世界には、想像もつかないお金持ちがいるものです
2008/09/07 18:22
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界には、想像もつかないお金持ちがいるものです。仕事がらお金持ちとお会いする機会が多いのですが、まさに桁違い。
アラブの大富豪。なんとなくはわかります。オイルマネーで潤ったお金をいろいろな形で投資を行い、さらにお金を儲ける・・・富が富を生むを自で行っている人たちの実態を紹介している本。
何人かの大富豪が登場してくるのですが、私が一番興味を持ったのが、サウジアラビアの王族アルワリード王子。世界億万長者の常に上位におり、その資産推定2兆4000億円というのですから驚きです。
エアバスの最新機を個人で購入するなど、「一体、何に使うの?」と言いたくなるほどのお金持ち。
しかし、この財産を築くために、ただ黙ってオイルマネーを蓄えていただけではありません。積極的かつ合理的な投資によって、自らの資産を増加させていたのです。
どこの世界でも、他人より一歩抜きんでようとするときには、それなりの努力が必要だということです。たとえそれがアラブの王族であっても同じなのだと、妙に納得してしまいました。
http://blog.livedoor.jp/c12484000/
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世界の耳目を集めるアラブ世界の金融・王族・内政事情をくまなく網羅して、わかりやすく解説を施した良書。
サウジアラビアの王子アルワリード1世が、親から与えられた豪邸を担保にシティ・グループから融資を受け、建設業を始め、王族ならではの談合さながらのやり方で莫大な資金を稼ぎ、ついでスポンサー業をしてその富を増大させ、91年のシティ・グループの倒産危機のときに逆に巨額の資金を注入し助けたという逸話も収録。
その他、潤沢な周辺国のオイル・マネーをリゾート建築などの国内産業に投資させ、その投資国の国民をリゾートに呼び、二重にお金を落とさせるドバイの巧妙な作戦動や、ムハンマドの末裔の国ヨルダンの秘話など、もうそれはそれは楽しい話題が盛りだくさん。アラビアの王宮のトイレは、6畳だというのも目からうろこ。
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[概要]
中東には世界の石油と天然ガスの半分1兆2千億バレルがあり、1バレル100ドル、1ドル110円とすると、その価値は1京3千兆円にもなる。日本の平成20年度国家予算は83兆円、GDPは515兆円だから、その156倍、25倍になる。
サウジアラビア王家
世界の4分の一の石油が眠る最大の産油国だが、まだ70年近く掘り続ける事が出来る。
第3次サウド王朝初代国王アブドルアジズには36人の王子が生まれ、現在の王子は1000人以上。
最大の建設企業を営むビンラディン(オサマは創始者の息子)など豪商が王家と共存する。
ドバイの開発ブーム
世界一の超高層ビル「ブルジュ・ドバイ」800m以上?
やしの木や世界地図の形をした最高級リゾート
世界最大の屋内スキー場
ドバイ港、ドバイ空港のハブ化 エミレーツ航空
ドバイ証券取引所
王族投資家アルワリード王子
総資産2兆4千億円。
銀行、ホテル、メディア、ITに投資し30年間で築く
1991年シティバンクを救済し筆頭株主に
[感想]
かつては1バーレル2〜3ドルだった原油価格は、1973年の第四次中東戦争による第一次オイルショックで10数ドルに跳ね上がり、1978年のイラン・イラク戦争による第二次オイルショックで30〜40ドルになった。その後は20ドル前後で推移していたが、2003年のイラク戦争を機に上昇し、2008年7月には147ドルにまで上昇した。
その結果、ガソリン価格は100円台から180円台へと高騰するなど大きな影響を受け、企業収支も国家収支も大幅な赤字に転落したが、一方で産油国には膨大な富がもたらされている。
一体中東産油国はどう考え、その富をどう使っているのだろうか知りたくて本書を紐解いた。
中東にとってオイルショックとは言わず、何とオイルブームと言うのだそうだ。当たり前か。
この膨大な余剰資金が流れ込んだ市場は暴騰し、引き上げられると大暴落する。最近の気象変動と同じく、とんでもない動きをしかねない。
先が読めないけれども、アラブの考えることは分からず、予測のつかない大激変がいつどこに起きても可笑しくないな、というのが本書の感想でした。
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へぇー、凄いわ。って思える本。
今後のマネーを考える上では外せないテーマ。
後はアラブにいければいいです。
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この人の書く文章読みやすい〜
アラブやイスラムがよく分からなくなってしまうのは、
一夫多妻制で生まれる複雑な血縁関係や、
イスラム教の派生派閥、
それにどの国がどこにあるのかが分からなくなってしまうからなのかなぁと
思った。
私も本を読みながら何度も地図を見直してしまった。
それにしてもアルワリード王子ってすごいのねぇ。
今更ながらチェックしてみたいと思う。
あとさすが、ヨルダンのラニア王妃も絶世の美女ね〜。
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読み助2008年11月12日(水)を参照のこと。
http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2008/11/
