『月読』のいる世界は、本の裏表紙に書かれているあらすじから想像していたのとは違い、ある意味ファンタジーでした。
パラレルワールドと言った方が正しいかもしれません。
例えるなら、アニメ第1期の『鋼の錬金術師』と発想が似ていると思います。
違う可能性で発達した文明に因って構成されている世界。
私はそれを知らずに心霊物のオカルト探偵系かと勘違いしたまま読み始めたので違和感がありましたが、現実とは異なる現実的な世界としてすぐ物語に入り込めました。
ただ難を言えば、老若男女問わず、早計な人間ばかりが出てきます。
これを人間らしさと言うには愚か過ぎやしないかと思いますし、少々ご都合主義に感じる部分もありました。
しかしハッとさせられるリアルが散りばめられているのも確かで、また心理描写が丁寧な為、後味は悪くありません。
朔夜さんと河井刑事が緩衝剤になっているからかもしれないなあ。
二人が会話している時は、こっちまで同じ香ばしい焙じ茶を飲んでいるかのような安心した気分になれます。
次々と増える登場人物や伏線に追い付けないということもなく、また分厚いページ数も展開の妙で飽きさせません。
帯に「青春小説です」と書店店員さんのコメントが書いてありました。
生まれてから死ぬまで、死んだ後、生まれる前、全てをひっくるめて「青春」と言える、この本はそんな本です。
これから続編の『落下する花 月読』を読むのが楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
うーん、面白くなかったわけではないけれど、途中話がだらけてしまう部分が気になった。発想はとっても面白いのに、ひきつけられるほどのめりこめなかった、残念。
投稿元:
レビューを見る
続編を先に読んでいたが、やはりこの設定は好き。人が亡くなると月導があらわれる。
いくつかの事件が複雑にからんで、他の事件の動機になったり手掛かりになったり。
でもクライマックスで盛り上げておいて、双子でしたっていうオチ?はちょっと…。