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紙の本
やっぱり、童話屋さんの選択はいい。
2008/08/12 15:11
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
永瀬清子さんも、わたしにとって大事な詩を世に残してくださった方の一人です。
代表作といわれる「諸国の天女」だけではなく、このアンソロジーのタイトルにもなっている「だましてください言葉やさしく」も、素敵な詩です。やさしい言葉なら、騙されていてもその言葉が力になることがある、というのは「そうあればよい、そうあってほしい」という願いにも聞こえてしまうのです。
収録されている「短章」も、日記のような短い文章の中に思いを切り取ってあります。家庭に閉じ込められた女性の苦しみが少し強すぎたり辛すぎる作品もあります。特に、お年の多い男性にはちょっと厳しい言葉かもしれません。でも晩年の、夫の気持ちがやっと分かるようになった感情を綴った「女の戦い」や「黙っている人よ 藍色の靄よ」などまでいたる作者の心は、同じ世代にはとても強く響くのではないでしょうか。
好きな作家のアンソロジーは、時々開いてみるために手元においておきたい本の種類。特に詩集は、大きな本であるよりも、手に取りやすい小型のものが好きです。童話屋さんのアンソロジーは、どれも選択も上手で、無駄な説明もないのが嬉しいです。この、文庫本サイズで表紙の固いシリーズは、ポイ、とカバンにも気楽に放り込めるし、寝床で読みながら寝てしまってもページが折れる心配も少ない、という利点もあります。
石垣りんさんの「空をかついで」、茨木のり子さんの「おんなのことば」、そして「良寛さんのうた」など、どれもお気に入りなのですが、もう一冊、永瀬さんのこの一冊がその中に加わりました。
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