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金融投資中東シリーズ第三弾
国富ファンドを読んでいた時、たまたま本屋で見つけたこの本。国富ファンドを読み終えた足で直ぐ読み始めた本です。オイルマネーは言葉では知っているが、実際のところは全く知らない浅はかなデブである。デブ的発想では、大富豪といえばアラブの人々を指していました。なので、この本を見つけたときには結構嬉しかったものです。この本を読んで行き続く第四弾の本へと突入するわけです。
大富豪の中でもアラブ系の人々は謎が多くて好奇心が湧きます。アラブ系大富豪の皆様の一片が解った感じ。
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以前読んだ、『ドバイになぜ金持ちが集まるのか』より、歴史的な背景、アラブ諸国の系譜が織り込まれている分、深みがあって、読むに足りる。
中東のことを本気で整理する際に、もう一度読んでみたい。
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(2009/5/5読了)いやー、アラブの王族の実態、まさに「あなたの知らない世界」でした。面白かった。
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この本は、アラビア石油に勤務して、中東ビジネスと30年近く関わりを持ったという前田高行さんによるもの。この本には、アラブの国の政治・経済・宗教がどのように絡み合い、オイルマネーがどこに入り、そのお金がどこに流れているかが解説されています。 これらの解説は、メディアなどから得た情報に依拠し、前田さんが現場で体感した知見を踏まえたものとなっており、読み応えがあります。
多くの写真も掲載されており、この点も素晴らしい。“アラブの大金持ちってこんな顔なんだ~”というように、やじ馬的おもしろさもあります(笑)また、オサマ・ビンラディンが、サウド家の御用商人であるビンラディン家に勘当されたという話もワイドショー的おもしろさがあります。
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石油開発会社に長年勤務して中東で活躍した著者が、アラブの国々についてまとめた本。各国の近年の成り立ち、どのような国なのか、王族=大富豪の暮らしぶりなど、わかりやすく面白かった。
王制国家の産油国では富のほとんどを王族が独占しており、情報開示義務のない同族会社での商取引で資産を膨らませている、と聞くとそれはどうなのという気もするが、それでも国民は税金がなく、医療費教育費が無料という豊かな暮らしを営んでいるそうなので、富の力はすごい。
王族投資家については、サウジのアルワリード王子、ドバイのムハンマド首長に関して詳細に述べているが、マンCのオーナーとなったアブダビのナヒヤーン家については名前が出ている程度だったのが個人的に残念。
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「アラブお金持ち列伝」なのですが、結果的に「アラブ王室紳士録」であり、また「その時、アラブが動いた」な歴史解説本になってます。
なに、この王様万歳国家。。。
イスラムとは別の視点のアラブの風土・文化を知るには面白い本です。
もともとはブログのようで、書き味はライトで深みといったものはありませんが、読めば読むほどアラブって面白い国だなって思えて来ました。
旅行の前には最適。
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石油埋蔵量総額13000000000000000円!オイルダラー底なし!
謎に包まれていたアラブの王族・富豪の姿がみえてくる本。
ドバイってアラブ首長国連邦にあるんだとか、サウジアラビアってサウジ家のアラビアという意味とか、ヨルダン・ハシミテ家はムハンマドの末裔でアラブ世界の名門とか、基本的なことも知らなかったので、アラブ世界の入門書って感じで勉強に。
ヨルダンのラニア王妃は世界一美しい王妃と話題になっていたのでそこだけは知ってた!
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[ 内容 ]
原油高を背景に、世界中のマーケットを席巻するオイル・マネー。
しかし、その担い手たちの肖像はベールに包まれている。
彼らは情報開示義務のない同族企業を舞台に、イスラム圏独特の商慣行と人脈を駆使して、秘密裏に資産をふくらませ続けているのだ。
欧米企業を買いあさるサウジの王族投資家、「ハコモノ行政」で大成功したドバイの首長、カネ余りのアブダビやカタルの政府など、アラブの大富豪たちの素顔に迫る。
[ 目次 ]
第1章 サウジアラビア王家と御用商人たち
第2章 世界一多忙なドバイのCEO
第3章 王族投資家アルワリード王子
第4章 踊る湾岸マネー―アブダビ、カタル、クウェイト
第5章 ムハンマドの末裔、ヨルダン・ハシミテ王家
第6章 アラブの政商
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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現代イスラーム世界の感覚・慣習がよく分かって面白かった。
オイルマネーの動きがちょっとわかった気になる入門書。
読みやすい文体だけど中身はしっかり。
それにしてもアラブの人たちの名前はややこしいなあ