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「法隆寺最後の宮大工」といわれた西岡常一に弟子入りした小川三夫に話を聞き、「宮大工」の伝統と技の継承を追いかけた本。
人に学ぶこと。人を育てること。伝統を受け継ぐこと。
知られざる「宮大工」の世界を堪能して下さい。
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情報科教員MTのBlog(『棟梁』を読了!!)
https://willpwr.blog.jp/archives/51169413.html
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宮大工集団の棟梁
先日も京都を特集したTVで、この方が紹介されていましたが、実に男気のある方です。
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この人の話はもう何冊も読んだのですが、相変わらず心に響いてくる言葉が多いですね。
「考えるまえにやってみる」
「できるかを考えるのではなくやる方法を考える」
大事な言葉です。
鵤工舎の姿も知ることができます。
素晴らしいと思う反面、自分では入っていけないなとも。
口絵の建物の美しさ、とくに屋根のカーブには感嘆しました。
この人の建物、日本寺薬師堂など、見てみたいですね。
[08.4.25]
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学ぶ、伝える。頭じゃない身体だ。
日本文化のなんと素晴らしいことか。
自分の甘さが見えてくる。
話し言葉なのですらすら読めます。
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これは管理職必読の書ではないでしょうか。社会人1年目の人も読んでもらいたい。
もちろん、宮大工の世界・流儀が一般企業にそのまま当てはまるわけではないが、学び取れることは多いはず。
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宮大工である小川三夫の語りを、旧知の作家・塩野米松が書き起こしたもの。塩野は小川の師匠である西岡常一とも親交があった。
著者は言葉で語る人ではない。吶々とした語りをそのまま書き取ったような本書は、ゆっくりと噛みしめて読む本である。
規格品のまっすぐな木材で作ったものは長持ちしないこと。地盤をコンクリートで固めるよりも木で支えた方がよほど丈夫であること。道具はシンプルな形で、そしてとにかくよく研がれたものであること。組織は流動的であるべきであり、常に試練があるべきであること。
今すぐに役に立つハウツーではなく、何度も咀嚼すると、いろいろな気づきを導く、そんな本。
*市販の三角定規の直角はたいてい狂っているんだそうだ。そうなのか。ちょっとびっくり。
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聞き書きなので、温度を感じるような、直接語りかけられているような感じがした。
人を育てるというのはどういうことなのか。
長年の経験に裏打ちされた説得力のある話や「育てよう」と考えるのではない小川氏の謙虚さ。
職人とはこういうことを言うのだろうと思う。
建造物を通して、過去の(それこそ千三百万年前の)人工と対話をするというのは、棟梁にしか分からない醍醐味なのだろう。そうなるには技だけでは足りない。きっと心持ちも大切なのだと思う。
買ってきた道具を信じず、自分で作り直す。
「三角定規も直すよ。ちゃんと自分で、直角を作り直す」という。いくら、道具が大事と言ってもここまでだとは…と正直驚いた。
それにしても、二百年、三百年と耐えられる建物を作るとは本当に素晴らしいことだと思う。
けれども、現在は材料である木が不足しているそうだ。
いくら素晴らしい作り手がいても、材料がなければ話にならない。
小川氏が言うように、資源に対して今できることはしなくてはいけないと思う。
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西岡棟梁の最後の弟子,小川三夫さんのエッセー.人づくり,とは何か?リーダーシップとは何か?学ぶとは何か?しみじみと感動する.