- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
5 件中 1 件~ 5 件を表示 |
電子書籍
人間は、宿命に翻弄される。 だが、その宿命を使命に変える力も持ち合わせている。 時代を越えて伝わっていく宮本輝の人間賛歌。
2023/01/14 12:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あす24歳の誕生日を迎えるという日の午後10時ごろ、天野志穂子は生まれて初めて、ひとりで電車に乗った」
18年の歳月を結核療養所で過ごした。
長い入院生活を脱する大きなきっかけが、彼女のもとに届いた一枚の絵葉書だった。
「ここに地終わり 海始まる」
ヨーロッパの最西端。ポルトガル・リスボンのロカ岬から届いた葉書には、その岬に立つ碑文が書かれていた。
「大西洋からのものすごい風にあおられながら、断崖に立って眼下の荒れる海に見入り、北軽井沢の病院で見たあなたのことを思い出しました」
梶井克哉という青年から送られた一枚の絵葉書が、志穂子の中の生命力を沸き立たせ、病に打ち勝つ原動力となった。
だがその絵葉書は、ただのラブレターではなかった。
退院後、初めて過ごす「娑婆世界」のなかで、志穂子は少しづつ新たな出会いを刻んでいく。
病院で感じたものとは違う喜怒哀楽を味わっていく。
世間から取り残されたように感じる彼女に、父は語りかける。
「お前は、あの18年間で、とんでもない素敵な人間になったんだよ」
「6歳から23歳まで、病気と闘いながらすごした療養所での18年間が、いつか、とんでもない宝物を、志穂子に与えてくれるってことは、いまは誰にもわからないよ」
そして、この言葉を送る。
「冬は必ず春となる」と。
ただ、冬が春になるのではない。
「必ず」なるのだ。
人間は、宿命に翻弄される。
だが、その宿命を使命に変える力も持ち合わせている。
宮本輝の人間賛歌が、時代を越えて伝わっていく。
紙の本
冬は必ず春となる。 人間は、宿命に翻弄される。 だが、その宿命を使命に変える力も持ち合わせている。時代を越えて伝わっていく、宮本輝の人間賛歌。
2023/01/05 11:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あす24歳の誕生日を迎えるという日の午後10時ごろ、天野志穂子は生まれて初めて、ひとりで電車に乗った」
18年の歳月を結核療養所で過ごした。
長い入院生活を脱する大きなきっかけが、彼女のもとに届いた一枚の絵葉書だった。
「ここに地終わり 海始まる」
ヨーロッパの最西端。ポルトガル・リスボンのロカ岬から届いた葉書には、その岬に立つ碑文が書かれていた。
「大西洋からのものすごい風にあおられながら、断崖に立って眼下の荒れる海に見入り、北軽井沢の病院で見たあなたのことを思い出しました」
梶井克哉という青年から送られた一枚の絵葉書が、志穂子の中の生命力を沸き立たせ、病に打ち勝つ原動力となった。
だがその絵葉書は、ただのラブレターではなかった。
退院後、初めて過ごす「娑婆世界」のなかで、志穂子は少しづつ新たな出会いを刻んでいく。
病院で感じたものとは違う喜怒哀楽を味わっていく。
世間から取り残されたように感じる彼女に、父は語りかける。
「お前は、あの18年間で、とんでもない素敵な人間になったんだよ」
「6歳から23歳まで、病気と闘いながらすごした療養所での18年間が、いつか、とんでもない宝物を、志穂子に与えてくれるってことは、いまは誰にもわからないよ」
そして、この言葉を送る。
「冬は必ず春となる」と。
ただ、冬が春になるのではない。
「必ず」なるのだ。
人間は、宿命に翻弄される。
だが、その宿命を使命に変える力も持ち合わせている。
時代を越えて伝わっていく、宮本輝の人間賛歌。
紙の本
素敵な題名
2019/11/07 14:07
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
素敵な題名に惹かれました。ポルトガルのロタ岬ってどんなところか、行ってみたいです。結核で長期間入院していた志穂子は戸惑う事ばかりですが、家族には恵まれています。
5 件中 1 件~ 5 件を表示 |