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今まで好んで読んでいた本のジャンルと違うので、本屋でつい買ったもののの1年以上放置していて、読み出すまで相当時間がかかった。
が、ある程度まで読むとその後は止まらなくなった。
イギリスのバツイチの大富豪と、世間知らずの若い主人公が結婚することになる。この主人公が、社交界がどんなものかも知らないし、人前に出るのが好きじゃないし、才色兼備の今は亡き前妻が遺したあらゆる陰におびえながら、夫は前妻のことがいまだに好きだと確信を持ちながら、みじめにひたむきに生きていく姿にとっても共感、というか、自分に置き換えて読んでしまう。
知らない異国なのに、館の様子から人々の顔つきまで自分の中で確固たるイメージができてしまうぐらい、素晴らしい文章だった。
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上巻まではサスペンス。下巻の途中からミステリー。
前半が長いと感じるかも。その場合は、飛ばし読みして下巻へいくことをおすすめします。
詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120810/1344550863
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シンデレラストーリー…にはならない感じが面白い。サスペンスらしいけど今の所身分違いの結婚をした主人公が比前妻との劣等感にてんやわんやしてる印象が強い。映画もあわせてみてみたい。
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一言で言うなら、面白かった!!
新訳で再出版ということで前よりも面白くなって読みやすくなってるんだろうけど、昔に書かれた本とは思えないほどのスリル感にミステリー感です。
上下巻あるのに長く感じなかったし、最初はゆっくり展開するのにそれも苦にならず、話に入ってこれた。
これはきっと訳者の『レベッカ』へのこだわりの賜物と思えます~。
これ、読んじゃったらね~、映画は観たくないね~。
そしてこの著者の書き方もすごいです。
主人公の『わたし』は最後まで名前は明かされず『わたし』のまま。
著者の名前によるキャラの固執にこだわりたくないという概念がちゃんと生かされてるわ。
主人公と結婚したマンダレーの主人・マキシム。
最初はなんていう冷たい人なんだろうと思い好きになれなかったけど、下巻を読んで「なーんだぁ。いい男じゃん」って思わせるとこ。そこからは一気読みです。
そして、訳者さんと恩田陸さんの解説も楽しかったです。
やっぱり名作はいつ読んでもいいわね~。
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何年ぶりかで急に読みたくなって、新訳が目についたので。
やはり面白い。様々な要素を併せ持つ傑作だと思う。旧約より噛み砕いた雰囲気かな。
絶妙な場面で上巻終了。
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すごい。構成力も文章も。特に最初と最後の必要最低限で読者の想像力に任せた最高の表現力にシビれた。昔の小説ってすごい。
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・導入(追憶)部分からいつの間にかモンテカルロに舞台が移ってて、「わたし」の考えてることと、そのとき進行していることが同時並行しているようで、自分の脳内で処理がうまく出来なかった。
・主人公の「わたし」の妄想癖というか考え込む思想に疲れる。話としては後から思い返している形を取っているからなんだけど、話が進んでるのか考えが先走っているだけなのか分かりづらい。
・マキシムがイマイチ「わたし」に惹かれるようになったのか分かりづらい。
・ダンヴァーズさん怖い。
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ゴシックロマンの代表作レベッカの新訳。古典は訳が読みやすいとやっぱり面白い。村上春樹が言うとおり訳は賞味期限があって原語なら風化しないけど、翻訳は時代時代にあわせて変わっていかないととっつきにくくなります。どうでもいいけど、私はこの本の舞台マンダレーは米国東部だと長らく勘違いしておりました。英国文学なんですねorz
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本の内容紹介文から昔見た映画の原作ではないかと思い、確かめたくなり読んでみた。やはりそうだった。映画ももう一度見たくなって再度鑑賞し、緻密な原作を読むことにより一層興味が深まった。突然貴族社会に飛び込んでしまった若きヒロインが、前妻レベッカの影に怯える様子が細やかに描かれている。上巻では仮装パーティの衣装について、レベッカの崇拝者ダンヴァーズ夫人にしてやられるところまで。下巻は一転してミステリー仕立になるはずなので一層楽しみだ。
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主人公は若くて社会経験に乏しい。自分もそれを理解していてコンプレックスを感じているから人からの評価が気になってしまう。性格は優しく想像力豊か。結婚相手のマキシムは20も年が離れているのに慣れない貴族社会にとまどう主人公のフォローがまったくできていない。前妻のレベッカを崇拝する優秀すぎる女中頭がマンダレーのお屋敷を取り仕切っていて主人公の性格を見きった上で陰険な嫌がらせをする。主人公の性格でこんな状況におかれていたら情緒不安定になって存在しない幽霊まで見てしまいそう。下巻の展開が本格ホラー展開になるか、もしくはレベッカのはっきりしない死の原因を探る展開になるか、続きが気になる。
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金持ちの付き人を務める女性。貴族に見初められ、美しい邸宅へ。しかしそこには、事故で亡くなった先妻レベッカの影が。
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美しい屋敷の庭園の描写が素晴らしいそこで亡霊のように存在感を示している亡き前妻レベッカが何やら不気味。
感想は下巻にて。
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今、上巻を読み終えたところ!
やっぱりー!!!
下巻の冒頭数ページ読んで落ち着けてから本を閉じました。
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ひたひたと気味が悪い…でも読むのを止められないです。映画を先に観ましたが原作も面白いです。
主人公はマンダレーにお屋敷を持つマキシムと結婚してこの地にやってきたけど、先妻レベッカの影がどこまでも付き纏ってきておかしくなりそう。レベッカを崇拝するダンヴァース夫人も怖いし。。
やっぱり、主人公の名前がどこにも出てこず、「きみ」「あなた」「ミセス・デ・ウィンター」って呼ばれてるな。。
仮面舞踏会の悪意が凄い。下巻も読みます。
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面白すぎて一気に上巻の最後まで読んだ。
元の英文と翻訳、両方の完成度が高い。
世間知らずの若い娘が休暇先で偶然であった金持ちと結婚することになり、イギリスの邸宅で暮らし始めるが、そこでは亡くなった先妻のレベッカの名残がそこかしこに残っていて、主人公が必要以上に神経質になる。
回想文なのに、主人公の悲観的な妄想が止まらないところが面白い。
上巻では大したことは何も起こらないとも言える。不穏なレベッカの不存在と、何かが起こりそうな予感だけで、一巻持たせた感じ。まったく飽きさせずにこれだけの長さを読ませるのだからすごい。
レベッカを崇拝していた家政婦頭のダンヴァース婦人が、主人公に対して明らかないやがらせを仕掛け始めたところで上巻が終わる。下巻の展開が楽しみ。
※Amazonのレビューには新訳が軽すぎるという批評があるが、僕はよいと思う。主人公の幼く無邪気な面がよく出ていると思う。