紙の本
シェフ三舟の過去がだんだん明らかに
2009/04/15 09:50
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
『タルト・タタンの夢』続編。
ビストロ「パ・マル」で出される料理を中心とした
ミステリーという趣向は変わりませんが、
今回はシェフ三舟に関する短編が多いですね。
来歴不明な彼を知る料理人が登場したり
彼がフランスで武者修行(? でも三舟さんはそんな感じ)していた時の
短編(「天空の泉」「ヴァン・ショーをあなたに」)があり
彼の過去が垣間見られます。
「錆びないスキレット」ではシェフ三舟が、料理人志村に叱られ、
「マドモアゼル・ブイヤベースにご用心」では
恋の告白まで受けてしまう。
料理よりも、三舟の話になっています。
お店のオーナー小倉も登場して
この小説の登場人物たちに惹かれました。
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「ビストロ・パ・マル」シリーズ第2弾。
前作の「タルト・タタンの夢」に引き続き三舟シェフが料理にまつわるちょっとした日常の謎を解き明かすのだけど、前作とはちがって、舞台がビストロ・パ・マルでなかったり、高築くん以外の人物が語り手になったり、どんどん世界が広がっているよう。
三舟シェフの過去や、前作でのお約束だったヴァン・ショーのルーツも垣間見ることができます。
読んでるだけでおなかが空いてきました。料理の描写が上手い本は大体面白い。そういう本は、高確率で優しさとあたたかみに満ちている気がします。
心底おいしいご飯というのは、その場の空気込みで味わっているのです。
優しいんだけど、甘くはなくて、適温で身体によい本。
自分で書いた本を読んでもらうことと、自分で作った料理を食べてもらうことは、実はすごく似ているのかも。
★
「料理人はなんでもできる。前の客の残り物を使うことも、古い材料を使うことも、安いだけで危険な素材を作ることもできる。多少の腕があれば、それを客にわからせないことなんて、簡単だ。だが、だからこそ、それはしてはいけないことなんじゃないか」
「人は自分で『自由じゃない』と思っているうちは、自由にはなれないんだよ」
心地よい熱さが喉を通り、胃へと伝わる。それから全身へと。
ああ、と自然に声が出ていた。
これは飲み物ではない、と思った。手だ。優しい手が喉を撫で、胃の内側を優しくさする。ふれるところのできない場所まで、優しく触れられた。
あたたかくて、心地よい手だ。
そう感じたとたん、ぼくは泣きだしてしまっていた。
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「パ・マル」のシリーズ第2弾。相変わらずものすごく美味しそうです。(食い気)
修業時代の三船さんが出てきたのがちょっと嬉しい。「ブーランジュリーのメロンパン」が特にすきかも。
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今回もビストロ・パ・マルの面々は元気でした!
出てくるお料理もどれもこれもおいしそうだし。
あぁ、なんでうちの近くにこんなお店がないんだろ。
さて、今回も三舟シェフがお店で起こる事件をさりげなく解決してしまいます。
誰も傷つけず、嫌な思いをさせずに。
パターンは分かっているけど、分かっているからこそ安心して読める感じ。
『憂さばらしのピストゥ』は最近の食に関する問題を風刺した作品でした。
『ブーランジュリーのメロンパン』はパン好きの私にはたまらん作品でした。
出てくるパンをあれこれ想像しているうちに、食べたくてたまらなくなりました。
後半は三舟シェフの渡欧時代のお話。
彼は青年の頃も今とあまり変わらぬ風貌でやっぱり身近で起こる事件を解決していたんだなぁ、とにやけてしまいます。
元祖ヴァン・ショーも出てきますよ!
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食べ物をていねいに描いた作品にはずれなし!!(例:池波正太郎の藤枝梅安シリーズほか)
『タルト・タタンの夢』の続編です。
今回も、三舟シェフのすばらしい料理と抜群の観察力によって、いろんな人が救われたりそうでもなかったりします。
しかしほんとうにごはんがうまそうだなあ。と言いながら、いわゆるフレンチのディナーって食べたことないんですが。ビンボー人はこの本で擬似体験するのが関の山。
食い意地の張った人におすすめします。読んでるとおなか減るのが問題だが・・・。
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ビストロ『パ・マル』シリーズ第2弾。美味しい料理と不思議な謎の意外な真相に今回も満足です。『ブーランジュリーのメロンパン』が好き。後半はやや番外編的なお話でしたが、このまま続いていってほしいシリーズです。(2008.08.09読了)
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あるシェフを中心としたお料理と薀蓄とちょっとしたミスティのお話。
読んで石持浅海の本かと一瞬思いました。
話の展開が似ているような。
でも、こういうストーリーと雰囲気が好きなので、大歓迎です。
シリーズで前作があるので、それを早く読まないと。
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「ビストロ・パ・マル」シリーズの2作目。相変わらず、読んでいるとフレンチが食べたくなります。「ブーランジュリーのメロンパン」の話が一番好きでした。(2008/8/31)
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『タルト・タタンの夢』の続編。三舟シェフの修行時代のエピソードや失恋話など、味わいが前作より少し違う小編もある。
楽しめるシリーズものだ。
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フレンチレストラン「パ・マル」を舞台にいろんな謎を解き明かしていくお話。
出てくる料理が食べてみたい。
「パ・マル」って悪くないという意味だって!
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『サクリファイス』で興味を持った、近藤さんの最新作。
・あらすじ
下町の小さなレストラン、ビストロ・パ・マル。
変わり者のシェフ・三舟が素敵な料理で客達の舌を喜ばせながら、名推理で客の持ち込む謎を解いていく。
なんだかとても好感が持てる作品でした。
料理がとてもおいしそうで、料理にまつわる薀蓄もあったり。
謎は他愛もないものだったり、ちょっと…と思うところもあったりはするけど、その解決していく感じもほんわか素敵。フランス料理が好きな方にはオススメかもしれません。
これは続編だったみたいなので、前作も読んでみようっと。
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「タルト・タタンの夢」に続く第2作。
今回は、三舟シェフの人間らしさが垣間見られて、そこがよかった。
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フレンチシリーズで、タルト・タタンの夢の続編。
謎の多い、三舟シェフの若かりし過去が少しずつ見えて来ます。
タイトルの、ヴァンショーをあなたにと、メロンパンのお話が一番好き。
お酒ゎ呑めないけど、ヴァンショーだけわ飲んでみたい。
とにかく読むと、美味しいご飯を食べたくなる。
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さらりとした、小説。
美味しそうなのは前作のタルトタタンから変わらず。
ヴァンショーが飲んでみたいです。ワイン自体がそんなに好きではないですが。
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前作の「タルト・タタンの夢」の続編。
フランス料理と合わせて起こる、日常の「不思議」を解いていくお話。
短編はあまり好きじゃなかったけど、今はまだ読書リハビリ中なので
ちょうど良い感じ。